正義などどこにもない。
誰かを責められる人などどこにもいない。
皆、自分が可愛くて仕方ないだけだろう。
偉人や聖者なんて信じやしない。
彼らはいつも高いところから見下ろしている。
きっといつも木陰に隠れてほくそ笑んでいる。
表の顔で作られなければならないカタチ。
裏の顔で作られなければならないナカミ。
上手く使い分けなければならないストーリー。
誰もが信じられるタイトルだけがあれば良い。
世界が見えてくると自分が見えてくる。
自分がわかってくると世界がわかってくる。
社会というカタチ。
社会というナカミ。
社会というストーリー。
それに必要なのはお題目。
それは誰のもの？
自分以外のすべての人と、自分しかいない世界で、
人は何をそんなに嫉妬するのだろう。
たった数十年しかいられないこの目の前の世界で、
人は何をそんなにこだわるのだろう。
シャイで寂しがり屋のこの生き物は、
そのシャイで寂しがり屋な性格がゆえに、
いつか自らを滅ぼしてしまうかも知れない。
それは限りなく確信に近い直感。
必要なのは正義でも理想でもない。
満足感という果実。
人とはそういうものだ。
