思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

命をつなぐ

2006年06月25日 | Weblog
今夜のNHKの番組で驚くべき蝶の話を見た。
感動ものだった。
動物番組は大好きでよく見る。
(動物好きに悪いやつはいないと言われている。勿論例外はあるよ)
感動の物語は次のような話だ、うまく伝えられるかどうか。

メキシコの3000メートルの山地の同じ場所の大樹で冬眠する蝶の話だ。
1本の木に8センチ程の大きさの何万羽の蝶が木と枝を覆いつくして冬眠し、びっしりと蝶で覆われた樹は「黄金の樹」と呼ばれているとか。
そして合計約6億匹程のその蝶は、冬期間この地だけに終結するという。
高地なので気温は0度近くまで下がるる。
そして春まで5ヶ月間その木に止まったままびっしりと体を寄せ合って防寒対策をして冬眠する。

春が訪れ陽光が体を温め始めると、ある瞬間に全部の蝶が一斉に飛び立つ。
それは6億匹の蝶が全体でひとつの生命体であるような感じを受ける。
咲き始めた花に群がり体力の回復を図る。

そしてある時期一斉に北に向かって飛び立つ。
それは卵を産みつけさなぎに育つことが出来る特定の植物の成長に合わせて北上するという意味がある。

最初の滞在地で交尾して卵をその植物の葉に産み付ける。
そして親蝶は卵を産んで死んでしまう。
卵はその植物の葉を食べながらたちまちさなぎになり脱皮して蝶になる。
脱皮した蝶は更に北を目指して、その植物が生長し始める場所で交尾してまた卵を産み付ける。

それを繰り返して第4世代にカナダまでの数千キロの旅をする。
約半年後に第4世代になる頃は数が約4倍に増加するという。

つまりその蝶は子育てに必要な特定の植物の開花成長の北上に合わせて、自らも世代交代して命をつなぎながら半年掛けて北上する。

そしてカナダに到達した第4世代の蝶は約4倍の数に増加して、一転してメキシコのあの山地を目指してUターンする。
それは僅か2ヶ月間の強行軍だそうです。
その帰途に4分の3が力尽き鳥の餌になり、帰り着くのは元の数の4分の1という。

そして不思議なことに同じ山地の同じ樹に戻り再び冬眠する。
生命の輪廻と生命の記憶を引き継ぐ遺伝子の不思議に感動です。

人類を含めて地球上の生命はお互いに連鎖して全体がひとつの生命体であるかのような感じを実感します。
私自身も地球生命体の一部であるような不思議な感動を覚えます。

かつて巨大恐竜が地球環境に適応できずに絶滅し、化石のみ残しました。
今爆発的に増加している人類は自ら地球環境を破壊し、絶滅種が増加しています。
それは地球生命体全体のの大脳が少しずつ破壊されていることに似ています。
人類の小さな骨は将来化石としても残らないかも知れません。
汚染された地球に順応して生き残る未来の生命体は、かって地球に人類が存在した証拠の1カケラも発見できないかもしれません。

美しい緑の星の生命体が末永く生き長らえることを祈りたいものです。

還暦

2006年06月25日 | Weblog
昨日の飲み屋で。
ジュンちゃんは零細家族経営の会社の社長夫人で目下パチンコ狂い、息子のための結婚資金の貯金を浪費中。
亭主も時々飲みに来る、パチンコ狂いも知っていて「小遣いが底をついたら止めるやろ」と呑気。
いつも私にデュエットのリクエスト、但しいつも音程が狂っている。

「ジュンちゃん、還暦だって?」
「そやねん、この8月にね」
還暦をとっくに過ぎたママが「みんな私に追いついてくるわ」
みんなが「これだけは追っかけても追っかけても追いつかれへんで」
ジユンちゃん「赤いチャンチャンコはいらんで、しゃれた指輪欲しい」

亭主に買ってもらいな。