100円とはびっくり! 武田コーポレーションのボルカーノ バッテリーチャージャーのことだ。
ちゃんとした紙箱に入って取扱説明書も付いている。セリアで105円。 右の充電池は別売105円
MADE IN CHINA とは思えない丁寧(ていねい)に作られた製品だ。
ケースの樹脂成型は金型がちゃんと磨かれていてきれいな仕上がり。もちろんバリなど無い。
充電池は極性を間違えて入れても接触しない構造になっており、単三型と単四型を切り換えるバネ(マイナス端子)もしっかりしている。
充電を示すLEDも充電池ごとに付いているし、透明な充電池カバーも付いている。
裏を見てもきちんと作られている。ACプラグは折り畳み式だが、押されて回転部分のヒンジが壊れないように、プラグの間にボディ側から出っ張りが作られている。
プラグは引き出しやすいように、指の入る部分のボディがへこんでいる。
コンセントから充電器を引き抜くときも指がかけやすいようなボディ形状になっている。
そしてAC100Vを扱う製品なので当り前ではあるが、電気用品安全法に基づいて審査を受け合格したラベルが貼られている。
「特定電気用品」のPSEマークと認定・承認機関JETのマーク、定格など決められている表示がされている。これがあれば安心して使うことができる。
いったい中はどんなになっているのだろう。いつもの癖(くせ)で中を開けてみたくなった。
ケースを開けるネジは3か所。ひとつはQ.C. PASSEDのラベルの下。
(危ないから良い子はまねしないでね。AC100Vの製品だからね)
AC100Vを低圧にするトランスとDC変換のためのダイオード、2.7Ωの抵抗(抵抗は定電流を流すためか)、通電表示のLEDがそれぞれの充電池用に配線されていた。
(LEDは充電完了しても消えないと取説には書いてある)
基板ははんだ付けの際の溶剤などで変色している部分があり、この辺は中華製と言ったところか。
基板のパターンを追っかけて回路図を作成して見た。
回路構成は「これでいいのか」とびっくりするほど簡単な回路。発想の転換が必要だ。
・まず降圧トランスで電圧を下げる。
・交流の最初の2分の1をダイオードで直流にする。(脈流だが)
・充電池を通ってマイナス側はトランスの反対側の端子につながれる。
・充電池1本だけの時は交流の同じ側の波だけで断続的に充電される。
・充電池2本を充電する場合は、使っていない交流の後の2分の1を同じように直流(脈流だが)にして充電する。
・LEDは充電時にダイオードと抵抗に電流が流れ、アノード-カソード間の電圧差で点灯させているらしい。
したがって充電池を装着していないときは点灯しない。しかし、充電完了でも消灯しないと書いてあるので、満充電でもさらに充電電流は流れているのだろう。
取説に充電時間の目安が書いてあるのでそれに従ったほうがいい。長時間なので管理するのが大変だが。
いままでセリアの充電池(VOLCANO ニッケル水素電池)は使っていたが、トンサン家には東芝とキャノンの充電器が2台あったので、セリアの充電器は買わなかった。
今回買ったのは電動歯ブラシを買って、単四電池の代わりに単四型充電池を使い、それの充電を考えていたが、アダプターを作るよりも105円で買えるならと買ってみたわけだ。