夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

生きた実感のない人生

2015年11月06日 23時53分33秒 | 日記
これでない何か、それはどこにあるのか? 生きた実感が薄い、私は存在したのか?私に存在意義があったのか? ここでない何処か、高い崖の上から滔々と流れる川を見たい、満天の星空の下で一人眠る、漆黒の闇に包まれる安堵感、暗く深い闇!

空虚感と悪夢の原因が今は薄々解る。少年の頃から殆ど一生を通じて私は『愛の鞭で打たれ続ける』『言外に己の血、DNAを否定される』、愛と親切とに満ちた『虐待』を受けた。『自分を生きる』ことはその愛に満ちた虐待が突然敵意と憎悪に渦巻く虐待に変わる恐れがあった。こうして多分私は一生を通じて『ある状態、ある存在』を『装って』生きた。

・・・不完全燃焼!!下手人はみな鬼籍に入って、今更苦情も通じない。誰かに向かって大声で喰らい着く夢を見るのは代償か?

結局何も成し遂げ得ない

2015年11月06日 23時15分09秒 | 日記
殆ど毎晩見る悪夢、nightmare・・・暗い夜道を重い荷を下げて彷徨う。確か、ここをこう曲がって、・・だが違う、探している処ではない、進んで来た道に間違いはない筈だが・・・。雨に濡れた山道を歩く、カバンが重い、いつの間にか裸足になっている、足の裏に気持ちの悪い路面、あそこの峠の切通を抜ければ目的地の筈だが・・・違った。辺りは暗い、誰も居ない。もう家に帰りたい、仕事を終えて、建物を辞去して・・・でも今から駅に行ってももう切符は売り切れているだろう・・・。大勢の人が列車待ちに並んでいる、自分はどこに並べばいいのだろう、うろうろ彷徨う。いつの間にか日が暮れて一緒に仕事して居た人々が誰も居なくなった、事務所は真っ暗になってしまった、手探りで部屋を出る、階段を降りる、行き交う人が白々しい、出口が判らない。

若い頃はそうでもなかった、だがいつしかギターを弾いてもこの音ではない、こんな音楽ではない、もっとあんな音のあんな音楽、だが、どこにもない。ここではない、どこか他の処、今ではない、もっと別の時。

寿司を食べた、普通に美味かった、だがそれがどうしたと言うのだ、もう終わったではないか。ギターを弾いた、弾き終わって感動も何もない、弾いた、弾けた、それがどうした?欲求の針が上を向いている間だけが実在している。しかしその間、欲求は満たされていない、満たされた途端に空虚感が茫々と拡がる。

夢で昔の人と長い間話した。昔懐かしい人だった。醒めてそれが誰だったか、いや、あの人の積りだったが、でも、でも少し違う。あの、一晩歩いて疲れてたどり着いた小川の辺の小さな家、・・・多分三途の川じゃないかな?・・・その家の傍に立って私に向かって微笑んで居たあの少女と幼女、あれは誰だ!?一面にススキが風にそよいで赤トンボが群れていた。

これでない何か、ここでない何処か、今でない何時か、・・・味が薄い、人生の味が虚ろだ。こうして私は多分何も成し遂げ得ない、生きた実感が薄いままに終わる。

猫が嫌いなわけ

2015年11月06日 02時01分05秒 | 日記
猫が歩いている。偶然拙者もその数メートル後ろを歩く。すると猫のヤツ耳を後ろに捻って歩く。拙者が少し急ぐと猫も少しトットと急ぐ。『このオーチャクな四足めが!』と怒りがこみ上げる。

可愛がる人には何故かスリスリする。キタナイな!と思って見ているがあの下心有り気なスリスリを見ると蹴っ飛ばしたくなる。偶然、『アタシも嫌い』と言う奥さんが居た、気を強くした。

ゴロゴロとのどを鳴らしながらそろーりそろーりと布団にもぐってくる、キタナイ、汚らわしい、あっち行け、と蹴飛ばす。・・・ところが、である、そういうのを見ると『癒される』と言う変人が居るのには驚いた。

夕方外でニャーと鳴く。我が奥様はいそいそとミルクとおさかなカリカリビスケットを持って出て行く。『君はネコに命令されていることに気が着かんのかね?』と言うと戌年の彼女は犬のような顔で拙者を見る。癪に障る、最近癪にさわることばかりだ。

こんなのを飼う人の気が知れない。土足で上がり込んでくる、餌をもらっても感謝のしみちを知らない。それどころか一旦味をしめると次から同じものをよこせと言う、横着である。そう思いながら見ていると後ろ足で耳の後ろをこちょこちょこちょと掻く。それがまた拙者を小ばかにしているようでさらに気分が悪い。

もう亡くなった会社の同僚が『かかと娘が猫好きで迷惑しとっとばい』と言っていたが同感!


沖縄の男

2015年11月06日 01時45分49秒 | 日記
妻の勤めていた女子短期大学に沖縄出身の学生が居た。卒業したら帰って地元で仕事するんでしょ!?と言ったら『帰らない、帰りたくない』と答えた由。『何故?』と聞いたら『沖縄の男は働かないから嫌い、大っ嫌い!』と吐き捨てるように言ったと言う。

つまり甲斐性なしのフヌケ、種無し男ってわけだ。二十歳そこそこの娘っ子からそこまで言われたら男もおしまいだね。

何やら『独立』運動とかあるらしいが泡盛飲んで酔っ払ってカチャーシー踊って道端に寝転んで、独立できるのかな?赤い龍が舌なめずりして見ているんじゃないか?