工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

白たんぽぽ

2012年04月06日 | 日記
今 勤めている洋裁店は

西海国立公園 九十九島の

パールシー公園(海きらら水族館)の対岸に位置する

公園のすぐ側にあります。




すぐ目の前は

瀬渡し船が停泊する

船着場があり


昨日のようにお天気のいい日には

釣り客を 沖へと運ぶ瀬渡し舟が

穏やかな水面をゆっくり

沖へと出航していきます。













なぜ・・そんな船着場の近くに 

洋裁店があるかはなぞですが・・

オーナーのお母さん(大先生)の時代から 

ここで

洋裁店をしているため

市内では 知る人ぞ知る・・老舗の洋装店。




不景気といわれる昨今にも関わらず

お店には 市内はもとより市外・県外からも

ほぼ 毎日

お仕事(お直し・リフォーム・イージーオーダー)の依頼がくるほど・・。



なので・・私を含め

スタッフ 4人では

まったく 人手が足りない・・・ほどなのです。




手は 常にフル稼働ですが

私以外の他スタッフは アラカン世代

その3人が集まれば・・口も一緒にフル稼働。




一日中 ワイワイ ワハハッ・・の賑やかな仕事場です。











今 新しい仕事場に通うようになり

3週間。




新入社員の頃

“3ヶ月経てば 会社に慣れる”

っと上司に言われましたが

3ヶ月も経たずに馴染んでしまったのは

年の分だけ・・順応も早かった・・ということでしょうか?





なんにしても

毎日 笑い声が響く仕事場に身を置けることは

本当に有難いことです。




笑う角には 福来る



笑うおかげで 心に余裕ができたのでしょうか

白タンポポも

風に揺られて 笑っているように見えました。
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海を越えて・・

2012年04月05日 | 日記
先日 ネコのぬいぐるみをご注文いただき

今日 商品が届いたっと嬉しいご連絡がありました。



商品は

ウサギさん・ネコさん と斜めがけのポシェット2点。



御礼のお電話を夕方かけたところ




「ななめがけポシェットは チベットの方に送りましたよ~。



っと 温かいお言葉をいただきました。




お知り合いのチベットの方に友好の贈り物として

送ったとのこと。


そのような大切な贈り物に

私のバッグを選んでくださったことに感謝の気持ちで胸がいっぱいになり

感動のあまり

鳥肌がたちました

本当に

ありがとうございます。





久留米がすりの斜めがけポシェット











日本の端っこ・・長崎で

試行錯誤しながらの

作品作りを始めて まだ数ヶ月・・・




これでいいの?

この道を 私は進んでいっても・・大丈夫なの?


迷い迷いながらの一歩 また 一歩・・・。



そんな迷いだらけ・不安な顔をした私に


「がんばりなさいっ!応援しているから。」


そんな優しい励ましをくださったM様。




福岡であった手作り展から

まだ一ヶ月しかたっていないのですが

その時 お逢いしたM様との

素敵なご縁のおかげで

福岡・東京のみならず

今回

海を渡ってチベットへと

小さな我が子(バッグ)が

お嫁いりしていきました。


すぐに弱気になる私の背中を押してくださるM様に

また一歩

前へ進む勇気をいただいた気がします。









(私たち世代だけではないのかもしれませんが)


私だけでなく 友人・知人 皆・・



人生の分岐点に 差し掛かっているようで

否応なしに 

今までとは違う“舵取り”をしなければいけない地点にきているようです。




どんな道を選んでも

きっと そこに行かなければ出逢えなかった“縁”がある


最近 そう思えるようになりました。



各言う私も

二年前 ブライダルを辞め 

和のお店に転職しなかったら・・

久留米がすりとは 出逢えなかった・・。


和の商品作りもしていなかっただろうし

洋裁教室も はじめてなかった・・。


そして

久留米がすりと出逢えなかったら

・・織元さん・問屋さんたちとも出会えなかったし

お客様との素敵な出会いもなかったかもしれない・・。




確実にいえることは


“今”の私は

なかった・・。





そう思うと・・あの時

よく直感だけで 会社を辞め転職などしたものだと

不思議に思います。




(後で思い返せば)

誰にでも 

こんな大きな分岐点があるもの・・ですね。



これからも きっと

いくつも いくつも・・分岐点はあるのでしょうが

迷いながらも 自分が後悔しない方を選んでいきたい・・



そのためには


これから出逢う 

一つ一つのご縁に感謝し

今のこの気持ちを忘れずに

未熟な私を励ましてくれるお客様(M様)の

その想いに応えられるよう

これからも

一つ一つ 丁寧に

作品作りを心がけよう

そう

改めて心に誓う出会いになりました。

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佐賀県・伊萬里神社

2012年04月04日 | 日記
昨日は

やっと休みが取れたので

以前勤めていた 和のお店のスタッフ Mちゃんと

前々から計画していた

熊本の阿蘇神社にいく予定だったのですが・・



あいにくの


日本全国 大荒れのお天気・・



急遽 予定を変更して

お隣り 佐賀県・武雄・伊万里をぐるり一周してきました。




最初は 武雄のパワースポットといわれている


“川古の大楠”









日本第5位の大きさを誇る大楠









Mちゃんと比べるとこんな感じ・・。



大荒れのお天気だったため










普段は 横を流れる水路で 水遊びをしているはずのアヒルさんも







陸で・・固まってました・・






次に 少し足を伸ばして・・お隣り伊万里市へ。


日本の楠が 寄り添うように立つ“縁結び神社”の


“伊萬里神社”









川に沿って参道を歩くと・・・


竜宮城の入り口のような神秘的な入り口











この赤い入り口の上




分かりますか? 楠の枝が茂っている部分

これが 二本の楠が 寄り添ってたっているという

縁起のいい楠なのです。







その門をくぐり 急な階段を登ると・・・











その先に・・本堂があります。










門の入り口に 一本の桜










これが また 美しい



本堂の扉は閉められていたのですが

そのガラスに ちょうど この桜が映りこみ

本堂の中の調度品と 桜が 重なり

なんとも・・幻想的でした。






参拝を終え 頭を上げると・・



「ぐえぇ・・グエェ・・」


なにやら・・鳴き声が???










この桜の向こうに茂る木々の林・・その上に・・


大きな影が 行ったり来たり・・・・?!




それは


大きな“白サギ”でした。




先ほどの楠の天辺には

たくさんの白鷺が巣を作っていて


・・この日の突風で 巣が落とされ・・


数羽の白鷺が せっせと 枝を加えて巣を作り直しているところでした。





揺れる巣に座り 飛ばされぬよう巣をまもる白鷺。

もしかすると・・・既に 卵を抱えているのかも。



がんばれっ!母鷺!!




人間も鳥も 母は強しっ!





季節はずれの寒さに ガタガタ・・震えながら

力強い鷺の姿に 元気をもらった一日でした。
















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同僚の新しい出発

2012年04月03日 | 日記
春は 出会いの時であり

別れの時でもあります。




先日 以前 勤めていたブライダルの同僚が

三月で退社するっと聞き

別の同僚と三人で 送別会をしました。




どんな仕事でもそうですが

人が集まれば 考え方もそれぞれ・・。



相手にとっては 正当でも

他の人にとっては 理不尽・・なことも多々あります。



みんなに自分の考えをわかって欲しい・・誰しもそう思うもの。

それは 仕事でもプライベートでも同じこと・・。




でも 伝わらないことの葛藤・焦り・苛立ちで

相手を責め・・自分を責め・・・

最終的に

自分を追い込んでしまうことも・・。





同僚は 言います。



「誰か 一人 わかってくれていれば それでよかったんだけどね・・。」




笑いながら言うその笑顔は どこか寂しげでした・・。






悲しい・・ことですが

会社という組織の中では

よりたくさんの人に

どれだけ自分を理解してもらうかが重要になってきます



会社によっては

黒でも 白っと言い張れるくらい話術に長けた人が

重宝されることもあります。





表現が下手で 

上司にうまく自分をアピールできなければ

アウト(放り出される・・)・・・ということも。




(私も 同僚も・・これが 苦手でしたっけ・・。



人の生き方もそれぞれです。

何が正しくて 何が間違っているのかは分かりません。




人生半ばに差し掛かっても・・

正しい答えなど見つからず

日々・・迷ってばかり・・。




ただ 自分の人生

自分の心に重石をのせたまま 生きていくより

少しでも

自分が それでいいっと納得した生き方をしたい・・。



今は 答えがでないから

自分の心に素直に生きるように心がけるしかない。




出た結果が・・自分の歩くべき道なのだと信じて・・。








送別会は 

愚痴って笑って・・また 愚痴って・・

閉店までしゃべりつくし

最後は

笑ってわかれました。



翌日



「・・また 今日から張り切って就活です・・・

 いろいろあるかとおもいますが・・・

 笑っていきましょう



っと すっきりメールをもらいました。



私と同世代の同僚

新しい出会いがあることを祈りつつ

私自身も

この春から 新しい一歩だと

同僚と同じく 

気を引き締めた一日になりました。




数日後

出雲から持ち帰った椿の

最後の一株が

やっと咲きました。












精一杯 咲いた花の美しさ。

その美しさを しっかり見ておこう。
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お孫さんへのプレゼント

2012年04月02日 | 日記
先日 

三月の初めに参加した 

福岡で行われた手作り展の時

ウサギの雛人形(雛ウサギ)をご購入いただいたお客様から

お電話をいただきました



雛ウサギを 他のお孫さんの分も作ってほしいとのこと。












「ありがとうございます!!




たった二日間の手作り展示で

こんな素敵なご縁が繋がるなんて。



“ご縁”の不思議さに

感謝 感謝でいっぱいです



雛ウサギの他に

一緒に展示していた“ネコ”のぬいぐるみも

ご注文いただきました。



ネコさんは こんな感じ




両手足が動くようになってます。












おや・・??何か手に持ってます・・・??











おばあちゃまから 小さなお孫さんへのプレゼントということなので





“幸せのスプーン”をもたせてみました





ヨーロッパでは お子様が誕生するとスプーンを送る風習があるそうです。


“一生 食べ物に困らない、裕福な人生を送ることができる”などなど

いろんな意味があるそうです。



それに ちなんで

おばあちゃまの願い

“幸せになりますように”の祈りをこめて

スプーンを

ネコ=招き猫に持たせてみました。






“お孫さんたちのもとへ幸せをどんどん招いてね



そうネコさんたちに言い聞かせ?!ながら

ラッピングしたのでありました





いつか・・お孫さんたちが大きくなった時


「そういえば・・おばあちゃんからスプーン持ったネコもらったよね。」



なんて記憶の片隅に

このネコさんのことが思い出になってくれればうれしいなぁ





ちなみに・・このニャンコたち

なぜ

鼻が 丸いかというと・・・・










実は・・最初

“鼻チュー”が出来るように作ったのでした


(某ネズミーランドの○ッキーさんのように)




実際 販売(手作り展)の時には

一匹ずつラッピングしていたので

誰にも・・説明しないまま だったので・・・

(私自身・・忘れていたのですが・・・)

誰も この鼻の丸さの理由は・・知らない・・






今 手元に 紺色ニャンコが一匹だけ残っています。



かわいそうなので・・・








しばらくは


ウサギさんと


“鼻チュー


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