走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

娘へ

2009年01月13日 21時40分29秒 | その他
今日、娘が東京へ帰った。
今までは「上京した」と表現していたが、今日からはあえて「帰った」と言おう。
今日は、その娘に何もしてやれなかった私から、せめてもの旅立ちに向けてメッセージを贈ろうと思う。

 私は、父親としては失格である。
 親子にとってもっともかけがえのない時間を粗末にした。
 そのことで、お前にとても寂しい思いをさせてしまった。

 お前は、一見弱々しく見える子だったが、芯の強い子だと思う。
 そして、感受性の豊かな、やさしい子である。
 何よりも感性が秀でており、数学よりは音楽が似合う子だった。

 だから、「歌を学びたい」と言われた時、正直しょうがないと思った。
 だが、将来、経済的に苦しむことは目に見えている。
 親として茨(いばら)の道を子どもに歩ませようとは思わない。
 でも、「人の心を感動させる歌を歌いたい」と言われ、
 反対などできなかった。
 
 父さんは、経済的に豊かになるアーティストになってほしいとは
 思わない。
 むしろ、希望や勇気を失いかけた人たちのために歌ってほしい。
 何万人の観衆の前で歌うより、たった一人でいいから
 その人が希望や勇気を取り戻せる心の歌を歌ってほしい。

 でも、難しく考える必要はない。
 まず、自分が楽しめる歌を歌いなさい。
 歌ってよかったと思う歌を歌いなさい。
 その時、満ち満ちる笑顔こそが聴いている人たちに
 希望や勇気を取り戻させることになるだろうから。

これからたくさんの苦しみや悲しみに出会うだろう。
心が萎えそうになったとき、このメッセージを読み返してください。