宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

列島汚染爆発と紙一重(9)

2022年09月01日 | 社会

そこに迫っている原子力爆発
(9

 

青森・六ケ所村

 

専門家も評論家もみんなボケている。青森・六ヶ所村で起こった原燃の背任ミス(7/2)。専門家も評論家も、マスコミも、自治体も、国も、当の原燃(日本原燃株式会社)自体も、事態を軽視している。この圧力感のない同調圧力強要は一層深刻だ!

 

 

拡散希望!

※この機関紙チラシは<三陸の海・岩手の会>のメーリングリスト会員 H.はらだ氏のフェイスブックから、私藤田個人のフェイスブックにタグ付けされて送信されたきたものである。原燃事故の一級の情報であり、引き続き大いに拡散して広く情報を共有するべきものである。(はらだ氏の意図はわからないが)わがブログ読者にも情報提供するものである。

 

 

さて、このチラシを拡散した事については、その目的や内容とは別に、ここで言うべきことがあると思い引用した。ブログ管理人の長年の言い分でもある。

 

<三陸の海・岩手の会>の内包する認識の「壁」

<水平主義の立場>からいうと、一般商業新聞、NHKや民間放送ニュースなどに比べて、チラシは事件からあまりにも迂遠(うえん)でインパクトに乏しいように思う。このブログで通して言ってきた事であるが「評論家も専門家もみんなボケたまま」の中で<三陸の海・岩手の会>の特異な日常活動と重厚な実績は頭一つ抜けだして鋭く、啓発的で確かである。しかし、この情報拡散競争の中では今一つ乗り越えるべき「壁」を乗り越えることができないでいる。このチラシの内容は慣例的なルーチン活動、勉強と研究と議論のままである。チラシの配布対象が日本原燃や自治体など関連公機関、<三陸の海・岩手の会>の会員やメーリングリストメンバー、関連市民団体に限られている。配布対象だけでなく、掲載コンテンツもこの壁の内側の人でないと内容もよく理解できないという構造になっている。(そうなっていないか?!)一般市民が訴求対象から外されてはいないか? と、いうことです

 

どのくらいの一般市民が共感を寄せているのか? チラシやSNSや活動全般に共感するとともに積極的に拡散運動に参加してきているのか、会としても意識的に検討する必要がある。

「壁」の形成は<三陸の海・岩手の会>がまだ十分に<垂直的認識の立場>から離れていないからである。垂直的に事態を分析・綜合して深め、相手方を批判し論駁する方法、そして会として会員としての共通認識を深める方法から離れることができないでいる。いまの六ヶ所村の事態はそのような平時ではない。命や健康、身体が放射能によって直接毀損する有事が今「そこに迫っている」真っただ中である。大地震の規模やファンクションを計っている時ではない、地震避難、津波避難を呼びかけその指令を発信する時なのだ。論理上のNO!ではなく庶民感覚のNO !、正しさ探求からのNOではなく庶民的損得からのNOのはずだ。

 

垂直的認識」から「水平的表現」へ

<三陸の海・岩手の会>はこの事件の正面に立って批判し、抗議し、他の諸団体とともに世論を牽引するフロントランナーであることに変わりはないが時々足元がふらついている。それはこのようなチラシに現れている。一般市民への警告、啓発、「会自身の宣伝」、「相手を非難」の場面においてである。隠便、おとなしすぎる

チラシの内容や抗議文章などが「垂直的認識」のそのままの表現になっているからだ。しかも集団の成果であっても、表現や表現方法が特定の少数の代表者に偏って(かたよって)いる。多様性がなく、これでは「壁」の外側の一般市民にはなかなか届かない。理解を得ることができない。会員の多様な表現参加が急務である。「表現」には文字、意匠、実戦など、これまた色々なジャンルやそれぞれの面倒な決まりや方法があるが、太い言い方で、会員それぞれの多様性をたのんだ奮起を促すことに尽きる。表現する人、それを配る人、評価する人。ジャンルや広い意味の巧拙は心底から関係がない。受け手の市民がまた多様である、たって必要なことは全員参加の発信である。

「壁」の外からの疑問に率直に即応できるよう、また「壁」の内側の人も簡単に外からの認識が理解できように、いよいよ「壁」が取り払われる予感を持って頑張りたい。

 

壁の内側の人。外側の人との接点
内側の人のリーダーシップ

常にリーダーシップを発揮していながら、それなりの研鑽を積んで、なお「リーダーシップとは?」ということがよくわからない人が多いだろう。難しい、そして市民活動の避けることができない大きな現実である。リーダーシップとは?

 「壁」の乗り越え、または「壁」の破壊=リーダーシップ と言える。

太陽光や風力発電の再生可能エネルギー反対の市民運動のある場面でも、やはり、その「壁」が立ちふさがっている。参考にしてほしい、ヒントになるだろう、ここに引用しておく ──

「再エネについては、口はばったいですが、上に立つ人、リーダー、主催する人、声かけする人などは、ここまできて、再エネ事業者の善意や良心をこれっぽっちも信じてはいけないと思います。再エネ事業者は時流に乗って先んじて、金儲け(利益、転売、効率)しか考えていないと思います。化石燃料、原発、再エネ、北電などの動機がすべてがそうです、明るい電気など考えていないし…。われわれは彼らに徹底して順法、善意や良心を求めますが、それは構造的な本当の事故原因、闇ビジネス、野蛮さとその原因をおおやけにするためです」(いしかり風力発電研究所 Facebook より)

 

 

(10)につづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする