皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
ビンテージ着物にお手入れの依頼ですが、掛衿と袖口汚れと衿裏に
古い血液しみが付いています。
紗単衣
紗単衣 衿汚れ
紗単衣 袖口汚れ
掛衿と袖口は新しい汚れですのです。
紗単衣 古い血液しみ
こちらはかなり古い血液ですのです。
血液しみは、新しいしみに場合は中性洗剤やアンモニア水で除去する事が出来ますが、
時間の経過と共に血液成分の蛋白質が凝固して、水処理では除去出来ませんので、
蛋白分解酵素処理を行います、酵素処理で落ちない場合は黄変しみ抜き(酸化漂白)を
行い除去します。
紗単衣 衿洗い(しみ抜き)後
紗単衣 袖口洗い(しみ抜き)後
新しい汚れだったので、油性処理で除去出来ました。
紗単衣 血液しみ 蛋白分解酵素処理後
血液を蛋白分解酵素で処理すると綺麗に除去出来ました。
紗単衣 血液しみ 蛋白分解酵素処理後
こちらの血液しみは、古かったので水処理では除去出来ませんでしたので蛋白分解酵素処理を
行いましたが、色素が残ったのでこの後に黄変しみ抜き(酸化漂白)を行い除去します。
紗単衣 血液しみ 黄変しみ抜き(酸化漂白)処理後
血液の残った色素を酸化漂白の黄変しみ抜き処理行うと色素が除去できましたが、
若干衿裏の地色も落ちましたが想定内ですのでご安心下さい、色掛け(色修正・染色補正
・染直し・部分染・地直し)して補正を行います。
紗単衣 色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し)後
黄変抜きでい脱色した部分を色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し)で
補正して綺麗に落ちました。
紗単衣 仕上り後
しみ抜きのみのご依頼の為に仕上げ(プレス)はしていません。
着物のお手入れと洋服のメンテナンスは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士と
クリーニング師のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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