本日は、一昨日足を運んだブタクサ林において、ブタクサ株下の土を更に深く掘って土壌phを調査することにしました。
「表土(または作土)」に対して「心土」という土壌学の用語があり、「表土」は、枯れ落ちた植物体が分解されることで生じる有機物を多量に含み、そこから養分を得ようとする植物の吸収根が張り巡らされる地表近くの土の層。「心土」は、その下にある、有機物が少なく吸収根も少ない土の層、ということになります。そこを目指して行きます。
◎心土(しんど)とは ※コトバンクより
「作物栽培の立場からみた土層の呼び名で,耕作された部分 (作土) の下の層をいう。作土に比べ有機物の含量が低く,一般により緻密である。植物根は太い支持根は別として吸収根はほとんど存在しないかまたは少いが,養水分の貯蔵庫である。」
一昨日は、下草のハコベをむしった後、表層の腐葉土を取り除き、深さ5㎝~10㎝辺りの土を採取しました。
土は真っ黒でサラサラの砂質。粘り気のない微細団粒は黒ボク土の特徴です。一昨日のph測定値を再掲載。
<サンプルA:ブタクサ株下 深さ5cm~10㎝の土>
水道水ph6.46に土を投入→ph6.37
酢酸水ph6.00に土を投入→ph6.02
※ph6に近い弱酸性。微細団粒を構成するのはアロフェン型粘土と考えられる。
上下の土が混ざらないように、小型スコップを使って慎重に掘り進めていきます。深さ15㎝位で土質が変わってきました。粘り気が出て、土が固まり始めています。色もチョコレートのような焦げ茶色に変わってきており、スメクタイト型粘土の質感があります。細根(吸収根)が張り巡らされているのはこの辺りまでです。
深さ15㎝~20㎝辺りから粘土塊を採取し、phを測定します。
<サンプルB:ブタクサ株下 深さ15㎝~20㎝の土>
畑の湧き水ph7.12に土を投入→ph7.12
※弱アルカリ性。スメクタイト型粘土が形成されていると考えられる。
深さ15㎝以降、細根(吸収根)がほとんどない、心土と言える領域を更に掘り進めます。深さ30㎝くらいでブタクサの直根(支持根)がかなり細ってきました。深くなるほど粘土塊が大きくなる感じがします。
深さ30㎝~35㎝辺りから、大きなごろんとした粘土塊を採取し、phを測定。
<サンプルC:ブタクサ株下 深さ30㎝~35㎝の土>
畑の湧き水ph7.11に土を投入→ph7.11
※弱アルカリ性。深さ15㎝以降は、土質変化があまりない模様。
心土のphが湧き水のphと同じであると分かったのは重要な発見でした。酸性の雨水が地中に沈み込み、心土(粘土層)でアルカリなどのミネラルを溶かし出した後に、弱アルカリ性の地下水として地表に湧出していると見て良さそうです。
「表土(または作土)」に対して「心土」という土壌学の用語があり、「表土」は、枯れ落ちた植物体が分解されることで生じる有機物を多量に含み、そこから養分を得ようとする植物の吸収根が張り巡らされる地表近くの土の層。「心土」は、その下にある、有機物が少なく吸収根も少ない土の層、ということになります。そこを目指して行きます。
◎心土(しんど)とは ※コトバンクより
「作物栽培の立場からみた土層の呼び名で,耕作された部分 (作土) の下の層をいう。作土に比べ有機物の含量が低く,一般により緻密である。植物根は太い支持根は別として吸収根はほとんど存在しないかまたは少いが,養水分の貯蔵庫である。」
一昨日は、下草のハコベをむしった後、表層の腐葉土を取り除き、深さ5㎝~10㎝辺りの土を採取しました。
土は真っ黒でサラサラの砂質。粘り気のない微細団粒は黒ボク土の特徴です。一昨日のph測定値を再掲載。
<サンプルA:ブタクサ株下 深さ5cm~10㎝の土>
水道水ph6.46に土を投入→ph6.37
酢酸水ph6.00に土を投入→ph6.02
※ph6に近い弱酸性。微細団粒を構成するのはアロフェン型粘土と考えられる。
上下の土が混ざらないように、小型スコップを使って慎重に掘り進めていきます。深さ15㎝位で土質が変わってきました。粘り気が出て、土が固まり始めています。色もチョコレートのような焦げ茶色に変わってきており、スメクタイト型粘土の質感があります。細根(吸収根)が張り巡らされているのはこの辺りまでです。
深さ15㎝~20㎝辺りから粘土塊を採取し、phを測定します。
<サンプルB:ブタクサ株下 深さ15㎝~20㎝の土>
畑の湧き水ph7.12に土を投入→ph7.12
※弱アルカリ性。スメクタイト型粘土が形成されていると考えられる。
深さ15㎝以降、細根(吸収根)がほとんどない、心土と言える領域を更に掘り進めます。深さ30㎝くらいでブタクサの直根(支持根)がかなり細ってきました。深くなるほど粘土塊が大きくなる感じがします。
深さ30㎝~35㎝辺りから、大きなごろんとした粘土塊を採取し、phを測定。
<サンプルC:ブタクサ株下 深さ30㎝~35㎝の土>
畑の湧き水ph7.11に土を投入→ph7.11
※弱アルカリ性。深さ15㎝以降は、土質変化があまりない模様。
心土のphが湧き水のphと同じであると分かったのは重要な発見でした。酸性の雨水が地中に沈み込み、心土(粘土層)でアルカリなどのミネラルを溶かし出した後に、弱アルカリ性の地下水として地表に湧出していると見て良さそうです。
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