昨夜、みんみが大学合格したっていうんで、
お祝いに外でご飯食べようって事になったん
ですよ。
とうちゃん財布持ってないから、裸銭を
尻のポケットに突っ込んでるんですけど、
ちらっと見たら1000円札と、5000円札が
一枚づつでした。
まあ、バカ田大学みたいなとこなんだから
安いもんでいいだろうって事で、家の前の
道路渡ったとこにあるサイゼリヤへ……。
とはいうものの、父親としては、毎日そば
にいて、夜中までがんばってるとこも見て
ましたからね、バカ学校だなんて言って
からかってても、なんだかやっぱりそりゃ
嬉しかったですよ。
みんみもちょこっと誇らしげです。
しかも、春には正式に離婚して、とうちゃんは
群馬の実家にもどる予定ですから、ママの家で
暮らすことになってるみんみが学校に通う姿は
見ることが出来ません。
そう考えると、一日一日が大切な思い出なん
だなあ、ってね。なんかいろいろ胸にグッと
こみあげるものがありましたね。
問題の多いママとの暮らしは、ひとり暮らしより
よっぽど大変なはずです。
学校が始まったら気をつける事とか、若いうちに
やっておくべき事とか、出来るだけの知恵を
つけておいてあげたいと思って、ご飯食べ
ながらたくさん話して聞かせました。
出来の悪い子ほどかわいいってのはほんとですよ。
親も不出来だから、なおさらかもしれませんけど。
「好きなだけ食べな」って言って、いろいろ
勧めましたけど、もともと小食なみんみと、
一日中せんべい食ってたとうちゃんですから、
大した金額になりません。
二人分で二千何百円。
おつりがいっぱいもらえるから、隣の
本屋さんで為になる本を買ってあげよう……。
なんて考えながらレジに立ったんですけど、
そこで事件は発生しました。
5000円札、新渡戸稲造が行方不明です。
出がけに確認した時は、野口君と新渡戸さんが
二人そろっていたはずなのに……、
これはいったいどうしたことか。
かわりにいたのがニセ新渡戸、
誰も知らない男、北里柴三郎。
やべーよ、この人1000円だよ……。
まあ、結局は二人であせりまくりながら
小銭かき集めて、ギリギリセーフで
事なきを得たんですけどね。
すごい衝撃的な思い出になりました。
追記
この記事書いた後、買い物のおつりの中に
5000円札がありました。
気にしてみてみると樋口一葉。
ああそうか、新渡戸さんはひとつ前の人だったん
だなぁ、って思って、大きいお札に縁がないから
勘違いしたまま記事書いちゃいましたね。
……って書いたら、最新版は津田梅子さんて人だ
そうで、新渡戸さん二つ前なんですね。
とうちゃんの頭二周遅れですね。
弱ったもんです。
2024,11,6 21:03追記
この世に生きるよろこび、そして悲しみのことなどをグリングリンと話したのでしょうか
カトちゃんみたいなことですよ。
みんみが、「なんで日本人は、お蕎麦の音を出して食べるのか」みたいな
ことを言い出したので、音出して食った方がうまいんだ、外国人は、
鈴虫が鳴いてるのをうるさがるような馬鹿耳なんだとか、
なんかそういう雑談もありました。
大学生になったらもうちっと難しいコト聞かれるようになるかも
しれませんので、いざとなったら応援頼みます。