やっぱり苫社協~苫小牧市社会福祉協議会日記~

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アフガンに緑の大地を

2009-06-29 19:49:07 | 市民ギャラリー

もっと早くに紹介できればよかったのですが、26日(金)~市民活動センター(ふれあい3・3)市民ギャラリーで

「アフガンに緑の大地を」

と題した写真展が開かれています。

 

アフガニスタンに緑の大地を取り戻すために現地の人々とともに働いてきた伊藤和也さんは、昨年8月26日に31歳という若さで心ないものの凶弾に倒れました。

この写真展は、生前の伊藤さんを偲び、アフガニスタンの人々とともに彼が取り組んできたことをみなさんに伝えたいと、ぴーすぷろじぇくと苫小牧が中心となり、ペシャワール会が主催した追悼写真展です。

 

 

本日、昼休みに行かせていただきました。

入ると、伊藤さんの生い立ちから始まり、いくつかのテーマ別に写真が展示されていました。

伊藤さんは、ペシャワール会の日本人ワーカーとして現地でアフガンの人々ととも働き、主に用水路の建設や、農作物の栽培の支援をしていたようです。

 

ぺシャワール会というのは、中村哲さんという医師が、アフガニスタンの診療所で診察を続けているうちに、病気のほとんどは水がないこと、水がないために作物が育たず、栄養失調や飢えに苦しんでいると考え、用水路をひくことで水を確保し、耕地を増やそうと活動しているNGO(非政府組織)です。

昨年、この事件が起こる直前、中村哲医師が苫小牧で講演し、その中で、

「お金や物を与えることはその時はいいが、現地ではそれだけで問題の解決にはならない。現地の人たちが自分達の力でこれからもずっと幸せに暮らしていけるようにしなければならない。そのお手伝いをしていきたい。」

と話していたことがとても印象に残っています。

まさにペシャワール会は、用水路をつくることで耕地を広げ、現地の気候や風土にあった作物を現地の人たちと研究し、成果をあげてきているのです。聞いた話によると用水路建設で荒野から広がった耕地面積は、厚真町の耕地面積と同じだそうです。

中村医師の話を聞いたとき、ボランティア活動や福祉活動にとっても、とても大切な考え方なのではないのかなと思ったのでした。

 

今回のこの写真展では、14のテーマ別になって展示されております。そのひとつひとつのブースに、ペシャワール会、ぴーすぷろじぇくと苫小牧、そして、伊藤さんのメッセージが込められているような気がします。

 

14のテーマの最後は、希望 子どもたちの笑顔

伊藤さんからお菓子をもらって喜んでいる子どもたち

 

せっかく育ったぶどうを採ってしまった子どもたち

 

現地では、せっかく作った作物を盗む輩も多くいるそうです。採ってはいけないぶどうを採って喜んでいる子どもたちを叱るのではなく、その子達の表情を写真におさめた写真だそうです。伊藤さんの人柄が感じられます。

伊藤さんは、子どもたちの写真を好んで撮影していたそうで、この最後のテーマに展示してあるの写真は、全て伊藤さんが撮られた写真だそうです。

 

実は、本日、伊藤さんのご両親が静岡からこの写真展にいらっしゃいました。

右から伊藤さんのお父さんとお母さん、手前はぴーすぷろじぇくと苫小牧の代表のお二人です。

 

会場の中には、ご両親におくるメッセージノートがあります。ちょっとだけめくらせていただきましたが、若い世代からのメッセージが多くありました。

このノートは、ご両親に送るそうです。

 

チラシをご覧いただければと思いますが、実は明日が最終日となっております。伊藤さんが残してくれたメッセージを是非観に来てください。

 

                                                                                 ya

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