感情が爆発すると何が起こるか分からない。
奈良県で高校1年の男の子が母娘3人を殺害して自宅に放火した。そして京都府の見知らぬ家にもぐりこみワールドカップを見ていてそのまま眠ってしまったところを逮捕された。母親は義理の母親だったという。
自分の激情を後悔しているだろうが、遅い。
仔細なわだかまりが鬱積して感情をコントロールできなくなったのか、詳細は不明だが切れる瞬間は本人も何故か分からないだろう。
私も時々切れる。
成人してからは冷静な切れ方をするが、幼い頃の変な記憶だけは残っている。
1度は小学生の頃、ナタを手にして友人を追い掛け回した。
当時薪で煮炊きしていたので、薪割りも仕事のひとつだった。そのナタ(手斧)を右手に友達を追い掛け回した。幸い逃げ足の速い友人だったので事件にはならなかった。原因は全然記憶にない。
更にもう一度、気の弱い優等生だった小学生の頃、神社の草地で友人と取っ組み合いの大喧嘩をした。これも原因は覚えていないが、手心を加えない喧嘩だった。相手を殺すことだってありえたが幸い誰かが止めに入っておさまった。
そして私が本気で殴りあうことを恐れられた。
そしてもうひとつ、中学生の頃机で後ろを向いて友人と話しに夢中になっていた。
誰かが私の背中をしつこくツンツンとつつく。
うるさいと思いながら我慢していたが、とうとうキレて思い切りその手を振り払った。手がバンと思い切りその人に当たった。
その人は年配の女性の教師だった、お喋りを止めなさいと言うつもりだったのだと思う。怯えた顔をして立っていた彼女の表情は今でも私の心に焼き付いている。
その時は私もハッとして我に返った。
激情は優越感と劣等感、自信と敗北感、孤立感、それに傲慢な心情の中でドロドロと溜まっていくはけ口のない感情が沸騰点に達した時に爆発する。
自己制御不能な感情。
これまでの生涯で数回キレた記憶が残っている。
女房に1回、定年前に会社の上司に1回。
今じゃ激情のカケラもなくなった。
奈良県で高校1年の男の子が母娘3人を殺害して自宅に放火した。そして京都府の見知らぬ家にもぐりこみワールドカップを見ていてそのまま眠ってしまったところを逮捕された。母親は義理の母親だったという。
自分の激情を後悔しているだろうが、遅い。
仔細なわだかまりが鬱積して感情をコントロールできなくなったのか、詳細は不明だが切れる瞬間は本人も何故か分からないだろう。
私も時々切れる。
成人してからは冷静な切れ方をするが、幼い頃の変な記憶だけは残っている。
1度は小学生の頃、ナタを手にして友人を追い掛け回した。
当時薪で煮炊きしていたので、薪割りも仕事のひとつだった。そのナタ(手斧)を右手に友達を追い掛け回した。幸い逃げ足の速い友人だったので事件にはならなかった。原因は全然記憶にない。
更にもう一度、気の弱い優等生だった小学生の頃、神社の草地で友人と取っ組み合いの大喧嘩をした。これも原因は覚えていないが、手心を加えない喧嘩だった。相手を殺すことだってありえたが幸い誰かが止めに入っておさまった。
そして私が本気で殴りあうことを恐れられた。
そしてもうひとつ、中学生の頃机で後ろを向いて友人と話しに夢中になっていた。
誰かが私の背中をしつこくツンツンとつつく。
うるさいと思いながら我慢していたが、とうとうキレて思い切りその手を振り払った。手がバンと思い切りその人に当たった。
その人は年配の女性の教師だった、お喋りを止めなさいと言うつもりだったのだと思う。怯えた顔をして立っていた彼女の表情は今でも私の心に焼き付いている。
その時は私もハッとして我に返った。
激情は優越感と劣等感、自信と敗北感、孤立感、それに傲慢な心情の中でドロドロと溜まっていくはけ口のない感情が沸騰点に達した時に爆発する。
自己制御不能な感情。
これまでの生涯で数回キレた記憶が残っている。
女房に1回、定年前に会社の上司に1回。
今じゃ激情のカケラもなくなった。