核セキュリティーサミットが始まりました

　核セキュリティーサミットが始まったとのことです。どのような議論がなされるかちょっと注目です。

　核というと北朝鮮ですが、核兵器は原材料さえ入手出きれば、核兵器そのものを作ることはそれほど難しいことではないと思います。それをいかに運搬するかが一番問題で、一番良いのが弾道ミサイルを開発して、弾道ミサイルに搭載できるように核兵器を小型化することです。そしてこれが一番大変なことです。ですから、北朝鮮は弾道ミサイルを発射したり核実験を行っているわけで、近い将来にアメリカに核兵器を打ち込む能力を持つことになりそうです。

　ただ、北朝鮮の核開発はこれまでの核保有国が行ってきたことをなぞっています。北朝鮮は理性的な国という感じはしないのですが、たとえアメリカに核兵器を打ち込むことができるようになったとしても、そうそう核兵器を使うことはないと思います。自国民が死に絶えるほどの報復を受けることを知っているはずなので。伝家の宝刀は抜かないことに意義があります。

　しかし、ISのようなテロリスト集団が核兵器を持つというのが一番の脅威です。彼らは自爆テロを行っているように死ぬことをなんとも思っていませんし、核兵器を持ったら躊躇なく使用する可能性が高いと思います。

　それに北朝鮮のように弾道ミサイルに乗せるなんてことを考える必要もないので、原材料さえ入手できれば形はでかくともトラックにでも載せて、ヨーロッパのどこかの都市で爆発させるんてことをしかねません。実験即実戦です。

　今、核兵器を持つ国は米露英仏中の５か国に加えてイスラエル、インド、パキスタン、北朝鮮です。ソ連崩壊時のどさくさ時はどうだったのかはわかりませんが、５か国からは核物質が流出することはなさそうな気がします。イスラエルもテロリストに狙われる側なので大丈夫でしょう。パキスタンと北朝鮮から流出するのが一番恐ろしいですな。

　特に北朝鮮は金を得るために核物質を外部に持ち出さないとも限らないので、ぜひサミットでは厳重に北朝鮮を見張ることに留意してほしいと思います。核物質がテロリストにわたることが一番心配なのですから。