とんでもないことが起きている!!
熊谷組の問題ではなく、全線トンネルのムリ/不要な北海道新幹線計画ではないのか?
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北海道新幹線の羊蹄トンネル工事
熊谷JVが強度試験で手抜き
虚偽報告
【ニセコ】鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2日夜、北海道新幹線札幌延伸に向けた後志管内ニセコ町の羊蹄トンネル有島工区(約4・2キロ)の工事で、熊谷組(東京)などでつくる熊谷・不動テトラ・宮坂・橋本川島特定建設工事共同企業体(熊谷JV)がトンネルのコンクリートの品質管理試験に関し、虚偽報告をしていたと発表した。試験回数が必要分より少なかったにもかかわらず、所定回数を実施したと報告していた。同機構はトンネル構造物の品質や工程への影響を調査している。
同機構によると、熊谷JVは昨年10月以降、コンクリートのもろさにつながるコンクリートの含水量の試験を、本来はコンクリートを打ち込む前に1回、打設後も50立方メートルごとに行うべきところを、打ち込む前の1回しか行っていなかった。今年4月からは、コンクリートの硬さが適度かを調べる試験も、トンネルのブロックごとに3カ所で行うべきところを、1カ所でしか行っていなかった。
熊谷JVは定められた通り行ったと機構に報告していた。4月20日に機構の担当者が現場に立ち会った際、不正に気付き、同24日に熊谷JVが不正を認めた。
同機構は熊谷JVに追加の試験を指示し、品質などを確認する方針。北海道新幹線の他の工区でも同様の事案が発生していないか確認する。同機構は「不正が発生したことは誠に遺憾」とコメント。熊谷組は「再発防止策を講じるなど、信頼回復に全力を尽くす」としている。(須藤真哉)
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1) 現在、新幹線の全工区でトンネル掘削の残土からヒ素などの有害物質、重金属化合物などが検出され、残土投棄、保管、運搬などの反対運動が起こっている。
2) 新幹線は8割がトンネルの中、外の景色が見えない、2割は駅舎建設で渋々地上に顔を出す部分。何のために長時間地下を走らねばならないのか疑問が広がっている。
3) 一口に「不正」と言い、複数の施工検査試験を行っていなかったというが、それがどんな事故、どんな過酷惨事になることか、重大性に鑑みて、熊谷組も、鉄建公団も、国交省も、北海道もわかっていないのではないのかと思われる。北海道新聞もそこは口を拭っている。
4) 北海道新聞等はこの「不正」を熊谷組のせいにしているが、そうではない、「不正」の広がりは鉄建公団、国や北海道にまで大きく広がる。
5)北海度新聞等はこの「不正」を、 同様に、あたかもニセコ町の特定の「工区」の事案のように装っているが、とんでもないことで、今後、全工区を査察しなければならない事になるだろう。
6) 事案を一口に「不正」事案のように扱い、一種の刑事事件的に扱っているが、ここでは推測しないまでも、それは公共工事、工事収支、経済波及効果、政治スキャンダル、等々の社会的事件なのではないのか?と思われる。識者は考えるべきである。