とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

乾いた草地の土壌構造

2018年06月02日 | 日記
一昨日はブタクサなどが生える湿った草藪の土を掘ってみましたが、ちょっと気になったので対照的な場所も掘ってみることにしました。

野菜の畝に草を敷くために頻繁に草刈をした結果、イヌムギだらけになってしまった乾いた草地です。イヌムギは多年草なので刈り込みに強く、すぐに再生してきます。



大株に育ったイヌムギの際を掘ってみます。刈った草を持ち出すため枯草層およびその下の腐植層はわずかです。草藪の土が真っ黒に湿っていたのと対照的に、イヌムギの下の土は白っぽく水気が感じられません。


土の塊を手に取ってみると、ザラザラの砂質の土に細根が食い込んでいます。


ギュッと握って


手を放すと、ボロボロに崩れてしまいました。完全な砂質土壌です。粘土質であれば団子になって崩れません。


水はけが良すぎる砂質土壌では、雨が降っても直ぐに地下に浸透し、地表に水を貯めておくことができません。このような土壌では、乾燥に強いムギ類以外は良く育たず、野菜を栽培するためには保水性向上の手立てが必要になります。

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