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北朝鮮の潜水艦からの弾道ミサイル発射実験

2016-04-27 05:18:01 | 日記
 北朝鮮が潜水艦からの弾道ミサイルの発射実験を行いましたが、飛距離が伸びずに失敗と報道されていました。

 確かに目標であったであろうところまで飛ばなかったのは失敗と言えますが、潜水艦から弾道ミサイルを打ち出すキモは、弾道ミサイルを水中の潜水艦から空中まで放り上げて空中でミサイルに点火して飛ばすことにあると思います。

 日本のH-2ロケットが発射されるところをテレビで見たことのある方は多いと思いますが、発射する時にものすごい炎が見えます。ミサイルを打ち上げるためにも同じように炎が出るわけですが、潜水艦の中で炎を噴き上げるわけにもいきません。ですから一旦水中の潜水艦から弾道ミサイルを空中まで放り上げてから点火する必要があります。この技術を北朝鮮はもっているということになります。

 飛行距離が足りなかったのは弾道ミサイルの信頼性がまだないのかもしれませんが、弾道ミサイルを水中の潜水艦から空中に放り上げることができるようになっているのは脅威であるとも言えます。

 北朝鮮では原子力潜水艦を建造する能力はなくディーゼルの潜水艦、それも日本やヨーロッパの最近の潜水艦がディーゼルに加えて非大気のシステムを持っていて、長期間水中にいることができるようになっている技術を北朝鮮が持っているとも思えないので、潜水艦としては一般的なディーゼルの潜水艦だろうと思うので、ちょこちょこと充電しなければならない思います。

 しかし、そんな潜水艦でも目的の海域まで行けば、必要な充電をするだであとは水中で静かに無音潜航していれば良いわけで、何隻もこんな潜水艦がそこいらじゅうにいたら、結構やっかいだと思います。戦力化されるまでにはまだまだ時間はかかるでしょうが、自衛隊も対応策を考えておくべきですな。


 ところで、潜水艦というとオーストラリアの次期潜水艦がフランスで決まったとのこと。日本の潜水艦は残念ながら選ばれませんでした。北と南の違いはあれ太平洋での運用となるのでヨーロッパ製より実績があって有利かなと思ったり、オーストラリア海軍も軍事的にアメリカ海軍と協力していくでしょうから、アメリカ海軍との協力体制が築かれている海上自衛隊の潜水艦の方がヨーロッパ製よりもシステム的に向いているかなとも思いましたが、選ばれませんでした。どのような背景があったのかなあと色々創造しているところです。