やっぱり苫社協~苫小牧市社会福祉協議会日記~

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甲子園優勝監督 苫小牧凱旋!

2011-02-16 08:39:54 | 雑件

先日の連休中、事務所で仕事の整理をしていたら、知人の方がいらっしゃって、「今日、香田監督(駒大苫小牧高校の元野球部監督)の講演会があるから行かないかい?」と、チケットをいただきました。

仕事もひと段落したところだったので、前から香田監督の話を一度話をきいてみたいと思っていた私は、お言葉にあまえてチケットをいただきました。

 

市内の金融関係企業が主催したこの講演会ですが、元HTB(北海道テレビ)の小野塚勝さんと、現興南高校(沖縄)野球部監督で、元大昭和製紙~ヴィガしらおい監督の我喜屋優氏、そして、駒大苫小牧高校元野球部監督の香田誉士史氏の対談形式の講演会でした。

香田氏は、我喜屋氏の影響をとても大きく受けたとのことで、監督として厳しく指導を受けていたようです。

例えば、「雪の多い北海道は、冬には室内での練習しかできない」という、当時北海道の常識に、「雪が多ければ、グランドを除雪すればいい」「室内練習ももっと外でのイメージを選手自身が持ちながらやる」など、厳しい指摘をしたそうです。

また、雨に練習を休むことなど、現代の選手が弱い精神面でも、アドバイスしたようです。

香田監督は、このようなアドバイスを受け、「北海道は雪がある時は、野球ができない」という考えから、「今、何ができるだろう」と考えるようになったと言っていました。

このことが、駒澤高校2連覇、3年連続決勝進出の原点だったのではないかと私は思いました。

   

我喜屋監督は「今の子どもたちは、便利の裏の落とし穴にはまっている」と表現し、きびしい社会で生きていくための訓練ができていないというようなことを話し、親も過保護で、「もっと子どものことを信用しなければならない」と言っていました。

 

興南高校では、野球はもちろんでしょうが、地域の清掃活動などをとおして地域と関わり、その中で社会性を磨きながら、人間としても成長できるような取り組みをしているとのことでした。

また、1分間スピーチを行っているそうで、自分の思いを表現することや、あたりまえのことでしょうが、自分のことは自分ですることを徹底し、下級生に上級生が何かをさせることは厳禁だとのことです。もちろん、監督も。さらに、寮内には環境整備委員会などの委員会を各種立ち上げ、自分達で普段の生活や練習にうち込める環境を自分達で考えているようです。

そして、我喜屋監督は、甲子園での試合では、伝令を送らないそうです。それは、選手を信頼しているからで、何度か伝令を送ったときはあるようですが、特に何かを伝えるために送ったのではなく、控えの選手に、「ちょっとテレビ映ってこい」と送ったようで、具体的な指示はなかったようです。

沖縄県代表興南高校の春夏2連覇には、このような舞台裏があったのですね。

 

二人の話に共通していたのは、常にこれでいいのか、今何ができるかと、常に考えて実践しているということだったと思います。野球をとおして、一人の人間を育てるという、強い責任感と信念を感じました。

想像していたとおり、すばらしいお二人のお話でした。

 

                              ya

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