今日、ある人と話したことをご紹介します。
その方は、役所の先輩で今年3月に卒業(定年退職)をされます。
「卒業後、何をされるのですか。」
「今の仕事について気づいたことがあるんよ。」
「どんなことです?」
「地域のお世話をさせてもらい始めて、そのおもしろさがわかったんよ。去年、自由に使える田んぼがあったけん、愛護班(子ども会)の人たちと相談してその田んぼをつこうてもらうようにしたんよ。」
「それは、ええことしましたね。」
「ほうよ、子どもたちの田植えや稲刈り、餅つきと喜ぶ姿を見ていたら、卒業後に何をせないかんかわかったんよ。」
「何を気づかれたんですか。」
「変になってきた世の中を見てて、物質文明ばかり考えすぎて、何か大切なものを捨ててきたんじゃないかと最近、地域を観てて思うんよ。じゃあ、それを取り戻すことができるかというと一人じゃ無理やとは思うんやけど、でも行動せないかんのじゃないかと。でも、難しいことはできん。じゃけん、地域のために何かできることからしようと。」
「それは、ええ考えですね。」
「生活の不安はあっても、それは個人のことじゃ。『無私』の精神、そんなところに行き着けるかどうかわからんが、人のために生きるということが残りの人生楽しめそうやと思うとるんよ。」
「そういえば、(私の)母方のばあちゃんが、大家族で贅沢な生活をしていたわけでもないのに、近所の人がお米を借りにきたら貸していたと。そしたら、米びつは空になり家族の食べる米がなくなったと。そのことをお袋が指摘すると、『子どもが偉そうにいうんじゃない。』と一喝。私も子どもの頃、その話を聴いてばあちゃんを馬鹿にしてましたが、その時、その立場に立った時にそんな行動がとれるのかと自問自答したら、ぜったいにできんのですよ。人のために何かをする、これほど崇高なことはないんでしょうね。」
「そうなんよ。分かち合うということはできるようでなかなかできるもんじゃない。私は、そう、地域の中で、ないなりに分かち合う地域になれるようがんばりたいと思うんよ。」
こんな素敵な先輩をもてたことを誇りに思います。
立派なことなんかしなくていい。できることから、始めればいいと教えてくれました。
いま、地域活動に参加しない現役の職員が増えています。
このことは、地域の人たちからかなり強い不満として声が上がっています。
私たちは、勤務時間だけが公僕ではないということを改めて考え直してみてください。
年に一度でいいです、何でもいいです、地域の人たちの交流会やイベントに参加してみてください。
お願いします。
その方は、役所の先輩で今年3月に卒業(定年退職)をされます。
「卒業後、何をされるのですか。」
「今の仕事について気づいたことがあるんよ。」
「どんなことです?」
「地域のお世話をさせてもらい始めて、そのおもしろさがわかったんよ。去年、自由に使える田んぼがあったけん、愛護班(子ども会)の人たちと相談してその田んぼをつこうてもらうようにしたんよ。」
「それは、ええことしましたね。」
「ほうよ、子どもたちの田植えや稲刈り、餅つきと喜ぶ姿を見ていたら、卒業後に何をせないかんかわかったんよ。」
「何を気づかれたんですか。」
「変になってきた世の中を見てて、物質文明ばかり考えすぎて、何か大切なものを捨ててきたんじゃないかと最近、地域を観てて思うんよ。じゃあ、それを取り戻すことができるかというと一人じゃ無理やとは思うんやけど、でも行動せないかんのじゃないかと。でも、難しいことはできん。じゃけん、地域のために何かできることからしようと。」
「それは、ええ考えですね。」
「生活の不安はあっても、それは個人のことじゃ。『無私』の精神、そんなところに行き着けるかどうかわからんが、人のために生きるということが残りの人生楽しめそうやと思うとるんよ。」
「そういえば、(私の)母方のばあちゃんが、大家族で贅沢な生活をしていたわけでもないのに、近所の人がお米を借りにきたら貸していたと。そしたら、米びつは空になり家族の食べる米がなくなったと。そのことをお袋が指摘すると、『子どもが偉そうにいうんじゃない。』と一喝。私も子どもの頃、その話を聴いてばあちゃんを馬鹿にしてましたが、その時、その立場に立った時にそんな行動がとれるのかと自問自答したら、ぜったいにできんのですよ。人のために何かをする、これほど崇高なことはないんでしょうね。」
「そうなんよ。分かち合うということはできるようでなかなかできるもんじゃない。私は、そう、地域の中で、ないなりに分かち合う地域になれるようがんばりたいと思うんよ。」
こんな素敵な先輩をもてたことを誇りに思います。
立派なことなんかしなくていい。できることから、始めればいいと教えてくれました。
いま、地域活動に参加しない現役の職員が増えています。
このことは、地域の人たちからかなり強い不満として声が上がっています。
私たちは、勤務時間だけが公僕ではないということを改めて考え直してみてください。
年に一度でいいです、何でもいいです、地域の人たちの交流会やイベントに参加してみてください。
お願いします。