工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

それぞれのMY ミシン

2012年10月20日 | 日記
先日 職場で

ジーパンのウエスト補正のお直しが入りました。



ジーパン・・=ステッチをかけ直し・・




ステッチをかける時は


ほとんどの場合 上糸と下糸の緩みを調節しなければならず・・




上糸の調節だけで ステッチがキレイにかかれば問題はないのですが


ジーパンのような厚手の場合は

ほぼ・・下糸をきつく絞りなおさなければ・・なりません・・




それは==工業用・職業用ミシンの場合


ボビンケースの調節ネジを絞って

糸の出方をかたくします。





なので できれば 

ボビンケースは 

ステッチ用に 一つ余分に用意しておくといいのですが



ない・・・場合


一回一回・・調節しなおし・・ということになり・・









ぎゃぁ~~~っぅう!!








なぜなら・・・








補正などの場合

一箇所縫って・・ステッチかけて・・また・・縫って・・




などの繰り返しが必要なこともあり・・


これを 毎回 繰り返すなんて





これほど・・面倒で危険?!な作業は・・ない・・・








そこで・・


その日 休みの他のスタッフのミシンを借りることにしたのですが







実は・・微妙に・・ミシンには・・使い手の癖?!があり・・






踏み込みのゆとりの違いとか

言葉で説明できない感覚の違いがあります。




そのスタッフそれぞれの感覚で 

全て調子をあわせているので

勝手に調子をかえることはできないので

自分が そのミシンに合わせて縫っていくことになり



その技術的な部分は

使っていくうちに すぐ慣れるのですが・・・








それよりも・・何よりも・・





問題なのは・・・









ミシン自体が・・・








自分のオーナー(使い手)以外のいうことを・・・・








・・・・・きかない・・・










・・・・@%&$#”?*+L









ウソだと思うかもしれませんが・・これは 本当です。





これは 調節うんぬん・・・で解決できるものではなく



ミシンが・・使い手を選ぶんです・・・







っというのも・・






こんなところで?っという箇所で

ストライキ?おこしたり

糸が絡まったり・・・

ヘソをまげてしまうこともしばしば・・・。








この日も 


「・・・オーナーが違うから ミシンが言うこときいてくれない・・



っというワタシに

別スタッフも 苦笑いしながら




「そう。乗り手(ミシン=馬)が変われば 馬も言うこときかんとさ・・。 」





と・・・皆 同じ経験あるようで・・




下積み時代の洋裁店でも

どんなベテランスタッフでも 

MYミシン以外は 


「扱えないっ!」



っと 絶対 使おうとしなかったことをおもいだしました。 










っというわけで

別スタッフ愛用のミシンに選ばれなかったワタシは

この日

通常 10分で終わる作業が

突然

下糸が絡まり・・・縫い直しなどが続き

30分以上かかってしまいました・・。






最後は



「もう少し・・もう少し・・。」



っとミシンに頼みこみながらの作業














今日は・・ミシンの世にも奇妙な?お話しでした・・・





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