雨上がりの森を歩いた。
長い秋霖の日々にピリオドを打つ、台風一過の森だ。
登山口までの九十九折の道は、嵐の残骸が覆う。
私の自転車は、タイヤの細いロードバイクではないので、ある程度の悪路でも走行可能。
ロードバイクは車体が軽くてスピードが出る分、こういう凸凹道を走ると、すぐパンクしてしまう。
それぞれ自転車には用途がある。
街乗りと山越え悪路の汎用性を考えたら、クロスバイクはお薦め。
障害物競争のような林道を走り切り、登山口の風穴に到着すると、
この森の案内人、おいわさんに声をかけられた。
ちょうど、おいわさんも到着したばかりのようだ。
私は午後の斜光線が好きなので、いつも遅い時間になる。
「折角の長く降り続けた雨上がりの晴天の予報なのに」と一日快晴の予報が外れて、
どんより雲の覆う空模様に「残念ですね」と言葉を交わした。
途中、向かい風に手こずりながら北東方向の空がすいているのを確認していた。
日没前の黄金色の光の頃に、雲がすいて光が射すと最高だ。
簡単な挨拶で、私はそのまま先を急いだ。
秋の陽は釣瓶落とし…
森を照らす光は、あっと云う間に翳り、暗がりの中に沈んでしまう。
風穴周辺から強風が吹き荒れた台風の置き土産のように、
色づく前の青い葉っぱが散って、登山道に敷き詰められている。
登山道を塞ぐ倒木も多かった。
その日辿った竜神平周回路に、ざっと五カ所。
その内、三カ所は完全に道を塞ぐ大木の倒壊だった。
あの桂の大きな樹も根こそぎ倒れてしまった。
石鎚山系も、そうだが、山の樹々は岩の上の薄い表土に根を張っているので倒れやすい。
風雪に耐え何十年何百年と長い年月をかけて大きくなってきた生命の結実も、
意外と終焉を迎える時は、呆気ないものだ。
でも、この生命は、ここで終わらないところが凄い。
風倒木は、また新たな生命を繋いでゆくのだ。
循環する命が、この世界の理(ことわり)なのだから。
冒頭の茸は、朽ちた倒木に生え、樹を分解して土に還すという役割がある。
森の生命たちも、それぞれ繋がり循環しているのだ。
近代化以降の人間だけが、不自然にこの循環から外れている。
私たちは何も生み出さない。生まれてから死ぬまで流通する商品の消費者として終わってゆく。
そろそろ目を醒まして、以前のように循環型社会に戻らないとね。
それを気づかせてくれたのが7年前の春浅い三月のことだった…
皿ヶ嶺の森で一番好きな竜神平北側の尾根道で、突然、樹間から光が射してきた。
この茸の撮影中だった。
みるみる内に雲が切れて青空が広がってゆく。
午後4時…黄金色に世界を輝かせる日没前の祝福の光の中だった。
色づき始めたブナの葉叢が、沈んだ褐色から光の中に一変する。
気も漫ろ(そぞろ)に森の小径を彷徨い、
駆け足で落ちる夕陽の行方を追いかけていた。
陽が落ちると急速に森は翳ってゆく。
ぶるっ気温も急下降。
急いで森を下った。
アカゲラのキョキョという鋭い声が、暮色の森を裂いた。
安倍首相は11月の国会で首班指名をやった後、来年一月下旬の通常国会まで国会審議を行わないつもりらしい。
6月の国会閉幕から7カ月間も、まともな国会審議を行わないなんて…
「丁寧な説明をする」は、また嘘でした。
私たちは、この人の口先だけの嘘にいつまで騙されれば気が済むのでしょう?
国会開かないなら、あの選挙は何のための選挙だったのでしょう?
選挙費用に600億円もかけて。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/216271
私は湘南や伊豆の海には何度か遊びに行きましたが、
鎌倉の歴史探訪には足が向きませんでした。
学生時代に長い間住んだ京都も同様でした。
なんとも勿体ないことをしたものだと悔やまれます。
若い頃は目先の遊興ばかりに目が行って、伝統や文化など目に入らないものです。
右肩上がりの消費を美徳とする何やら毎日お祭りのように浮かれている怪しい時代でした(笑)
あんなものがいつまでも続くわけがないのにね…
鬼城さんも学生時代に通った皿ヶ嶺でしたよね。
竜神平の愛大小屋も森の景観も、そんなに変わっていないと思います。
この山小屋に何度も泊まれたのでしょうね。
私は一度も、この小屋に泊まっていなのですが、
今年は晩秋から冬にかけて泊まってみようと思います。
凛と冷え込んだ湿原に降りる霜化粧や霧氷に彩られた森の朝も良いものです。
山小屋は今も綺麗に使われています。
週末の台風の後に今シーズン一番の寒気が降りてきそうです。
いよいよ霧氷の季節到来です。
自民党は11月の特別国会を12月上旬まで延長する代わりに野党の質問時間を減らすという姑息な手に。
国会中継を見れば分かるように、政権与党議員の自画自賛ヨイショスピーチなんか増やしても時間の無駄。
主権者である国民が最も知りたがっているのは森友加計問題の真相究明である以上、
真摯に野党の質問に向き合うのが安倍首相の約束した「誠実かつ丁寧な説明」のはず。
http://news.livedoor.com/article/detail/13812712/
今回の衆院選を「自民党の底が抜けた」と総括した中島京子の震災からの現在に至る流れを綴った以下の記事はお見事。
なぜ立憲民主党が支持され枝野幸男の言葉が、すっと胸に届いたか?よく理解できる。
作家としての中島京子の洞察力に深く敬意を表する。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171024-00000074-sasahi-pol
というか、これが数の論理で押し通されると、
これからの議会って政権与党の思うまま…
議会制民主主義の完全否定ですよね。
保守どころか秩序の破壊者じゃないか…恐ろしい。
盛田隆二@product1954
野党が質問して、与党(首相や大臣)が答弁する。
この時点で「弁論時間は5:5」でイーブンですよ。
民主党政権では、質問時間配分が「与党1、野党9」でした。
現安倍政権も「与党2、野党8」が慣例。
それが突然「与党7、野党3」にしろなんて、モリカケ追及を逃れる思惑としか思えません。
雨上がりの寒気が明日から降りてきます。
紅葉の森へ入ろうと思います。
気の滅入るニュースばかりが続きます。
そんな中で明るい話題は、引退宣言した宮崎駿の復活、新作長編アニメの話題。
あの名作「君たちはどう生きるか」を題材にした作品らしい。
まさに今の時代にふさわしい作品ですね。
楽しみ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000032-it_nlab-ent
週末ごとに降られてしまい、今年は深山での紅葉を見ないまま木枯らし一番宣言が有りました。
明日は今季一番の冷え込みとなりそう
森の精霊たちに宜しく・・・
今朝は石鎚山系で初霧氷だったようです。
予報通り、今シーズン一番の寒さとなりました。
私は皿ヶ嶺、竜神平の愛大小屋泊でした。
ここは標高1000mくらいなので霧氷は無理でも、
湿原が霜で真っ白になることを期待していました。
明け方の気温は0℃でした(瓶ヶ森で-2℃)
霜化粧は薄く一部だけでした。(残念)
でも湿原の月夜と星空を堪能しました。
ブナが黄金色に輝く秋真っ盛りの森も。
この森は、これからの季節が面白そうです。
凛と寒気の降りる山小屋の夜もね。