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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

絽色無地別染新反 スレ スレ直し 正絹素材

2015年09月14日 | 着物(色掛け・色修正・部分染・染直し・染色補正)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

呉服屋さんからの依頼です。

白生地を別染めをした所あちこちにスレが出たそうで、

スレ直しの依頼です。

正絹は染める時(濡れ他状態での摩擦)にスレが起きやすく

特に濃色染めは、スレが目立ちやすいです。

スレは生地の真上から見ると分かりづらいですが、生地の真横から斜めに見るとよくわかります。

ネクタイ等着用時に上から下に向き見るとスレが有ると良く分かります。

スレは一本一本の糸が逆剥けのような状態になっている為に脱色の様に見えますが

傷なのでひどいスレは絹独特の艶が無異様に見えます。

下の画像は少し見えづらいですが、横に数本のスレがあります。

絽色無地新反 スレ  Before

 

絽色無地新反 スレ Before

 

絽色無地新反 スレ  after

スレ直しを行ったところスレが軽度だった為に綺麗に直りました。

あちこちにスレがあったので、紋入れや仕立てで採寸のやりくりして

スレを目立たない場所に持っていく等の工夫をしますが、

あちこちにスレが有るたに、紋屋さんや仕立て屋さんの採寸のご苦労は並大抵の事では無い事を

良く存じてております。

染色中に発生したひどいスレの場合は再度染め直しになりますが

染めた新反の白生地はロスとなりました。再度新反の白生地にて染直しとなるので

問屋さんや染元のご苦労ははかりしれず大変な仕事だと思います。

問屋さんからお聞きしましたが、羽二重が一番染難が出やすいとの事その為に

染難が出ると新反白生地にて染め直しになる為に羽二重はその事を見込み最初から

白生地が他の物よりも価格が割高になっています。

今回は無事にスレが良く治りましたが、しみが付き慌てておしぼり等でこすった物や

 前回の記事→http://blog.goo.ne.jp/toyo32892/d/20150805

に書いた法衣の様な業務用洗濯機や家庭用洗濯機でゴシゴシ洗った物の

スレ直しも不可能です。

デリケートな正絹(シルク)製品は経験豊富なプロにお任せ下さい。

 

着物のしみ抜きでお困りな方は、

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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