Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

お遍路 on the Road /下ノ加江~延光寺門前

2011-06-04 | お遍路

 

 土佐路最後の札所、延光寺を打つと距離的には、ほぼ半ばを越える。

 今朝は6時半には宿を出発してモチベーションは上がっていた。

 

 う~ん、それにしても荷物を半減できたと喜んでいたのに、

 足摺の宿で量ると15kg。

 これに寝袋とエアマットを足すと17kgにはなるだろう。

 結局、減量できたのは3~5kgくらいだけだった。

 それでも以前よりは身軽になったように思う?

 

 

 

 

 

 台風による土砂崩れで延光寺へ至るルートは、下ノ加江から三原村を経て行くルートしかない。

 このルートには、四国遍路の道しるべを各所に建て、遍路道の基礎を築いたといわれる

 真念法師にまつわる古跡の多い場所だ。

 あいにく真念庵は見落としたが、真念遍路道といわれる古道を歩くことができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 冒頭の画像の旧い道しるべに導かれ遍路道へ入る。

 人家が途絶えると、渓流沿いの林道を歩く。

 この道に入った途端、「あっ、これは蝶の道だ」と思った。

 いきなり子供の頃、憧れの蝶だったイシガケチョウが目前で舞い、

 それからもカラスアゲハやタテハチョウたち、シジミチョウたちと次々飛翔する。

 もう完全に昆虫少年の目線になって、それらを追い、遅々として前に進まない(苦笑)

 渓流から離れ山道に入ると、蝶の姿もめっきり減って、やっと前に進むようになる。

 

 地蔵峠から林道を離れ、真念遍路道の核心部の古道へと入る。

 片側が切れ落ちた深い谷、岩場の細い道、鬱蒼とした杉林と

 わくわくするような道が続く。

 古道は最後に大師堂に至り、里へと下りてゆく。

 真念遍路道は、地蔵峠までの緩やかな上りの林道歩きの後は、

 古道も緩やかな下りなので、比較的楽な行程でした。

 

 

 

 

 山から下りると、四万十川支流の中筋川の広大な葦原が広がり、

 中筋川河岸を辿り、宿毛市郊外の延光寺へと至る。

 また道草をしていたので5時の納経締切に間に合わなかった。

 札所門前に宿を取ったので、明日朝一番で、39番延光寺を打ち、

 県境を越え、40番観自在寺へ至る。

 

 延光寺を目前とした国道で車を止め、声をかけて頂いたミヤジさん。

 ありがとうございました。

 かなり疲れていたので、ろくな挨拶も出来なかったことを悔いています。

 「石鎚山の四季の頃からずっと観ています。お遍路の途中どこかで会えるんじゃないかと思っていました」

 こんな嬉しい励ましはありません。

 最高のお接待です。

 たくさんの見知らぬ読者の方々に支えらているのだと、改めて実感しました。

 さて明日(今日)は土佐路を終えて、菩提の伊予路へと入ります。

 

 6/2の歩行距離、31.8km。

 


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6 コメント

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おはようございます (misa)
2011-06-04 07:44:30
連日、これが晴れ?と首をかしげながら畑の草引きから一日のスタートです(早くもナスが・・・)

いよいよ土佐路を離れるのですね?
ブログを見返しながら感謝の気持ちで一杯になり
目から汗が出ました(苦笑)
札所間の長い土佐路を早い梅雨入りと共有しながら歩かれた・・・心から感謝です
歩きでなければ出逢わない感動に溢れた一頁一頁は宝物ですね
そうですよ、ランスケさんには沢山のファンが居るのです(妬ける位にね)

伊予路は私には全くの未知の世界
(昨日から週2、県議個人事務所にアルバイトです)
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お帰りなさい (kyo-chan)
2011-06-04 08:59:11
伊予伊予(いよいよ)伊予。
お帰りなさい。

連絡ありがとうございます。昨夜は松山で遊び、午前中ワンゲルOB会の会場を調査して、午後ボラバス報告会に参加です。

鬼城氏は急な出張が入るかもしれません。明日、午後には判るそうです。宇和島でお会いできるのを楽しみにしています。
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古道 (アマガミ)
2011-06-04 22:20:42
「あま」は私です。なぜかそうなっていました。
この古道はいいですね。蝶がたくさんいて夫が喜びそうなところです。
こんな古道に早く行きたいものです。道草をするのも納得です。修行の道場は苦しいことだけでなく安らぎも与えてくれるようですね。
明日はいよいよ愛媛県ですか。着実に進んでいるのですね。人間とはすごいものです。
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ついに伊予路 (ランスケ)
2011-06-05 04:55:19
misaさん、私にとって徳島、高知は未知の風景だったので、
好奇心たっぷり感動も大きかったです。

でも愛媛、香川は私の生まれ育った瀬戸内の風景。
さて、どういう風に皆さんに見てもらおうかと考えています。


kyoichさん、月曜日には宇和島へ入ります。
鬼城さん、突然の出張残念です。
ずっと励ましてくれた皆さんと会うのが楽しみです。
雨が降らないことを祈っています。


アマガミさん、本当に私も、そう思います。
一日一日を歩き続けて、こんな長い距離を歩いてきたことが驚異です。

でも、まだ道半ば、今日も歩き続けます(笑)
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Unknown (宮地です)
2011-06-05 11:43:34
先日は、お疲れのところをお呼び止めしてしまい、大変申し訳なく思っています。

仕事場で残業しようかどうか迷った末の定時退社でしたので、ランスケさんに路上で出会えた嬉しさが勝ってしまったのです。

無事にお遍路が完結することを心より願っております。

補記
もしも愛大小屋か瓶ケ森のテン場あたりで再会できれば、お遍路話などお聞かせください。
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コメントありがとうございます (ランスケ)
2011-06-06 03:08:25
宮地さん、書き込みありがとうございます。

いえいえ、あの時に声をかけてもらったことで、元気を回復しました。

昨日、やっと母の故郷へ辿り着きました。
到着したのが遅くなったことと、色んな想いがあって返信が遅くなったことをお詫びします。

そうですねお遍路を無事結願したら、
また石鎚入山も再開します。
宮地さんとお会いできる日が楽しみです。

それから横峰寺から星ヶ森、今宮道経由で石鎚へ登るつもりです。
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