トーネードの無職生活

無職生活で日常どのように過ごしいてるのか?
ウォーシミュレイションゲーム
日ごろ思ったことを書いていきます。

四式戦疾風

2016-07-24 00:35:30 | 日記
 今読んでいる短編集に四式戦疾風が取り上げられています。中島の戦闘機で大東亜決戦機とまでいわれた機体でした。零戦、隼につぐ第三位の生産機数でした。完璧な機体ならF6F,F4U,P-38あたりとも対等に戦えた戦闘機だと思います。

 エンジンが海軍の誉、陸軍でいうとハ45になります。このエンジン小型軽量の18気筒空冷エンジンシで、ちゃんと造られて、ちゃんと整備したエンジンなら素晴らしい性能を発揮したのですが、大戦末期に造られたわけで完全に性能を発揮できた機体は少なかったようです。

 ただ、陸軍の航空部隊の整備担当の人によっては、エンジンの部品が壊れたから交換するのではなくて、ある一定の飛行時間を経過したら壊れていなくとも部品を交換するという手法で疾風の稼働率を上げた部隊もありました。外地の部隊ではそのようなことはできないでしょうが、内地の部隊では部品をストックしておいて定期的に交換して、部品は再整備するということができたようです。

 ただ、疾風も熟練パイロットがいなくなり、エンジンの整備が整わないという中では苦戦したようです。フィリピンに進出した部隊も、もはや多勢に無勢ではあるのですが、戦果をあげることはできませんでした。

 ただ、輪が陸軍にも大戦末期にそれなりの戦闘機を投入できたことが、唯一の救いですかな。


 

日本陸軍の船艇を読む

2016-07-19 04:30:24 | 日記
 日本陸軍の船艇という本を読みました。陸軍というのがこの本のミソです。

 日本は島国なので、国内が戦場になる以外は陸軍は海を渡らなければなりません。通常であれば輸送船に上陸用の大発と兵員を乗せていき、上陸するところまで来たら大発を海に降ろして兵員を乗せて上陸する海岸に向かうことになります。しかし、これには手間がかかります。そこで、迅速に兵員を乗せた大発を発信できるようにした特殊な船を造りました。今でいう強襲揚陸艦と同じ考え方の船で、当時この船を考え出したのは優れた発想だと思います。

 ここまでは良いのですが、日本の陸軍は空母もどきや輸送用の潜水艦まで造ってしまいました。なぜに陸軍が海軍のものであるはずの空母や潜水艦まで造ってしまったのか。ガダルカナルの戦いにおいて、陸軍は師団単位の戦力を送りこみました。その兵員に対する食料、武器弾薬、火砲などを運ぶには輸送船が必要です。

 ところが、ガダルカナルでは飛行場をアメリカ軍が押さえてしまい、戦闘機や爆撃機を配備しているため、鈍足の輸送船が護衛の駆逐艦をつけたり、零戦で上空を警戒させたとしても、ガダルカナルの米軍の航空機にはじから沈められてしまいました。そこで仕方がなく、高速な駆逐艦を突っ込ませてドラム缶で輸送を行ったり、潜水艦で輸送したりしました。

 ガダルカナルではそれを海軍が行っていましたが、戦局がさらに厳しくなってくると、海軍の潜水艦も沈められたりして補給が思うに任せないようになってきました。そこで、陸軍独自に輸送用の潜水艦を造ろうということになったわけです。いきなり無茶な話ですが、とりあえず造ってしまったというのがすごいところで、実際フィリピン戦に投入されています。

 それから、日本海軍は攻撃一本やりの思想だったために、海上輸送の護衛という考え方が希薄で、輸送船団につける護送空母なども少ししか持っていませんでした。そのため輸送船団は米海軍の潜水艦にはじから沈められてしまいました。そこで、潜水艦からの攻撃を防ぐために陸軍が輸送船団を護衛して潜水艦から守るための空母を造ってしまいました。

 とまあ、日本海軍が輸送船の護衛という意識が薄く、それに割ける艦艇も少ない。制海権を奪われた中で輸送するには潜水艦しかないが海軍の潜水艦も少なくなってしまった。という現実に陸軍として対応するために、なんとまあ陸軍が空母や潜水艦を造ってしまったわけです。本職でないにもかかわらず、造ってしまったことは認めてあげなければならないなあと感ずるところです。


 

トルコのクーデター事件

2016-07-18 04:21:36 | 日記
 トルコで一部の軍人がクーデターをおこし、多数の方が亡くなられましたが無事に鎮圧されました。しかし、この騒ぎ、結構あとに尾を引きそうな感じがしています。

 まずトルコはシリア、イラクと国境を接しており、ISとの問題でも最前線となる重要な地域です。そして、トルコはイスラムの国ではありますが、政経分離の世俗主義でNATOの加盟国でもあり、親欧米の国でもあります。ですから、この地域でトルコという国家が政治的に安定して存在することが求められています。

 しかし、今回一部の軍人がクーデターを起こそうとしたことで、軍の内部が一枚岩でなく政府に不満をもつ軍人がいることが明らかになりました。今回行動しなかった軍人の中にも現在の政府に対して批判的な軍人たちがまだまだいることも考えられます。軍を安定させるには、軍のガス抜きも必要な感じもします。

 そして、これからのトルコの情勢を想像するに今回のクーデターに関係した軍人などなどが逮捕されることと思いますが、現在の大統領に批判的な勢力もこの際、いっぱひとからげで逮捕してしまえということが起こりそうな気がします。現在の政権の基盤が安定するのであればよいのですが、政権に批判的な人達をどんどん逮捕してということが行われて、現政権がますます独裁的な政権に向かっていくと、これに批判的な勢力が新たに行動を起こすことも考えられ、ますます政局が不安定になることも考えられます。

 欧米諸国からするとトルコの政局がこれ以上混乱することなく、安定化の方向にすすむことを望んでいると思われます。トルコ政府としてはクーデターを起こした根っこの部分を取り去ろうとするでしょうが、どこまで混乱を起こすことがなく進めることができるかが、トルコ政府の課題だと思います。

 ISやクルド人の問題もからみあって問題が複雑になりそうな感じがしますが、トルコには政局の早期の安定化を望みたいと思います。あの地域でトルコが制止的に安定していることには大きな意義があると思いますので。


嵐の生涯を読み終えて

2016-07-17 07:08:25 | 日記
 ドイツで航空機を設計、製造したハインケルの自伝「嵐の生涯」を読み終えました。前も書きましたが、ハインケルはナチ嫌いと言われ、航空機の採用にも影響したという話があります。読み終えて、ナチ嫌いうんぬんよりも、ナチの航空機に対する組織体制の欠陥がよくわかりました。

 ナチ体制下では中央集権的で、ヒトラーの一声でなんでも決まるという感じがすると思いますし、組織体制が整っていたように思われるかもしれません。私がこれまでで知る範囲でも、ナチの体制は似たような目的の組織が複数あって、お互いが主導権を握ろうとしたりして足を引っ張り合ったり、適材適所の人員は一ではなくて、無能な人間が責任者に居座ったりと、一党独裁体制とはいいながら非効率な組織でした。

 それが航空機をつかさどる航空省や空軍でもおんなじで、トツプはゲーリングなのですが最新の技術はわからないが権力だけは離さないし、空軍も新技術について理解できる人が対応するという態勢になく、もし新技術で失敗すると自分の責任になるので責任回避の姿勢に終始します。

 航空機、特に戦時においてはその技術的な進歩のテンポは速くなければなりません。そうでなければ敵国に先を越されたら不利になることは明確なので、敵よりも一歩進んでいかなければなりません。そのためには、新技術の開発をリスクをとっても遂行しようという強い意志をもった人間が必要です。ところが、航空省や空軍にそれなりの人材はいたのかもしれませんが、そのような人が新技術を担当することがありませんでした。

 ですから、ハインケルがジェットエンジンを開発し、世界で初めてジェット機を飛ばしたにもかかわらず、その技術の可能性を正しく評価できる人物がいなかったということが悲劇で、もしハインケルにジエット機の開発を続けさせていたら、Me262が実用化される一年前にはジェット戦闘機が戦力化できていと思われます。

 似たようなことは夜間戦闘機のHe219にも言えまして、優秀な成績を治めたにもかかわらず、新規開発の機体の量産が軌道に乗るまで時間がかかると考えたのでしょう。それより旧型機であれば数だけはそろえられるという責任回避が影響して、画期的な夜間戦闘機は極少数しか生産されませんでした。

 というような具合に、ハインケルは最先端の技術を追求し、次々と具現化していたにも関わらず、責任回避の役人たちに排除されてしまったという結果となりました。ハインケルの技術が取り入れられた航空機がちゃんと造られたとしても、戦争そのものを勝利できたかといえば疑問ですが、もうすこしましな結果になっていたかもしれません。

 ハインケルの新しい技術にチャレンジする姿勢には感動しましたし、ナチス体制の欠陥もよくわかる一冊でした。

生前譲位の話について

2016-07-16 09:04:43 | 日記
 天皇陛下が生前譲位されることを考えられているとのこと。賛成反対と意見があろかと思います。法律について詳しいわけではありませんが、手続き的にはもし陛下が入院されたりして公務が行えなければ、摂政として皇太子殿下が公務を執り行えばよいので、わざわざ生前譲位する必要もないという感じもします。

 そこで陛下がどのように考えられているかを思うに、父親だった昭和天皇が亡くなられた時の事を考えておられるのかなと。当時はまだ日本経済は右肩上がりの時代でしたが、昭和天皇が亡くなられた時には国民全体が喪に服すという雰囲気になって、遊ぶとかそとで酒を飲むとか控える雰囲気になりました。そうすると今の日本経済はほとんど成長できなくなってしまってますから、同じように国民全体が喪に服す感じになると、またまた経済が悪くなってしまう。

 そんな点まで考えられて、生前に皇太子殿下に天皇の座を譲位しておけば、平成天皇として亡くなられる時には天皇としての立場ではなくなるので、日本経済が止まってしまうようなこともなくてすませることができるのではないかと、そんなところまで考えられているのかなと。

 あと、皇太子殿下には男子がいませんので、皇太子殿下の次の天皇は秋篠宮となりますが、おふたりは兄弟なのであまり年齢がはなれてはいないと思います。ということは皇太子殿下が天皇となって、それなりのお歳になって次に天皇の座を譲ろうとすると秋篠宮となるわけですが、秋篠宮もいい歳になっているはずなので、もし天皇となつてもその期間は短いはずです。そうすると秋篠宮ご自身は天皇の座を飛ばして、悠仁様に天皇の座を譲ろうということまで天皇家の方々は考えられているような気もします。

 天皇家のことについて政治家や宮内庁があれこれ公式に発言するのは難しいことだと思いますが、天皇家の方々の考えておられることを実現させていただきたいなと思うところです。