皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
昨日に引き続き、振袖袷の全体嘔吐物しみの洗い処理編のお話です。
*閲覧御注意下さい*
嘔吐物が映っていますので気分が悪くなる可能性が有りますので嫌な方は
閲覧をやめてスルーして下さい。
フェイスブックのお店ページにメッセージが来ていました。
「お酒の失敗談で知人にタクシーの中で気持ちわるくなって仕方なく着物の袖の中に吐いたそうです。」
お友達の振袖の処理どうなったのかが気になりますけど・・・・・・・・
最初に頭に浮かんだのは、洗い張りをしてしみ抜きをして納品しようと考えました。
しかし洗い張りを下準備に着物を解いて、次にロックミシンでは縫ってから水洗いと
なりますが、このアルコールと嘔吐物にまみれた着物を一度乾燥しなければならず、
そうするとしみが定着して大変しみ抜きに手間が掛かってしまうので諦めました。
次に考えたのは、この状態の仕立て上がりのまま水洗いをする事です。
リスクは型崩れと色泣きですが、型崩れは後で何とか出来るのと
色泣きが思ったより少ないので黒色の染がしっかりしている事で緊急で水洗いを
行いました。嘔吐物に洗剤を付けながら洗い張りの洗い方も併用しながら処理していきました。
洗浄液に入れると黒い汚れと染料と嘔吐物が浮いてきました。
アルコール臭は相変わらずプンプンしていました。
振袖袷 袖
振袖袷 袖底
振袖袷 下前
振袖袷 下前
振袖袷 後ろ身頃
振袖袷 後ろ身頃
取りあえず緊急で水洗いをして嘔吐物とアルコールの処理をしました。
完全に嘔吐物を落とす事が目的では無く定着を防ぐ目的でした。
黄褐色していた嘔吐物も濃い黄色に成りました。
これでひとまず乾燥してから、引き続きしみ抜きの処理に移れそうです。
明日はしみ抜き処理に移ります。
着物のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
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メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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