「災害ボランティアの現場って? 自分ができることなら手伝ってみたい。」単純な思いだけで、災害ボランティアセンターへ問い合わせ、行きの飛行機と1日目のホテルだけを予約し、それ以外は寝起きのできる準備だけをして8月半ばに旅立ちました。
3日間災害ボランティアセンタースタッフのボランティア(受付や要請のマッチング) を主体にさせていただいた中、依頼先には2件、一般ボランティアの皆さんと一緒に訪問させていただきました。
1件目は道路にはみ出ているブロック塀を敷地内に運搬する作業。
力のありそうな男性8人で必要資材と建築専門家の方からロープを使った移動方法も習い出発。行ってみると、運搬距離がすごく短く(実はラッキー)余力を残し終了。
もう1件は、仮設住宅入居初日の引越しサポートです。
暑さが一番つらかったのですが、人海戦術で対応し、終わった後の依頼者の笑顔を見ると、次の世帯へと気持ちが動く程でした。ただ、洗濯機の排水を設置するのに、ドライバーを持っていない世帯が多く、持っている方から何度もお借りしながらの作業となりました。
「被災者の気持ち・立場(色んな疲労)を考慮し、やらせていただく気持ち(例え、被災者が動かなくても)を大事にして欲しい」このことだけは頭に叩きこみ、被災者とは無駄なお話はしないようにしました。
その分、ボランティアの方とは、「どこから来ました?」の第一声で、見しらぬ者同士ではありますが会話が弾みました。
「中越地震の時から気になっていて・・・、出張後駆けつけた先生」
「お盆休暇を全て費やして来た建設業の方」
「高校球児の息子と旅行を兼ねて来た父と子」
「鈍行電車で十数時間もかけてきた青年」
「就職試験間近で初めてボランティアに来た大学生」
「バイクツーリング途中に来た社会人」
作業後にメール交換・一緒に写真を撮るなど、この出会いは自らの存在を確認しあい、人がつながる場にもなっていた気がします。もちろん私もその一人であり、今回できることをやりに来ただけですが、頂くものの方が多かったのが事実です。
被災世帯の片付け作業は、「チカラ仕事で男性」のイメージでしたが、室内状況によっては、きめ細やかな仕分けや確認が必要で、女性スタッフは欠かせないことも知りました。
また、入浴場の提供に、被災地域である地元企業が宿舎を開放しての協力をしていたことも知りました。
災害支援ボランティアは切迫した状況から、時として緩やかに日常生活へ向う過程を支援する側面があり、生活の個別化・希薄化が顕著な今、普段見えていないものを「智恵と体と気持ち」で探し合う作業と助け合う活動が必要であることを感じました。
そんな活動を日頃から「宝物探し」のように、より多くの人と参加できる地域って、いいなあと思います。その仕掛けは「社協」ですか?ね。
柏崎市災害ボランティアセンタースタッフの皆様方には心からお礼申し上げます。
被災地の皆様の1日でも早い復興お祈りいたします。 (とよっち)
![やっぱり苫社協苫小牧市社会福祉協議会日記](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/9a/81393288a93d013a91371742a2e139b9.png)