「揺れる住民」は当然のことだ。先の3.11大津波を強く経験して、沿岸住民はもちろん、全国民が防潮堤の不実について認識した。防潮堤の高さ・強さ・不正の見直しは当然として、設計思想にまで深く見直しは進んでいる。
地域防災の観点から、海洋環境保全の観点から、ふるさとの景観保護の観点からNO(ノー)の意識を育んだのである。防潮堤NO! NO は地域の産業、地域の絆を育む。ここにきて防潮堤の要・不要、防潮堤のあるべき意味、あらざる意味にまで住民の心は大きく大きく揺れている。当然のことだ
日本経済新聞(2014.1.7)
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一方で、行政の多くは、地域住民と防潮堤を振り返ることもなく思考停止に陥ったままである…
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