皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
昨日に引き続き、振袖袷の全体嘔吐物しみのしみ抜き処理編のお話です。
*閲覧御注意下さい*
嘔吐物が映っていますので気分が悪くなる可能性が有りますので嫌な方は
閲覧をやめてスルーして下さい。
洗い上がり乾燥後に振袖袷を点検しました。
振袖袷 左外袖下部
袖底に大きなしみと細かいしみあります。
振袖袷 左外袖上部
袖全体的に細かいしみ多数有ります。
色は酷い黄褐色がかなりうすくなりました。
振袖袷 左内袖下部
こちらも袖の丸み他全体亭にしみあります。
振袖袷 左内袖上部
振袖袷 左内袖裏上部
振袖袷 左外袖裏下部
振袖袷 左内袖裏全体
袖裏側全体的に酷かったですが、胴裏が化繊の為に
水洗いでかなり落ちました。
振袖袷 右内袖全体
振袖袷 右内袖全体
黒いのであまりしみは目立ちませんが白っぽく写っている所はしみの部分です。
振袖袷 下前全体
振袖袷 下前全体
色は薄くなりましたが、全体的にしみは多数です。
振袖袷 後身頃全体
振袖袷 後身頃全体
振袖袷 後身頃全体
嘔吐物のしみはありませんが、黒い染料の移染が有ります。
振袖袷 上前全体
どの様な体制で嘔吐したのかわかりませんが上前はほとんど汚れていませんでした。
アルコール臭は少なくなったとはいえまだかなり匂います。
これから全体的にしみを抜いていきます。
掛衿の部分も酷い黄変でしたが、画像を撮り忘れました
振袖袷 掛衿しみ抜き済み
振袖袷 左外袖下部
振袖袷 左外袖下部
振袖袷 左外袖下部
振袖袷 左外袖下部
振袖袷 左内袖
黄変しみ抜きをすると白地の部分がもっと白っぽくなりますが
最後に色掛けをしますのでご安心ください。
広範囲のしみ抜きをした事と使用薬材の残留による経時変化の防止
アルコール臭の除去の為に再度の水洗いを行いました。
乾燥後に色掛けとプレスを行います。
この続きはまた明日にします。
着物のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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