毒蛇とお輿、どちらもチューリヒ交通営団(VBZ)有する最新トラムの名称です。
以前にトラム新事情という記事を書きましたが、VBZ も、トラムの低床化をだいぶん気にはしているようです。今回の滞在で気がついたのは、ベルンやバーゼルでもトラムの低床化は進んでおり、主観的な印象では、スイスの大都市の中でチューリヒが一番遅れているようです(ジュネーヴは見ていないのでわかりませんが)。
そんなチューリヒ市が投入した最新型トラムが Cobra (写真)。VBZ のホームページでは Cobra のことを相当ていねいに、導入のいきさつから、その仕組みまで紹介しています。よかったら覗いて下さい。 Cobra という名称は、おそらく(低い床だから)地に這いつくばるような姿で進むことと、前面の印象からついているのでしょう。9番の路線で走っているので(4番でも走っている)、時々乗る機会があるのですが、全車両が低床で確かに乗りやすいものの、扉の開閉が若干遅すぎてイライラします。しつこく開扉ボタンを連打しているスイス人をよく見ますから、僕だけの印象ではなさそう。この Cobra、現在は6台が走っていますが、将来は74台に増やす計画だそうです。
しかし、Cobra だけでは低床化が行き届かないのは目に見えているわけで、VBZ はこれに加えて、Saenfte (ae は a ウムラウト) というタイプの新型車両も導入しました。
この写真はVBZのホームページから拝借。3両編成になっていますが、従来タイプの高床式に挟まれた低床車1両の部分を指すようです。屋根の上に Achtung Keine Stufe (段差なし、ご注意)と書かれているところが、VBZ の意気込みを表している感じがします。
この Saenfte=お輿という名称は、横から見たときに、低床の中央車両が棒にぶらさがったお輿のように見える(白い部分を前後の車両と比較)ことからつけられたのでしょう。前後の高床車両が棒にあたるというわけです。
Cobra のような新型車両の導入にはお金がかかるので、従来型の車両に1両、こうした低床型を挟み込むということで、とりあえずの解決を図ったということのようです。この Saenfte、5番、6番(中央駅から動物園に行く路線)、そして我が家がよく利用する10番で見られます。
高床になっている従来型のトラムは確かに、老人やベビーカー、松葉杖をついている人(スキーやスノーボードのせいなのか、冬によく見かける気がします)にとっては不便なので(とくに降りるときが怖い)、利用者の便宜はもちろんのこと、利用者を増やすという観点からも、低床式の導入が進められているようです。
Cobra も Saenfte もそうですが、新しい車両は、停留所をつげる車内放送も録音されたものを使っていますし、次の停留所を示す表示が車内についています。これは、慣れないうちは非常にありがたかったですし、実に不明瞭な発音で(面倒くさそうに!)行き先を告げる運転手が多いことからも、もっと増やしてほしいものの一つです。
以前にトラム新事情という記事を書きましたが、VBZ も、トラムの低床化をだいぶん気にはしているようです。今回の滞在で気がついたのは、ベルンやバーゼルでもトラムの低床化は進んでおり、主観的な印象では、スイスの大都市の中でチューリヒが一番遅れているようです(ジュネーヴは見ていないのでわかりませんが)。
そんなチューリヒ市が投入した最新型トラムが Cobra (写真)。VBZ のホームページでは Cobra のことを相当ていねいに、導入のいきさつから、その仕組みまで紹介しています。よかったら覗いて下さい。 Cobra という名称は、おそらく(低い床だから)地に這いつくばるような姿で進むことと、前面の印象からついているのでしょう。9番の路線で走っているので(4番でも走っている)、時々乗る機会があるのですが、全車両が低床で確かに乗りやすいものの、扉の開閉が若干遅すぎてイライラします。しつこく開扉ボタンを連打しているスイス人をよく見ますから、僕だけの印象ではなさそう。この Cobra、現在は6台が走っていますが、将来は74台に増やす計画だそうです。
しかし、Cobra だけでは低床化が行き届かないのは目に見えているわけで、VBZ はこれに加えて、Saenfte (ae は a ウムラウト) というタイプの新型車両も導入しました。
この写真はVBZのホームページから拝借。3両編成になっていますが、従来タイプの高床式に挟まれた低床車1両の部分を指すようです。屋根の上に Achtung Keine Stufe (段差なし、ご注意)と書かれているところが、VBZ の意気込みを表している感じがします。
この Saenfte=お輿という名称は、横から見たときに、低床の中央車両が棒にぶらさがったお輿のように見える(白い部分を前後の車両と比較)ことからつけられたのでしょう。前後の高床車両が棒にあたるというわけです。
Cobra のような新型車両の導入にはお金がかかるので、従来型の車両に1両、こうした低床型を挟み込むということで、とりあえずの解決を図ったということのようです。この Saenfte、5番、6番(中央駅から動物園に行く路線)、そして我が家がよく利用する10番で見られます。
高床になっている従来型のトラムは確かに、老人やベビーカー、松葉杖をついている人(スキーやスノーボードのせいなのか、冬によく見かける気がします)にとっては不便なので(とくに降りるときが怖い)、利用者の便宜はもちろんのこと、利用者を増やすという観点からも、低床式の導入が進められているようです。
Cobra も Saenfte もそうですが、新しい車両は、停留所をつげる車内放送も録音されたものを使っていますし、次の停留所を示す表示が車内についています。これは、慣れないうちは非常にありがたかったですし、実に不明瞭な発音で(面倒くさそうに!)行き先を告げる運転手が多いことからも、もっと増やしてほしいものの一つです。