先日、十勝プラザでの市民大学講座(フランス文学)を聞いてきた。フランスは、広さが日本の約1.5倍、人口が約1/2倍、EU最大の農業国で「ヨーロッパのパン籠」と言われ、9年前に一度だけ旅行したことがある。
講師は翻訳家で100冊程度の本を翻訳しており、日本文学と比較しながら、以下のようなことを語っていた。
- 日本の漫画本がブームであること
- 革新的な国であること (フランス革命の影響だろう)
- フランス文学と日本文学の違い
- 色白のフランス人を思い描くが、多民族国家であること
私は日本文学とフランス文学の違いのことで、次の質問を行なった。三島由紀夫の「金閣寺」を読むと彼の自殺との関連性が分かるような気がするが、講師の方はどう思いますかと。
「三島由紀夫は感性が鋭く自殺のことを書いている本は、ほかにもたくさんあります。しかし、彼のような日本文学の作家は、他にいないと思います」と答えた。
彼は、東京都市ヶ谷にある陸上自衛隊駐屯地のバルコニーで、自衛隊員を前に演説を行なった後、辞世の句を残して割腹自殺した。
『日本を守るための健軍の本義に立ち返れという憲法改正の決起を促す演説であった。』
私はまだ10代であったが、その事件のことを鮮明に覚えている。その頃はまだ学生同士の内ゲバがあり、「浅間山荘事件」や赤軍派の“総括”という言葉が流行していた。
「十勝の活性化を考える会」会員
注)浅間山荘事件
浅間山荘(2009年) |
1972年2月19日(昭和49年)、日本の新左翼組織連合赤軍のメンバー5人が、管理人の妻(当時31歳)を人質に浅間山荘に立てこもった。
山荘を包囲した警視庁機動隊及び長野県警察機動隊が人質救出作戦を行うが難航し、死者3名(うち機動隊員2名、民間人1名)、重軽傷者27名(うち機動隊員26名、報道関係者1名)を出した。10日目の2月28日に部隊が強行突入し、人質を無事救出、犯人5名は全員逮捕された。人質は219時間監禁されており、警察が包囲する中での人質事件としては日本最長記録である。
酷寒の環境における警察と犯人との攻防、血まみれで搬送される隊員、鉄球での山荘破壊など衝撃的な経過がテレビで生中継され、注目を集めた。2月28日の総世帯視聴率は調査開始以来最高の数値を記録し、18時26分には民放、日本放送協会(NHK)を合わせて視聴率89.7%に達した。同日のNHKの報道特別番組は、平均50.8%の視聴率を記録した。これは事件から45年以上が経過した現在でも、報道特別番組の視聴率日本記録である。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)