クラシックギターをやっていたが途中で伊藤日出夫さんのフラメンコを聴いてハマッた。フラメンコをあの当時それしかなかったソノシートと言う奴を買って来てプレーヤーを手で回しながら、ラスゲアド・ドブレと言う奏法を熱心に研究した。
しかしアランフェス協奏曲なるものを聞いてまたクラシックに戻った、そしてまた飽いた。要するに煎じ詰めるとどれもズンチャッチャ音楽じゃないか、と言うわけだ。そこで和楽をギターでやろうと思って筝曲六段などをやっている内にカイシャ倒産やら自営やら新興宗教に嵌るやらでギターから離れて約20年。
新興宗教から逃げ出してしばらくして『そうだ、ギターだった!』と思い出してまた始めたが今度も飽いてルネッサンス・リュートはどうかな?というわけでそちらに移った。あのポリフォニー音楽と言うものが最初は面白かった。しかしどうもフィゲタと言う奏法とタブラチュアがピンと来ない。そうこうするうちにネットでバロック・リュートの演奏を聴き、『こっちだ!』と言うわけで高いカネ出して楽器を買った。でもまた飽いた、飽いてギターに舞い戻った。そしてスキルとしては上級に差し掛かった曲にしか興味が無くなった。それをやっているがどうもオカシイ、『弾いてなんぼのもんかい?』と言う気になるのだ。
数日、考え込んだがその結果、どうやら【自分で曲を作るまでは俺は納得せんようだ】と考えるに至った。
誰か作曲法の手引きをしてくれないかな。ただ、スコーシ我ながらイカガワシイと思う処もある。薩摩男は少なからずおっちょこちょいだと言う。薩摩の血は母を通して半分しか入っていないのだがこのギター遍歴を回顧してみるとどうもそのおっちょこちょいの類かもしれないと不安もある。