雪景色の森
雨上がりの夕暮れに顔を覗かせた皿ヶ嶺は真っ白だった。
少し気温が高いと思っていたが、山では雪になったようだ。
翌日の天気予報は、未明の降雪の後、天候の回復を告げている。
これは理想的なキラキラまっさらな銀世界を堪能できる雪山日和。
こんな日こそ早起きして出掛けなければ。
前回の古傷の痛みは、日常生活に支障がない程度に治まっている。
再発したとしても皿ヶ嶺日帰り登山なら、なんとか対処の仕様がある。
翌朝、青空が広がっているが、山には雲がかかっている。
西風に乗って次々流されてゆく積雲の塊が、ちょうど山の高さなのだろう。
結局、終日(下山後青空)すっきりした青空が広がらず、陽射しを遮る雲の中だった。
高曇りのフラットな光は、雪景色を沈んだ灰白色にしてしまう。
太陽光の虹彩がキラキラ輝く氷のプリズム現象は望めない。
自然を対象とした写真は、与えられた条件の中で工夫してみるしかない。
時折、雲が切れて、光が射し込む僅かな時間が訪れる。
その幸運は竜神平の落葉松林で巡り会った。
落葉松の霧氷林に光が射す瞬間、連続してシャッターを切った。
どうも、ここは皿ヶ嶺の定点観測地になってしまった(笑)
北尾根のブナの小径や応挙の雪松もね。
皿ヶ嶺の森の積雪は、5~10cmくらい。
週末ということで雪遊びに訪れる家族連れの姿が、 すっかり定着してしまった。
風穴のスロープを利用した橇遊びや雪ダルマ造り。
午後遅い下山時には、白いスロープに幾筋も引かれたシュプールが残り、ポツンと可愛い雪ダルマの置き土産も。
雪の柔らかいクッションが足首への負担を和らげたのか、
雪が消えて固い路面になるまで古傷の痛みは大丈夫だった。
山麓の集落からの登山道の往復だった。
自転車をデポした場所までの最後のアスファルト道は、痛みが再発した。
石鎚や瓶ヶ森の雪山泊用荷物を担いだ撮影行には、まだ不安が残る。
近場の皿ヶ嶺日帰り山行なら大丈夫だろう。
寒くなってから始まった古傷の痛みだと云うことも留意すべきだ…
寒くなると代謝が衰え草臥れた身体は、あちらこちら不調を訴えるものなのだ。
森で出会った顔なじみの常連さんも、しみじみ同意していた。
やれやれ…
なんと情熱大陸20周年記念プロジェクト番組が、この世界一のクリスマスツリーだったのです。
12月17日放送の番組の予告動画は以下に。
https://www.youtube.com/watch?v=BADiNB-ag50
プラントハンター西畠清順を最初に取り上げたのも、この人気番組でした。
以下、「ガイアの夜明け」や「プロフェショナル仕事の流儀」と注目の人となりました。
この炎上騒ぎの顛末は、日曜深夜の放送を観てから。
いつも励ましの言葉を寄せてくれる鬼城さんには感謝しています。
モチベーションの低下とは別に物理的に以前のような写真が撮れなくなったっことへの
気持ちの切り換えの時期なのだと思います。
昨冬は、鎖骨骨折後の頸椎症による手の痺れでした。
今年の冬は、足首関節骨折の後遺症の利き足の痛みですね。
やっぱり寒くなると古傷が傷みだすようです…
病院に行っても「加齢による症状ですね」と云われ納得するしかなさそうです(笑)
代謝機能の衰えと身体機能の経年劣化は生命現象の必然ですからね。
今回の写真への自己評価は、それとは別です。
写真撮影の醍醐味は、対象を前にした時のわくわく感です。
目に留まった被写体を観察して思いがけない美しい表情を発見した時の悦び。
それは大自然の劇的な自然現象から日常の小さな命の輝きまで千差万別です。
レイチェル・カーソンの有名な言葉、Sens of wonder に繋がる魔法のような時間だと思います。
残念ながら、今回はそれがありませんでした。
写真のテクニックは関係ありません。
撮影者の感動は、映し出された写真から滲み出てくるものだと思っています。
もう一度、謙虚に自然と向き合ってみます。
鬼城さんも写真仲間の皆さんと冬の撮影を楽しんでください。
森の木々の寒さへの挑戦が垣間見えます。
それと写真もさることながら文章力に惹かれるんです。
今週いっぱい冷え込み・・・ラニーニャ現象のようですから、3月までは冷え込みが続くでしょうね。
体調に気をつけられてリベンジを・・・
期待しています。
今回は、なんとも凡庸な写真ばかりしか撮れず、自分のヘタさに頭を抱えていました(汗)
常日頃云っている「風景の中に何を発見するか?」も見事空振りです。
何の工夫もない。
いくら雲に覆われ光が射さなかったとは云え、情けないやら、恥ずかしいやら…
今週は強力な寒気が居座りそうです。
週半ばから松山市内で最低気温1℃の予報。
里山の霜化粧や皿ヶ嶺雪景色のリベンジを。
もう一度、じっくり冬の美しい自然の表情に取り組んでみます。
皿が峰の冬景色、気象条件など考慮し、出かけるのは山の写真家の宿命でしょうか?
雪が張り付いたブナの木々、光と相まってすばらしい写真!
家族連れが残した雪だるま、何故か寂しそうな表情です。
古傷が痛むようですが、気象条件も絡んでいる?
ここはじっくりと養生しましょう。
完全復帰を祈念しています。