
今日は打ち戻しで、足摺岬から一昨日の宿のある下ノ加江まで戻るだけである。
同じルートを辿るのも面白くないので、西回りの土佐清水経由で大岐の浜へ至り、
そして下ノ加江の宿へ帰還するルートを取った。
足摺周辺の風景で特徴的なのが、藪椿の純林ともいいたくなる一面の群生だろう。
ウバメガシやスタジイなどの照葉樹が目立たないほど大小の藪椿の樹々が周辺を埋め尽くす。
もうひとつ驚かされたのが、亜熱帯のアコウの巨木だ。
幹線道路を外れて、導かれるままに遍路道を辿ると、この巨木と出会った。
見上げるその異様な姿に圧倒された。
まるで根ばかりが奔放に発達したような異形の樹相。
それと意外に、幹線道路を外した遍路道が荒廃していたように思える。
とにかく至るところに猪が土を掘り起こした痕跡が見られた。
土佐清水港から山越えのトンネルを抜け、しばらく下ると再び、大岐の浜へ至る。
晴天の予報に期待して、またこの砂浜を訪れたのに、あいにくの曇天だった。
それでも一時間余りこの砂浜で過ごした。
押し寄せる波と景観の美しさは、いつまでも見飽きない風景だ。
これで晴天だと波の煌めきや海の青がいっそう輝きを増すのに、残念だった。
西回りの、このルートは予想外に時間がかかった。
宿に到着して、あらためて距離数を計算すると、なるほど昨日のルートより4kmばかり長い。
さて明日は、39番延光寺を打つ予定。
6/2の歩行距離、27km。
今頃、39番延光寺を打って高知県を離れようとしていらっしゃるのでは?
ランスケさんの次に写っているのが、アコウの巨木ですか?ガジュマルの仲間ですか?実物を見るのが楽しみです。
さあ今日はどんな旅だったでしょう。
延光寺は、また道草していたので納経に間に合いませんでした。
そうです。2番目の画像が「松尾のアコウ」といわれる巨木です。
周囲90m、樹高25m、樹齢300年の国の天然記念物。
足摺から西回りの海沿いの遍路道途中にあります。
是非、御覧ください。