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勝者の品格。
トドメを射すべきか。
それは敬意か。
それは醜態か。
敗者の品格。
尽き果てるまで足掻くべきか。
それは敬意か。
それは醜態か。
人はいつも何かと戦っている。
スポーツと戦争は違うだろう。
戦争と経済活動とも違うだろう。
頂上と裾野では違うのか。
思想と感情は切り離すものなのか。
誰もわかっていそうでわからないこと。
どこまでが真剣勝負というのか、
どこまでがルールやモラルなのか、
わからなくなっている現代。
勝つか負けるかが
生きるか死ぬかにならぬよう、
そんな危なっかしい世の中だから。
甘いという考え方。
やるかやられるかが当たり前の昨今。
自身に向けられる感情は
自身が向けている感情の裏返し。
正論はない。
正義は関係ない。
完璧などありえない。
けれど自分はいつかいなくなる。
そこに勝者の品格が少しでもなければ、
人は永遠に勝ち続けなければならないだろう。
誰もわかっていそうでわからないこと。