不登校と青年期の親の会ほっとそっとmama

11月16日(土)18歳以上青年期の親の会ランチ会です

次女と父とのこと

2010-10-24 23:33:34 | 我が家のこと
先週の日曜日、次女は初めて検定試験に臨みました。
高3年齢の今にして初めて、というのは
「普通」に考えれば遅いくらいです。
でも、私は、試験を受けようという気持ちになった次女を
褒めてあげたいくらいです。
大袈裟かもしれないけれど、それだけ自分自身の今後の進路を
自分なりに考えることができるようになった、と思うからです。

先日、久しぶりに次女と二人で尾道へ行ってきました。
父が尾道に滞在していることもあり、
朝早く出掛けていきました。
今までの彼女なら、朝早く出発するというだけで不機嫌だったのに、
今回は自分から行く、と言い出したのです。
私が起きたときにはすでに次女も準備していました。


私の父に次女が会うのは、おそらく5月の連休以来だったと思うのですが、
まだそのときは自分の進路も決めていなかったし、
ましてや父はとても厳しい人なので、ことあるごとにお説教はいつものごとく、
それをうっとおしく思ってもいたと思います。
しかし、今回は本当に自分でも完璧、というくらい落ち着いた様子で、
父にもそれが伝わったのか、にこやかに接してくれていました。

次女自身も、帰りの車の中で、「いままでの自分なら言われたこと一つ一つに
カチンときて腹を立てていたこともあったけど、今は腹も立たなくなった。
自分でも成長したなあと思う。」と。

こうやって穏やかに話ができるようになる時が来るなんて、
私自身考えてもいなかった。本当に嬉しかったのです。
中学の頃から今まで、本当に長い間しんどかったなと思うと同時に、
次女もきっと自分自身トンネルの中で彷徨っていたのかもしれません。
自分自身を見失ったまま、自分がなんなのかわからずにいたのかも
しれません。

いま考えれば、通信制の高校に進んだあとも、行きつ戻りつ前途は多難でした。
リポート学習は孤独ですし、なかなか提出できず期限は遅れたり、
月2回のスクーリングに行ってもなかなか話のできる友人は見つけられず。
午前と午後の授業を受けないといけないのに、お弁当を持ちながらお昼
一緒に食べる相手がいないから迎えに来て、と言ってたこともありました。
きっと同じような境遇のこどもさんは多いかもしれません。

次女が、3年生になって初めて参加したN学の集中スクーリングが転機になった
のか、前期・後期各4日間の合宿は、N学生や先生と懇親を深め、
次女が初めて「NHK学園でよかった」と思ったそうです。
そして、このとき他の3年生がみな真剣に自分の進路を考えていたことに
驚いたと言ってました。
まわりの子たちも様々な理由でこの高校に入学してきて、
いろいろある中で頑張ってるんだという気持ちがきっと伝わってきたのだろうと
思うのです。

今は、通信制の高校は本当にたくさんあって、選択肢も広がっています。
私たちの親の会のメンバーさんのこどもさんもまたそれぞれ違う選択を
して、時には立ち止まることもあるかもしれません。
もちろん、高校へ行くことだけが全てではないし、
家庭で学びながらも高認資格を得たり、高卒資格を得る道もあります。
いずれにしても、こどもさん自身が自分の生き方を進むことができるよう
願ってやみません。

コメント
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