テンボスの中には
日本各地からいろいろな特技をもつ
“大道芸”人さんが集まり
日々 様々なパフォーマンスが繰り広げられています。
先日は “イケル”さんという
パフォーマーが すごいパフォーマンスをされていました。
これ 片手でボールをお手玉しながら
もう片方の手で
3分間で ルービックキューブを完成させるという技!
おしゃべりしながら
本当に 3分ぴったりで全面クリア!すごいっ!
その後・・
一輪車にのりながら ジャグリングなどなど・・
かなり 寒い夜でしたが
お客さんはいっぱいでした。
10年ほど前
専門学校で 学生を一年間だけ教えたことがあります。
入学したものの
パターンの基礎・縫製の基礎・接客・営業・販売・経営・・・
仕事に直結する
すべてにおいて
その“努力”をすることを 彼らは面倒くさがりました。
「将来 何になりたいの?」
誰一人 具体的に思い描いていた子はいませんでした。
バブルがはじけ 10年後に社会に放り出される世代の彼らに
あまりにも現実を教え込み 育ててきたせいでしょうか?!
「どうせ・・がんばっても 就職ないんでしょ・・?!」
「夢みても どうせ叶わないし・・・。」
と・・大人よりも現実的・・・。
がむしゃらに “がんばって”もどうせ叶わないなら
がんばるだけの無駄な努力はしたくない・・
ならば
“楽”して 今をやりすごせればいい・・・
実際 デザイナーや営業などの職は
ほぼゼロに近い状況の時代でした。
先日 知人が言いました。
“夢”をもたない人の中で“夢”を語るのは勇気がいるっと
それでも 夢を語ると
今度は 揶揄され 夢をみるなっと罵られる・・・。
その知人は ちょうど 10年前の学生たちと同じ世代でした。
私は 10年前 学生たちに
“夢をもちなさい!”と強くいえませんでした。
それは 自分自身も“夢”を見続けていいのか確信がなかったから。
でも 先日 迷っていた知人に言いました。
“夢はもってていいんだよ”
それは 夢のもち方にもいろいろあると私自身が気付いたから。
先日 福岡国際マラソンで ある市民ランナーの方が
デットヒートの末 日本人トップでゴールされました。
コメントの中に
「自分のやり方で オリンピックを目指す」っと。
誰しも 企業に所属せず
コーチもついていない市民ランナーがオリンピック?っと
最初は
「そんなの“夢”だよ。」
っと笑っていたかもしれない。
でも・・実際に 彼は 某有名ランナーを抜き去り
強い信念と精神力で トップでゴールしました・・
“夢”は夢で終わらないかもしれない
あの走りをみて
何か”を考えさせられた人は多いのではないでしょうか?
“個人”でも 自分を信じる強さがあれば
なにかできるんじゃないか・・・
今 テンボスの片隅で
歯をくいしばってパフォーマンスを
繰り返すパフォーマーさんたちをみていると
・・いつか すごい大物になって
TVにでているかもしれない・・
いや 世界をまたにかけ
飛び回るようなパフォーマーになっているかもしれない。
そんな期待をしてみてます。
今はそれも“夢”じゃない時代なのだから・・。
10年前 学生たちに“夢をもちなさい!”と教えてやれなかった
情けない大人の私は
10年経った今
若い世代のひとたちに
今は 自分の意思次第で
“夢”は叶うんだよっ!と
教えられているような気がします。
ですよね。
もう一度 10年前の学生たちに会いたくなりました。
もし 会えたら
「時代は変わる。だから 夢を持ち続けなさい!」
そう言って叱咤激励してやりたい・・・・
学生たちに・・そして 私自身にも。