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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

監視社会

2007年06月10日 | Weblog
昨日、マンションの理事会があった。
8人の理事がいるが交代時期にあたる、そして現理事のうち2名が留任しないといけない取り決めがある。
留任の立候補をする人はいないので、阿弥陀くじで決めることになる。
私はくじでは大抵外れる、今回も外れた。

それはさておき昨日の議題で「監視カメラ」をゴミ捨て場にも設置すべきかどうかが議論された。
夜間のゴミ捨ては禁止されているにもかかわらず夜間にゴミを捨てる人、これが何故悪いのかも疑問だが、更に外部の人が勝手にゴミを捨てていくという問題もある。

議論の結果、当面保留となった。
ゴミを捨てる人すべてが監視カメラに写ることになる。
どうもそれが個人プライバシーの問題にも繋がるし、一部はその近辺を通る外部の人までカメラに捕らえられる。

確かに自分自身が大きなゴミ袋を抱えている姿がかならず全部写るというのも、あまりいい気分ではない。

これはマンションでの小さな話題だが、自衛隊が反政府・反自衛隊の行動や発言した人の情報を大量に集めていることが発覚した。
その文書を手に入れたのは共産党。
僅か1週間の分だが160ページにわたり収集した情報がペーパーになって出現した。

中にはバカかと思うような幼稚な収集もある。
情報を収集する側の程度も疑われる。
しかし、何か事が起こった暁には「反政府勢力」の烙印を押されて過酷な仕打ちを受ける可能性もある。
戦時中の言論弾圧が思い出される(というほどの年齢ではありませんが)。

自衛隊がここまでやるからにはそれを専門にしている公安警察はもっと徹底した情報収集をやっているはずで、公安警察のコンピューターには膨大な情報が蓄積されているはずだ。
特にマークされた人物については日常生活まで洗いざらい調べ上げているはずだ。

アメリカでは図書館の閲覧記録がチェックされているとか言う話も聞いた。
反政府的な図書に興味を示した人物がチェックされていると言う。

個人のコンピューターだってチェックされかねない。
このブログもチェックしやすいツールだ。
反政府的な文章や単語に網をかけておけば、反政府的な考え方を表明するブロガーは捕らえやすい。

ところで私もこのマンションの監視カメラにはきっちり捕らえられているはずだ。

・何時何分にエレベーターに乗った、何時に帰ってきた。
・大きなゴミ袋を抱えて出てきた、ごみ収集箱に「よっこらせっ』と投げ入れた。
・あの人の奥さんはゴミを出す仕事は一切してないな、一度も写らない。
・指定時間を過ぎてるのに走って捨てにきやがった。
・今日は頻繁に車を出し入れしたな、あの人定年後は働いてないのに何か忙しいな。
・自転車置き場には1度も顔を出さんから自転車は持ってないな。
・午前1時ごろ帰ってきたな、どっかで飲んでたな。
・このおっさんエレベーターの中であの女性とやけに親しそうに話していたな。

とか、モニター画面を始終見ていたら相当のことが分る。
監視社会の進展でプライバシーはだんだん崩れていく。
言論行動まで監視され始めたら息が詰まるだろうな。