チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

生活水準世界最高

2005年03月16日 05時36分12秒 | Weblog
そうなんですか。実感できるのは、物価が高いってことぐらいだけど……。

ロンドンのコンサルティング会社 Mercer の調査によれば、世界最高の生活水準と認められるのは、世界215の都市のなかでチューリヒとジュネーヴだということです(15日付 20 Minuten 紙の記事)。

何をもって生活水準とするかにもよるわけですが、この調査では、安全や銀行インフラ、医療、そして娯楽やレストランの中身など39の基準で審査が行われたそうです。

ニューヨークを100とした場合、世界1位はスイスのジュネーヴとチューリヒで、ともに106.5ポイント。両者は前年の同じ調査でも共に1位でした。これに続くのがヴァンクーヴァー(カナダ)とウィーンで106ポイント。5位には105.5ポイントでドイツの3都市が並んでいます―フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ。前年5位だったベルンは8位に下がりました(105ポイント。コペンハーゲン、シドニーも同点)。

詳しい順位は 20 Minuten 紙がPDFファイルで提供しています。

で、日本はというと、東京が101ポイントで34位。次が横浜で36位(105.5ポイント)。日本で3番目なのが、我が生まれ故郷神戸です。神戸の生活水準は、ニューヨークと同じ100ポイントだとのこと(全体では39位)。大阪の98.5ポイント(46位)を上回っているというのは、納得できるところです。神戸生まれとしては。

Mercer がチューリヒの問題点として指摘しているのは、交通渋滞、大気汚染、小規模犯罪とのこと。しかし、安全という点では、スイスの3都市(チューリヒ・ベルン・ジュネーヴ)は、ルクセンブルクに次いで第2位にランクされるそうです。行く場所さえ間違えなければ、安全な都市であることは確かでしょう。かつてベルンで、夜中の3時ごろに大学から自宅までよく歩いて帰ったことを思い出しました。

調査を担当した Mercer の従業員のコメント―「スイスには必要なものが揃っています。レストランやキャッシュマシーンもたくさんありますしね。それに、子どもを学校にやるのにボディーガードをつける必要もない」。(!)

ちなみに、調査対象となった町の中で一番危険だとされたのは――わかるような気もしますが――バグダッドでした。ならば、バグダッドを危険な町にしてしまった当事者アメリカはといえば、一番生活水準が高いとされたのは、ホノルルとサンフランシスコ(102ポイント、25位)。安全という点だけの評価が知りたいところです。

(写真はチューリヒの街。急に春めいてきたのでテンプレートを変えました。)