「なんやお前。用意ええなぁ~もう喪服着てきたんかいなぁ~」
「目ぇまで悪なったんちゃうのん。この服、紺色です!」
「なんやそうかいな。また、喪服かとおもた~(⌒▽⌒)アハハ~」
「あんね~そんな事言う人に限って死なへんのよ~ホンマに死ぬ人は黙~って耐えてるもんやねん。」
叔父は言葉のキャッチボールが大好きです。 私も叔父の言葉遊びに負けないよう、叔父に逢う時は、 <気合> 入れてます。
其処へ看護婦さんが点滴を入れに来られた。
「すんません。シロじゃあなくて、ポチにしてもらえますかぁ~」
「はいはい、ポチですね。 じゃあシロちゃんは持って帰りましょうね。」
看護婦さんがニコニコ顔で言う。
看護婦さんが出て行くと
「僕なぁ~いっつもこいつと散歩いくねん~」
と点滴を吊るすキャスターを指差す。 ユーモアタップリの叔父。
可なり痩せて、肌が黄色くなってしまった。 肝臓・すい臓・胆嚢の三つの管が交わる場所に「腫瘍」が出来ている。
テレビの上に感じの良い皿が飾られている。 私の視線に気が付くと
「ええやろその皿。 ○○さんが作りはったのを見舞いにもろたんや~」
「うん、涼しそうでええわ~」
「やらへんで~」
「まだ、くれ言うてへんやん」
「先、言うとかんと、お前と喋るとどんな損するかわからへん~」
そう言うと、少しだけ焼き物の話をしてくれる。
最近読んだ本の話になり、「ダヴィンチ コード」も読んだと言う。
二人でひとしきり「秘密結社」「レオナルド ダ ヴィンチ」の話が広がる。
叔父と話してると話題が尽きる事が無い。
ふっと
「今はこの本読んでるねん~」
見ると、杉浦日名子さんの本・・・・
(ちょっと不味いな・・・)と思う。
「あ~こないだ亡くなったね~」
「そうやねん。友達が来てそう言うてたわ。 何の病気や?って聞いたら黙りよるねん。」
「肝臓癌とか言うてたね~若いし、感じええ人やったのに。 ええ人は、はよ死ぬねん~お兄ちゃんはだいじょぶやけどなぁ~(⌒▽⌒)アハハ」
「なんでやねん。」
ちゃんとボケ・つっこみで話が決まる。
帰る時、其処まで送ると言って病室を出た。
勿論、ポチくんも一緒です。
其処までと言ったけど、数歩のとこで
「此処でええか?」
と言う。
「うん。此処でええよ~」
叔父から姿の見えないエレベーターホールに入ってホッとした。
あれが叔父の歩ける限度だった・・・・・
噂をすればなんとやら~またまた、旦那がアイスを買って来ました。 丁度遊びに来ていた息子が大急ぎで食べ始めました。
先ずは、私かお嫁ちゃんに「どれが良い?」くらい訊けませんか~~~~
「目ぇまで悪なったんちゃうのん。この服、紺色です!」
「なんやそうかいな。また、喪服かとおもた~(⌒▽⌒)アハハ~」
「あんね~そんな事言う人に限って死なへんのよ~ホンマに死ぬ人は黙~って耐えてるもんやねん。」
叔父は言葉のキャッチボールが大好きです。 私も叔父の言葉遊びに負けないよう、叔父に逢う時は、 <気合> 入れてます。
其処へ看護婦さんが点滴を入れに来られた。
「すんません。シロじゃあなくて、ポチにしてもらえますかぁ~」
「はいはい、ポチですね。 じゃあシロちゃんは持って帰りましょうね。」
看護婦さんがニコニコ顔で言う。
看護婦さんが出て行くと
「僕なぁ~いっつもこいつと散歩いくねん~」
と点滴を吊るすキャスターを指差す。 ユーモアタップリの叔父。
可なり痩せて、肌が黄色くなってしまった。 肝臓・すい臓・胆嚢の三つの管が交わる場所に「腫瘍」が出来ている。
テレビの上に感じの良い皿が飾られている。 私の視線に気が付くと
「ええやろその皿。 ○○さんが作りはったのを見舞いにもろたんや~」
「うん、涼しそうでええわ~」
「やらへんで~」
「まだ、くれ言うてへんやん」
「先、言うとかんと、お前と喋るとどんな損するかわからへん~」
そう言うと、少しだけ焼き物の話をしてくれる。
最近読んだ本の話になり、「ダヴィンチ コード」も読んだと言う。
二人でひとしきり「秘密結社」「レオナルド ダ ヴィンチ」の話が広がる。
叔父と話してると話題が尽きる事が無い。
ふっと
「今はこの本読んでるねん~」
見ると、杉浦日名子さんの本・・・・
(ちょっと不味いな・・・)と思う。
「あ~こないだ亡くなったね~」
「そうやねん。友達が来てそう言うてたわ。 何の病気や?って聞いたら黙りよるねん。」
「肝臓癌とか言うてたね~若いし、感じええ人やったのに。 ええ人は、はよ死ぬねん~お兄ちゃんはだいじょぶやけどなぁ~(⌒▽⌒)アハハ」
「なんでやねん。」
ちゃんとボケ・つっこみで話が決まる。
帰る時、其処まで送ると言って病室を出た。
勿論、ポチくんも一緒です。
其処までと言ったけど、数歩のとこで
「此処でええか?」
と言う。
「うん。此処でええよ~」
叔父から姿の見えないエレベーターホールに入ってホッとした。
あれが叔父の歩ける限度だった・・・・・
噂をすればなんとやら~またまた、旦那がアイスを買って来ました。 丁度遊びに来ていた息子が大急ぎで食べ始めました。
先ずは、私かお嫁ちゃんに「どれが良い?」くらい訊けませんか~~~~