NO-101
みなさん、本当に辛い報告です。我が町富岡でも、やはり牛の殺処分を始めていました。最後まで僕らの町は殺処分しないだろうと思っていたが甘かった。昨日の午前中2回も松村から電話が入り、僕は落ち込んだ。
隣町のこの地に殺処分された数百頭の牛が
一昨日に松村が、僕に「町で見る牛が妙に少なく感じるんだ。」と言っていた。何でも前日に餌で呼び寄せられただろう牛が柵の中に3頭入っていたのに、次の日見に行ったら柵のカギが開いていて、その中に昨日の牛3頭がいなかったらしい。
その時には、またどこかの愛護団体の人が牛を助けるために、柵のカギを開けて牛を逃がしてくれたのかな?なんて二人で呑気なことを言っていたのに・・・・・
彼が、役場に申告をしに行った時に、牛の担当の産業振興課の課長に「牛の殺処分はどうなっているんだ?」と訊ねたら、「もう、とっくに始まっている。今日も今から殺処分に行くんだ」と。
僕は愕然とした。被曝することも承知で動物の餌をやり続けて来た彼の直感通り、牛が殺処分され始めていた。国の動きがこんなに早いと思わなかった。県の職員が同行して、牛を殺しに行っているらしい。
松村がトウモロコシや麦の餌を与えていた牛たち。
殺処分に判子を押した農家の牛は処分され始めている。隣町の牛は、もう400頭くらい処分されて国有地であるいずこの土地で埋められていると聞いた。
松村が管理を委ねられた殺処分に反対している半谷さんの牛は、なぜか半谷さんの牛舎に全頭入れられていて、殺されてはいなかったが判子を押した人の牛は殺処分され始めていた。
町も放された牛を、害獣扱いしていて聞く耳を持たない。牛の糞が何だって言うんだ!同じ強制避難区域を自分の力でこれまで生き抜いて来た牛を殺すなんて・・・・
去年の9月25日撮影。田んぼの草をお腹いっぱい食べる牛たち。
原発事故が無ければ、こんな悲劇は訪れなかっただろう。殺処分だけじゃない。今、柵の中に囲われた牛の劣悪な環境を人間は自分で体感すべきである。
雪が降り、雨も降って気温が下がりに下がって、田んぼに作られた柵の中は水はけが悪く沼のような状態の中、子牛は足の半分までつかり氷水の中にいるような状態に置かれて死んで行く。
松村が言った。「牛は足を折りたたんで、寝るから田んぼじゃぬかるんで寝られない。」と、氷水の中で人間なら一日ももたない。こんな虐待を平気でする奴らの神経が許せない!命の大切さを知らないのか?
ドイツなどの大学の研究室や研究所から、日本に放射能に汚染された牛の尿や血液を検査し、そのデータを取りたいと申し出た国があるのに、日本が許さなかったと聞いた。
残念である。ただただ残念と言うかとても悔しい!自分が何も出来ないこともあるが、この無力感をどのように書けと言うのだろうか?
犬や猫だけじゃない。鶏だっていたしブタとか馬とかダチョウまでいたのだから、強制避難区域20km圏内の鉄のカーテンの中で、残された動物たちがたくさんいたことを忘れないで下さい。
犬猫ボランティアの皆さんのおかげで、今は犬や猫がたくさん保護されて本当に助かりましたが、まだたくさんの問題を抱えています。全国のみなさん、強制避難区域の動物の命を守るためにこれからもご支援下さい。宜しくお願いいたします。
みなさん、本当に辛い報告です。我が町富岡でも、やはり牛の殺処分を始めていました。最後まで僕らの町は殺処分しないだろうと思っていたが甘かった。昨日の午前中2回も松村から電話が入り、僕は落ち込んだ。
隣町のこの地に殺処分された数百頭の牛が
一昨日に松村が、僕に「町で見る牛が妙に少なく感じるんだ。」と言っていた。何でも前日に餌で呼び寄せられただろう牛が柵の中に3頭入っていたのに、次の日見に行ったら柵のカギが開いていて、その中に昨日の牛3頭がいなかったらしい。
その時には、またどこかの愛護団体の人が牛を助けるために、柵のカギを開けて牛を逃がしてくれたのかな?なんて二人で呑気なことを言っていたのに・・・・・
彼が、役場に申告をしに行った時に、牛の担当の産業振興課の課長に「牛の殺処分はどうなっているんだ?」と訊ねたら、「もう、とっくに始まっている。今日も今から殺処分に行くんだ」と。
僕は愕然とした。被曝することも承知で動物の餌をやり続けて来た彼の直感通り、牛が殺処分され始めていた。国の動きがこんなに早いと思わなかった。県の職員が同行して、牛を殺しに行っているらしい。
松村がトウモロコシや麦の餌を与えていた牛たち。
殺処分に判子を押した農家の牛は処分され始めている。隣町の牛は、もう400頭くらい処分されて国有地であるいずこの土地で埋められていると聞いた。
松村が管理を委ねられた殺処分に反対している半谷さんの牛は、なぜか半谷さんの牛舎に全頭入れられていて、殺されてはいなかったが判子を押した人の牛は殺処分され始めていた。
町も放された牛を、害獣扱いしていて聞く耳を持たない。牛の糞が何だって言うんだ!同じ強制避難区域を自分の力でこれまで生き抜いて来た牛を殺すなんて・・・・
去年の9月25日撮影。田んぼの草をお腹いっぱい食べる牛たち。
原発事故が無ければ、こんな悲劇は訪れなかっただろう。殺処分だけじゃない。今、柵の中に囲われた牛の劣悪な環境を人間は自分で体感すべきである。
雪が降り、雨も降って気温が下がりに下がって、田んぼに作られた柵の中は水はけが悪く沼のような状態の中、子牛は足の半分までつかり氷水の中にいるような状態に置かれて死んで行く。
松村が言った。「牛は足を折りたたんで、寝るから田んぼじゃぬかるんで寝られない。」と、氷水の中で人間なら一日ももたない。こんな虐待を平気でする奴らの神経が許せない!命の大切さを知らないのか?
ドイツなどの大学の研究室や研究所から、日本に放射能に汚染された牛の尿や血液を検査し、そのデータを取りたいと申し出た国があるのに、日本が許さなかったと聞いた。
残念である。ただただ残念と言うかとても悔しい!自分が何も出来ないこともあるが、この無力感をどのように書けと言うのだろうか?
犬や猫だけじゃない。鶏だっていたしブタとか馬とかダチョウまでいたのだから、強制避難区域20km圏内の鉄のカーテンの中で、残された動物たちがたくさんいたことを忘れないで下さい。
犬猫ボランティアの皆さんのおかげで、今は犬や猫がたくさん保護されて本当に助かりましたが、まだたくさんの問題を抱えています。全国のみなさん、強制避難区域の動物の命を守るためにこれからもご支援下さい。宜しくお願いいたします。