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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

昔話(人騒がせな人)4

2015年10月27日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

もうかれこれ20年以上前のことですが

とある資材商から取引先の地方のクリーニング店より喪服の丸洗いの依頼を受けました。

クリーニング店が着物の丸洗いが自店では処理しきれない為に当店のような専門店に

外注に出される事は良くある事です。クリーニング店でも、タック(ふだ)を付けてありました、

さらしに、タック(ふだ)を付け木綿糸で着物に縫い付けて止めてありました。

丸洗いをして仕上げをして資材商に納品しました。

翌日資材商から、クリーニング店から、

留袖を丸洗いに出したら、喪服になって戻ってきたので、留袖を返して欲しい」とのクレームでした。

当店も受付時に伝票を書き入れ即座に当店の札付けをした事と何より御社で付けたタックがあったので、

間違い無い事を主張しましたが、聞き入れてくれませんでした。

クリーニング店の顧客も「結婚式に喪服を着ていくはずがない、必ず留袖を着た」と主張しました。

左側 留袖 右側 喪服 

ご存知の様に喪服は喪装用の衣服で生地は関東は羽二重関西は縮緬の生地を使用している事が多いです、

黒の色無地、両袖と両胸と背中に5ツの紋が入っています。

留袖は既婚女性の正式礼装で無地裾模様に染め抜きの5ツ紋が用いられいます。

江戸褄模様も同じ意味に用いられます。黒地の物を黒留袖、黒以外の地色の物を色留袖と言います。

資材商と話をしていても拉致があかないので、直接クリーニング店と電話で話をしました。

クリーニング店はお客様の御家に伺い、留袖を確かにもらって来たと言っていました。

当店に来た時はたとう紙に入った状態でいただきました。

受付でたとう紙を開き喪服と確認した時に身八つ口にさらしに札をホチキスで止め

木綿糸で縫い付けあったので、「この札を付けてのは、どなたですか?」と尋ねるとクリーニング店は

「自分が付けた」とおしゃいました。

「もし御社のおしゃる留袖であったなら、当店で御社の付けた札を付け替えた事になりますよ」と言うと

「留袖は何処にいったのでしょうか?」と大変困惑されていました。

「わかりませんが、もう一度顧客に伺い箪笥の中を見せてもらって確認して下さい」と言い電話を切りました。

 

数日後、クリーニング店より連絡が有り顧客の箪笥より留袖が見つかった事の連絡がありました。

クリーニング店のお話によると、顧客の方がたとう紙に入れた状態の喪服を留袖と思い込み、

クリーニング店に喪服を渡しました。クリーニング店もたとう紙を開けずに留袖と思い込み喪服を

自店に持ち込み中身の確認せずに札を付け資材商に渡した事をお話していただきました。

結論から言うと品物を良く確認する事を約束していただきましたが、以後この資材商より

丸洗いが来ることはありませんでした。

全く人騒がせな人でした。

 

着物のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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