思えば今回のスイス滞在では、近くに遠くにとよく出かけました。そのたびに、スイス鉄道(SBB)に乗り、チューリヒ中央駅を利用したわけです(上の写真)。
中央駅の構内や周辺は治安があまりよくないと言われていますが、実際に利用した感じから言うと、周辺は確かに雰囲気があまりよくありません。しかし駅構内は、「スイス的」治安の悪さとでも言うか、本当に治安の良くない町から来た人なら「安全」と感じる程度じゃないでしょうか。自分の国がまぁまぁ安全なもんだから、よその国に観光に行って被害に遭ってしまう、という点では、スイス人と日本人は似ているような気がします。
チューリヒ中央駅は、引き込み式になっているので、地下のプラットホームを使っているS-Bahn(近郊電車)以外の列車は皆、ここで折り返して発車していきます。
プラットホームにはこんなものが。
もう少し拡大すると……
国際列車の行き先表示板です。上は、チェコのプラハまで行く直通の夜行列車 Euro Night。チューリヒを夜の10時40分に出発し、12時間40分でプラハに到着。Wiener Walzer なんて洒落た名前がついていますが、夜行列車で踊るわけでもないでしょうに (3拍子で揺れる列車なんだろうか?)。
プラハまでは、ドイツのフランクフルト (Frankfurt am Main) とドレスデン (Dresden) で乗り換える行き方もあり、これだと1時間少し早く着くことが出来ます。
下は、ウィーン (Wien Westbahnhof) 行きの特急 Euro City。所要時間8時間55分。バーゼルからチューリヒを経由してウィーンまで行くので、Transalpin ([ローマから見て] アルプスの向こう側)って名前なんでしょう。
この他にも国際列車はたくさん走っています。ローマまでの夜行列車 Euro Night はチューリヒ23時09分発で10時間41分後に Roma Termini 駅到着(でしょう、たぶん。ローマから帰ってくる場合は定かでないけど)。イタリアの新幹線 Cisalpino でミラノ (Milano) まで行き、そこで乗り換えれば8時間少しで着けるそうですが、イタリアでの乗換え時間は信用ならないので、ちょっと怖い。
(Cisalpino という名前は、先ほどの transalpin の反対概念で、アルプス山脈のこっち側=南側という意味。ドイツ語で書けば zisalpin です。)
ヴェネツィア (Venezia) までの Euro Night は所要時間8時間14分。同じく Cisalpino でミラノ乗換えなら6時間47分。
パリ (Paris Gare de Lyon) まではご存知 TGV が走っており、6時間3分で行けます。昔、ベルンから TGV でパリまで行ったときは、2等車の座席が窮屈で閉口したのですが、どうやら座り心地は改善されたようです。
ドイツの首都ベルリンへの夜行列車もあります。 City Night Line (CNL) で Berlin Zoo 駅まで12時間7分。Inter City Express を使ってハノーファー (Hannover) 乗換えで行けば8時間強です。
飛行機を使えばもっと速く行けるわけですが、列車の旅もなかなか味わいがあるもの。陸続きで「外国」に出るという体験は、国境というものについて考えさせてくれる機会でもあります(これが飛行機だとわからない)。
ただし、汽車賃がかかることは覚悟せねば。日本からの旅行者であれば、ユーレールパスなどを使う場合が多いでしょうから、実感は湧かないものの、たとえばスイスの鉄道で、普通にチューリヒ―ジュネーヴの往復切符(2等)を買えばおよそ154フラン(1万3800円くらい)。車内で飲み食いするお金もかかるしね。
中央駅の構内や周辺は治安があまりよくないと言われていますが、実際に利用した感じから言うと、周辺は確かに雰囲気があまりよくありません。しかし駅構内は、「スイス的」治安の悪さとでも言うか、本当に治安の良くない町から来た人なら「安全」と感じる程度じゃないでしょうか。自分の国がまぁまぁ安全なもんだから、よその国に観光に行って被害に遭ってしまう、という点では、スイス人と日本人は似ているような気がします。
チューリヒ中央駅は、引き込み式になっているので、地下のプラットホームを使っているS-Bahn(近郊電車)以外の列車は皆、ここで折り返して発車していきます。
プラットホームにはこんなものが。
もう少し拡大すると……
国際列車の行き先表示板です。上は、チェコのプラハまで行く直通の夜行列車 Euro Night。チューリヒを夜の10時40分に出発し、12時間40分でプラハに到着。Wiener Walzer なんて洒落た名前がついていますが、夜行列車で踊るわけでもないでしょうに (3拍子で揺れる列車なんだろうか?)。
プラハまでは、ドイツのフランクフルト (Frankfurt am Main) とドレスデン (Dresden) で乗り換える行き方もあり、これだと1時間少し早く着くことが出来ます。
下は、ウィーン (Wien Westbahnhof) 行きの特急 Euro City。所要時間8時間55分。バーゼルからチューリヒを経由してウィーンまで行くので、Transalpin ([ローマから見て] アルプスの向こう側)って名前なんでしょう。
この他にも国際列車はたくさん走っています。ローマまでの夜行列車 Euro Night はチューリヒ23時09分発で10時間41分後に Roma Termini 駅到着(でしょう、たぶん。ローマから帰ってくる場合は定かでないけど)。イタリアの新幹線 Cisalpino でミラノ (Milano) まで行き、そこで乗り換えれば8時間少しで着けるそうですが、イタリアでの乗換え時間は信用ならないので、ちょっと怖い。
(Cisalpino という名前は、先ほどの transalpin の反対概念で、アルプス山脈のこっち側=南側という意味。ドイツ語で書けば zisalpin です。)
ヴェネツィア (Venezia) までの Euro Night は所要時間8時間14分。同じく Cisalpino でミラノ乗換えなら6時間47分。
パリ (Paris Gare de Lyon) まではご存知 TGV が走っており、6時間3分で行けます。昔、ベルンから TGV でパリまで行ったときは、2等車の座席が窮屈で閉口したのですが、どうやら座り心地は改善されたようです。
ドイツの首都ベルリンへの夜行列車もあります。 City Night Line (CNL) で Berlin Zoo 駅まで12時間7分。Inter City Express を使ってハノーファー (Hannover) 乗換えで行けば8時間強です。
飛行機を使えばもっと速く行けるわけですが、列車の旅もなかなか味わいがあるもの。陸続きで「外国」に出るという体験は、国境というものについて考えさせてくれる機会でもあります(これが飛行機だとわからない)。
ただし、汽車賃がかかることは覚悟せねば。日本からの旅行者であれば、ユーレールパスなどを使う場合が多いでしょうから、実感は湧かないものの、たとえばスイスの鉄道で、普通にチューリヒ―ジュネーヴの往復切符(2等)を買えばおよそ154フラン(1万3800円くらい)。車内で飲み食いするお金もかかるしね。