台風で防波堤が“真っ二つ” ── 岩手県山田町 ──
NHK (web 岩手県のニュース)2013.10.17
10月16日、三陸沖を北上した台風26号の影響で、岩手県山田町の小谷鳥漁港ではおととしの大津波で壊れたあと、ことし8月に復旧したばかりの防波堤が再び壊れ、地元では防波堤の内側で進められている防潮堤の工事や、アワビ漁への影響が心配されています。
小谷鳥漁港の防波堤は、東日本大震災の津波で壊れ、町がことし8月に新たに完成させたばかりでしたが、16日の台風の影響で、一部が流されて海の底に沈み、真っ二つに壊れてしまいました。
流されたのは、長さ20メートル、幅8メートル、深さ10メートル、重さは3000トンを超える部分で、町が16日午後4時に見回りに来た際には壊れていなかったため、町は、夜になってから、押し寄せた台風からの高波が返す際に、流されたのではないかと見ています。
(以下略)
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この事件も岩手県県土整備部の仕事ぶりであろう。昨日の今日の事である。津波に備え8月に復旧したばかりの防波堤が台風の高波によって壊れてしまった。あまりにもずさんと言うか考えのない復旧工事の「前と同じもの」の悪いパターンの破綻となった。
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同時に進められている同地陸側の防潮堤の工事やアワビ漁への影響が心配されているというが、そのような行き当たりばったりの心配ではなく、今は国民の浄財を浪費しつづけるこの防波堤崩壊の責任問題をしっかり明らかにするべきである。県土整備部の軽微なミスであったのか? 県土整備部が引き起こす津波対策、高波・高潮対策の沿岸工事の宿命的帰結なのか? まちがいなく後者であるからである。素人目にもずさんな…
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