夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

ユウフラテス河とバビロン、メディア・ペルシャ

2012年06月06日 09時35分13秒 | 日記
 先の記事デユウフラテス河を堰き止めてと書いたが、”流れを変えた”、であったかもしれない。このくだりはものみの塔で習った。”流れを変えた”が正しいように思う。つまり今日、人々は資本主義経済のいかがわしさに気着き始め、だんだんそれを支持しなくなっているように見受けられる。
 卑近な例では例えばテレビの番組を見ていれば人々が田舎、田舎暮らし、農、自然、古いものへの郷愁、伝統文化の再評価、等、都市の暮らしに飽き始めている現象が感じられる。現代の都市、とは即ち資本主義、金融資本主意義が形を現しているものであろう。

ハルマゲドンについて独善解釈

2012年06月06日 08時34分01秒 | 日記
 どちらかと言えば自分の洞察の覚えとして書いておく。黙示録等、聖書の予言的記述についての記載はこれと同様に”推論の覚書き”であり、言いっ放しとの誹謗はあるかもしれない。
 黙示録16章12節に”第六の御使いが持った鉢を大いなる河ユウフラテの上に傾ければ河の水涸れたり”とある。古代のバビロンはユウフラテス河の中にあり、難攻不落と言われた。ところがメディア・ペルシャはその河を堰き止めて水門から城郭内に侵入した。今日、大いなるバビロンと称されている資本主義経済システムが”水”即ち人類の支持を失いつつあることは報道や日々の生活からも薄々感じられよう。やがて人々がこれを信頼しなくなる、つまり”水が涸れる”時が来る、或いは既にそこまで来ている。水は最早くるぶし辺りまで退いているかもしれない。
 13節以降に龍、獣、ニセ預言者の口から三つの穢れた霊が出て来て”全能の神の大いなる戦争の日”に備えて全世界の王たちをハルマゲドンと言うところに集める、と書かれている。ハルマゲドンとはハル・メギド、つまりメギドの山、古代の交通の要衝であって天下分け目の合戦の舞台であった由、さしずめ日本では”関が原”であろう。そこで意見、思想、主義、利益等を異にして水と油のような二大勢力が支配権を廻って闘争した。
 聖書の神の観点からすればそれは”地上のどこか、場所”ではない。そうではなくて”事態、事象”である。聖書の主題がエデンに於ける禁忌の宣言”智慧の樹の実を食べてはならない、その樹に触ってもいけない・・”を想起すればその事象、事態とはこの禁忌に関係してその最終決着がそこで図られることを暗示している。
 その事態・事象とは何か?黙示録13章には海から上がって来た獣が描かれている。その頭の上には神を汚す名がある、と書かれている。国際連盟、国際連合は何の為に組織されたか?”海”即ち人類によって世界の恒久平和の為に組織されたのではなかったか?国連は何を言っているか?要約すれば”人類の叡智と理性、善意を結集して地上に恒久的な平和と繁栄を実現しよう”と言っていないか?”諸国民の平等の権利や安寧”を標榜していないか?殆ど全ての人々がこの事象を”高邁な理想、人類の進化の証”と認識していないか?
 つまりそこ、”神を汚す、冒涜する事象や組織、行為”に意見の一致がある。地上のあらゆる政治組織、宗教組織、その他もろもろが”叡智と善意を結集して恒久平和”と言う思想に集結する。そしてその集結する人々、”水”の上に居座っている者が”淫婦”、即ち現代の経済システムである。
 神が人と戦争したことが過去に何度かあった。聖書の記録によれば、神の武器とは人間の武器とは異なり疫病や自然現象、錯覚、同士討ちのようなものであった。やがてそれが起こる、黙示録17章には”淫婦”を”獣”が喰らい尽くす、とある。
 欲張り共が資本主義経済の仕組みを”マジ術”として富をかき集めた結果、地上の大多数は貧乏人になった。随ってモノを買えない、結果として資本主義は軋みはじめ、やがて動きを止める。政治はそれを廃して別の仕組みを発案する、ネサラが本当の話ならそれかもしれない、・・淫婦を喰らい尽くす・・
 いずれにしろギリシャ危機に始まる欧州激震が大津波となって世界に波及し、獣、つまり人類を統治する機構は現行経済システムを廃止し、随ってまた統治の機能を失い、世界はカオスの状態に陥る。統治機構もそれに迎合する言動を行っているもの、即ちニセ預言者も、それを崇拝するものたちも”生きたまま火に投げ込まれる”、・・・在りはするが誰にも相手にされない存在となる。
 この状況は多分、ダニエル書11章に言う北の王が海の間に壮大な天幕を張っているとき・・・つまり非常に近い未来或いはもしかして今年中にも欧州発の経済危機と衝撃波、ドミノ現象による世界経済破綻とそれに起因する暴動、混沌として突如姿を現すかもしれない。そしてその瓦礫の向うにダニエル書12章の冒頭にある大いなる君ミカエルが立つのを我々は見るのだろう。