宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。 藤田幸右(ふじたこうすけ) 管理人

工事変更で土木センターと会見

2015年07月18日 | 鍬ヶ崎の防潮堤を考える会

「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」は、7月13日、岩手県・宮古土木センターとの面談を行い鍬ヶ崎防潮堤の工事の変更について質(ただ)した。

 

 センターから馬場課長以下3名出席

 

 「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」側からは8名出席 (写真はいずれもM.小林さん)


 防潮堤計画の全面変更


昨年宮古市長も出席した11月4日の説明会以降、鍬ヶ崎地区「その1工区」は工期が8ヶ月延長され請負金額も3割増額になった。杭打ちが始まった直後から、見込んでいた基礎鋼管杭の支持地盤が「想定外」に深く、1)追加鋼管が大量に必要になった 2)チェックボーリング調査が必要になった、ためである。この時点で全工区の全面的な見直しが始まっていたのである。「その1工区」では追加鋼管の製造、到着を座して待ち、チェックボーリング調査を震災前の既2カ所に新たに 5カ所追加した。そのため談合請負金額を3割増額した。


地質調査変更、請負金プロセスの不明


県庁では「その1工区」以外の鍬ヶ崎全工区の見直しを同時に行ない、鋼管量、ボーリング箇所、請負予算がそれぞれ追加される事になったがこの情報公開、市民への説明義務は実行されていない。今回の会見でわずかに分かった事はボーリング箇所が昨年の説明の15カ所から31カ所になった事くらいでその場所、目的、方法すら開示しない状態である。ボーリング箇所が倍増した事自体の真意は最低でも質さなければならない。

また、全請負契約も4月末時点6月末時点共に同じ金額でありどの時点で大幅なボーリング調査費、追加鋼管杭制作費、同工事費が予算化計上されているのか全く不明である。推測するに「その1工区」がそうであったように4月末以前(昨年度内)にすでに変更が行われていたものである。つまりその増額や手続きが公開されていないという事で、背任の疑いが濃い。── 今回の会見の主な目的であったが取りつく島もなかった…。全て秘密裏に勝手をする岩手県庁、県土整備部、広域振興局の談合体質がここでも同じ方法で繰り広げられている。


工事は振り出しに戻る


これは鍬ヶ崎防潮堤の大きなきな設計変更であり、計画の修正であるのに、宮古市(長)に対し、また地区住民に対して情報開示、説明義務を果たす気配はまったくない。── どこまで宮古市民を軽んずれば気がすむのか!? 


これまでの地質調査、地盤調査、説明会、請負金額などが反古になったわけで、計画変更の市民的合意を取らなければ前に進む事は出来ないのである。にもかかわらず、土木センターはメーカー、建設業者と結んで有力者を招待して二回目(!)の安全祈願祭の計画を進めている。── 安全の清めではなく、不説明、不合意の清めにしか思えない。背すじが寒くなる。


 会談の成果は乏しかったが…


会談自体は両者の方向がくい違っており、かみ合う議論にはならなかったが多少の成果もあり岩手県庁の闇も見えた。追々追って書く…

 

 

 土木センターと会見(2)に進む

 

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする