こんなに早く天候が回復するとは思わなかった。
台風21号崩れの熱帯低気圧は、大陸から折り返し、日本列島を再び縦断した。
それは南下する寒気を伴った低気圧と合流して爆弾低気圧と化し、強烈な風雨が吹き抜けていった。
rieさんmariさんと予定していた10/2 の恒例の秋季石鎚山行は、半ば諦めていた。
ところが、その朝は台風一過の見事な晴天である。
「晴れ女、復活よ」
う~ん、また強気の虫が頭をもたげてきた(汗)
到着した土小屋は深い霧の底だった。
朝の登山口は、ひんやり身震いする寒気。
風除けのアウターを羽織り手袋をして出発。
紅葉シーズンの金曜日だと云うのに拍子抜けするほど閑散としている。
やっぱり嵐の通過は、山への行楽を躊躇わせるよね。
陽射しもなく冷涼であることと、前回の足慣らしのための皿ヶ嶺ロングバージョンが功を奏したのか、
二人とも、至って元気な足取り。
東稜分岐を過ぎたあたりから、ガスが切れて陽射しが射し込み始めた。
色づいた樹々の間から射す光芒は目を見張る美しさ。
ガスがみるみる晴れて、北壁を彩る錦繍と輝く青空が覗く。
「わぁー綺麗」
歓声が湧き上がる。
二の鎖下トイレ休憩所で一息入れて、弥山山頂を目指す。
残念ながら、ここから上の紅葉は昨夜の強風で、ほとんど散ってしまった。
異例に早かった2015年の石鎚山頂の紅葉は、10月まで持たなかったようだ。
弥山山上では、一足先に墓場尾根の撮影に来ていた菅さんと、
久しぶりにお山の主、福島さんとも会った。
「今年の紅葉は、色がくすんで悪過ぎる」
というのが石鎚の紅葉を30年以上も見続けてきた山岳写真の一人者たちの共通した意見だ。
菅さんと一緒に昼食を食べながら、rieさんmariさんを紹介する。
伊達博物館の鬼城さんに続いて、
見識の深い大人の男たちの話に 彼女たちも好感を抱いたようだ。
(いつまで経っても成熟しない大人子供が側にいると余計にね(笑))
雲海湧く山上の風景に後ろ髪を引かれながら下山。
日足の長い黄昏の光の中、歩く紅葉の森は美しい。
光の大切さ!
人生においても光の当たるところと当たらないところが出来てきます。
写眞ではその両極端を使ってうまく表現されています。
紅葉と光、人物と光、霧と光・・・
改めて見ると写眞にロマンを感じます。
それに合わせて鬼城さんも忙しそう。
そう云えば地元放送局の番組「もぎたてTV」に出演中の鬼城さんをrieさんが観たと言っていました。
流暢な語り口に「さすが鬼城さん」と、あの博物館でのレクチャーを思い出したそうです。
秋の山は、気温の寒暖差があるので、こんな劇的な風景がよく見られてます。
霧に覆われた世界が、みるみる晴れて鮮やかな錦の風景が出現する瞬間は感動的です。
そんな瞬間に立ち会えて、彼女たちも満足したことでしょう。
山や森の案内人としての私の立場も、少しは名誉挽回出来たでしょうか?
光りをうまくとらえておられますね
お見事です。
>残念ながら、ここから上の紅葉は昨夜の強風で、ほとんど散ってしまった。
9月30日に石鎚山へ行ってきました。
本当は10月3日に行こうと思っていたのですが上の書き込みを見て30日に行っていてよかったと思ったことでした。
下山していると大きな荷物を背負って登ってくる福島さんにもお逢いしました。
山はいいですね。
山頂では初対面の地元愛媛の方とも早い昼食をとりながら話をすることが出来ました。
そう云えば、石鎚山頂で福島さんと会った時に、あさぎまだらさんの話題になりました。
まだお遍路の出発には間があるので、また山でお会いできるかもしれませんね?
どうも墓場尾根の紅葉の色づきも相当悪そうなので、
明日からしばらく紅葉の森へ籠ろうかと思っています。
掲載していたrieさんmariさんの画像はクレームがついて削除しました。
う~ん、女性を上手く撮るのは難しい(汗)
福島さんは石鎚の主なので、一度出会うと忘れません。
以前は、いつ山へ行っても出会うので、お山に居住する仙人かと思っていました(笑)
おそらく一年の内、100日以上は山に居たのでは?
数々の伝説を持つお山の代名詞です。
石鎚へ通う多くの人が福島さんとの交流の下、深く山と関わっています。
さすがに頑健な山の主も、最近は体力が衰えて来ました。
元気な内に、その霊験にあやかりましょう(二礼二拍手)
言葉じゃないですよね?
この世界にこの瞬間に嵌ってしまうと二度と抜け出せない
普通では満足できない
今になって師匠の言葉が懐かしく今の私に捉えられる光を追い続けたいと思うようになりました
薬の副作用に悩まされながら日々が戦いであり
写真や山に支えられて幸せだと思わなければ罰が当たりますね
返信、遅くなりました。
電池残量が少なく、山からは書き込みが出来ませんでした。
やっぱり薬の副作用があるのですね。
そうですよね。
治らないと云われていた病を薬の力で抑えているのですから。
そこまで思いが至りませんでした。
ごめんなさい。
「天候の変わり目がシャターチャンス」が風景写真のセオリーです。
一度、あの劇的な光芒を観てしまうと、抜けられませんよね(笑)
秋から冬は、そんな風景が数多く観られます。
やっと、モチベーションが上がってきました。
写真に対する姿勢を改めて、私なりに少しずつ取り組んでみようと思い、写真掲載用のブログを立ち上げました。お時間のある時によろしければ遊びに来てください。
fc2ブログ「ほんとうの空・・・風の吹く場所
http://aoisizuku1982.blog.fc2.com/
もう山へ行きたくなりました!!
風雪さんのブログと合わせて拝見しました。
風雪さんと知り合ったことで、どんどん山岳写真の世界へ傾倒して来ましたね(笑)
ついに別に写真サイトまで立ち上げるとは。
でも以前までの自転車ブログと写真ブログを二つ並行して運営するのは大変ですよ。
同じブログの中でカテゴリーを分けて記事をアップされては如何?
私は登山口までの足として自転車を利用しているので、山と自転車は共存しています。
自転車の峠越えは、山歩きのためのトレーニングにもなりますしね。
しずくさんも、学生時代からずっと続けてきた自転車です。
山も自転車も一緒に続けてください。
しずくさんが涸沢へ行っている間に石鎚山の紅葉は終わり、
1500m付近まで紅葉前線は降りてきました。
山岳写真は、秋から冬の季節が変化に富んで一番面白いですよ。
しずさんの、これからの御活躍を楽しみにしています。