月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

住職動揺

2012年02月05日 21時14分23秒 | 仏々相念(住職日記)

「お山にあ~めが降り出した・・・」

 

最近、やっぱり一人で車に乗る時はラジオを聞いています。

AM放送って面白いです。

いろんな情報は勿論、沢山の方々の出来事、想い・・・

なるほどな~・・・

え~、そうか~?・・・

などなど、楽しく聴いています。

 

リスナーの話の内容は忘れてしまいましたが、リクエスト曲が童謡でした。

 

「雨の日、クマの子」つるみまさお

 

お山に雨が降り出した

後から後から降って来て

チョロチョロ小川が出来ました

 

いたずらクマの子駆けて来て

そっと覗いて見てました

魚がいるかと見てました

 

何にもいないとクマの子は

お水を一口飲みました

お手々ですくって飲みました

 

それでもどこかにいるようで

も一度覗いて見てました

魚をまちまち見てました

 

なかなかやまない雨でした

かさでもかぶっていましょうと

あたまにはっぱをのせました

 

あ~この曲、坊守が何気なく口ずさむことの多い曲だって思いながら聞いたことです。

私は、何気に歌う坊守の童謡が好きで「フ~」っと聞こえてくる声に優しくなれるのです。

 

何気ない小熊の姿なのでしょう・・・

でも、運転しながら聞いた歌詞はどこか寂しく聞こえるのです。

一人ぼっちなのか・・・

遊び相手がいないのか・・・

お母さんが忙しかったのか・・・

いえいえ、単に冒険好きな小熊だったのかも・・・

 

こんな曲だったのか~

 

そんなことをツラツラ思いながら口ずさむ坊守の姿を思い浮かべます。

お皿を洗いながら・・・

用事をしながら・・・

その時の感情がメロディーとなり、弾むように歌うこともあれば、切なく寂しく歌うこともある。

一人ぼっちの小熊になるのか・・・

ワクワクしながら冒険している小熊になるのか・・・

 

何もできないコイツは、その声をひと時一緒に聞いています。

 

でも、この童謡・・・

残念ながら今では全く聞くことが無くなりました。

 

強くなろう!

こんなことで負けてたまるか!

坊守は、自らを奮い立たせるように好きな曲をシャウトしています!

 

強くならないといけなかったんでしょうね・・・

その原因のコイツでした!

 

申し訳ない・・・

 

今では私が歌っています、

「お山に雨がふりだした~・・・」

何このビブラート・・・


燃料空々

2012年02月05日 19時56分51秒 | 仏々相念(住職日記)

あ~、大丈夫かな~・・・

 

この写真、別にオゾマシイものでなく菓子パンなのです。

私の大好きな「銀チョコ」っていうパン。

坊守と一緒に買物に行っては、探してでも買ってもらっていました。

やみつき・・・

減量始めるのに先ずこれから止めた程です。

今でも優しい坊守は極々偶に買って帰ってくれます。

 

しかし、このパン・・・

手に取る度に悲惨になっていくのです。

松山高島屋地下にある牡丹餅(無茶苦茶美味しい)かこのパンかっていうくらいに・・・

以前は、ベースのパンはこの袋キチキチに大きく、中央に切れ目が入っておりホワイトクリームが入っているのですが、割れ目が閉じられることなくたっぷりの容量が入っていました。そして、上部のチョコはたっぷりで溢れんばかりのクリームに掛かったチョコの美味しかったこと・・・

今では、ご覧の通り・・・パンは小さく細く、中央の切れ目も硬く閉ざされ中にクリームが入っているなんて考えも付かなくなってしまいました。

「大丈夫か~・・・」

何時頃だったでしょうか、小麦高騰や燃料高騰の煽りを受けこの様な状況に・・・

何もかも、こんなになってしまいます。

 

今日もニコニコさんで南へ北へ・・・

朝一、エンジンスタート!

寒い朝ですが、機嫌良く目覚めます。

ん~?・・・燃料計の反応が殆どありません。

最後のひと目盛りの気持ち上で針が止まります。

「これは、ヤバイやろ・・・」

ブツブツ独り言を言いながら、予定のコース上でのGSを思います。

「じゃ、折り返してあそこのGSで入れていけばいいか・・・」

そう思いつつお参りするとチョッとバタバタしてしまい時間がなくなります。

「いけんやろ~、これでGSなんて寄ってたら次絶対間に合わんわ~・・・」

って40キロ程北へ・・・

燃料計もこのくらいになると信号で止まりスタートするだけで目に見えて針が動きます。

ド~ン、ド~ンって。

「お~!止まったらどうしよう!」って不安な気持ちを持ちつつ、気は心でそっとアクセルを踏みます。

優しくそ~っと・・・

ちょっとでも省燃費!

でも、タンクの容量が軽い分、燃費にはいいのですが・・・

 

こんなカスカス状態で走るなんて滅多にありません。

大体は半分程に針が指すと入れるのですが、諸事情が重なりこの様な状況に・・・

 

不安な気持ちがあると、「どうしよう、どうしよう・・・」としんどいものです。

車の燃料もそうですが、何事も・・・

時間もそう!

身体もそう!

・・・

後生も・・・

 

無くせるような不安であれば先々手を打ち解決したいですね。

後でいいだろう・・・

これくらいいいだろう・・・

別に興味ないし・・・

そんなことしてると不安は増すばかり。

結局どこかにシワ寄せが・・・

分かっちゃいるけど・・・止められませんか~?

 

いけませんね~

 

法務を終えた帰り道、もう燃料計の針も反応せず止まったまま。

もう空っぽだよな~・・・ってゴメンよいっぱいでアクセルやんわり。

近隣で一番安いGSまで何とか走りきり満タン給油!

30リッター満タンのタンクに29,6リッター!

単純にあと6キロ程だったか~・・・

一番分かっているニコニコさんも不安な一日だったことでしょう!

 

給油済ませた帰り道・・・

なんと心の軽いことか!

 

「さあ!帰ろうな!」


「しゃがれる~」のはなし

2012年02月05日 17時20分01秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

娘との電話で方言の話になりました

関西に行って間もなく1年が経ちますが、娘の言葉は宇和島にいた時と少しも変わっていません

(それを踏まえて・・・)昨日、お友だち(関西出身)と街を歩いていて車と接触しそうになった時のこと

 

娘「あっ車!しゃがれるしゃがれるしゃがれる~」

友「えっ、なになに?」(驚!)

娘「あ~、しゃがれよった~」(ほっ・・・)

 

このシチュエーションでこそ、娘の言う「しゃがれる」が「(車などに)ひかれる」どいうニュアンスの言葉だとお友だちは何とかわかってくれたようですが

「しゃがれる」なんて普通に聞いたら「声が出にくくなる」という意味になる・・・と言われたそうです

たとえば

「カラオケやさん(の駐車場)でしゃがれた」と言えば「歌いすぎたんやね~」としか思わへんで~、車にひかれたなんて危機感ないわ~

ということです

 

おもしろいですね、方言って

 

私も結婚したばかりの頃はずいぶん言葉には苦労しました

里の石見の方言では、身体がとてもしんどくて辛い状態を「しゅわい」「しわい」と言うのですが

ご院さんに「あ~・・・しゅわ~」ともらした時に「?」という顔をされ、説明すると「炭酸がシュワ~とする爽やかな言葉に聞こえる」と言われたこともあります

ある時は、「〇〇〇してあげようか?」のつもりで「〇〇〇しちゃろう?」と言ったときは、「〇〇〇してやろうか!」に聞こえたようで、ひどく不機嫌にさせてしまったり・・・

 

とまあ、いろいろありましたが、私も今では「ひやい」や「しゃがれる」なんて普通に言葉に出るようになりました

(嫁いできて20年ですもの・・・当然ですかね~)

 

それでもおかしなもので、ご法話でおみのりのお味わいをお話しするときは、知らず知らずにふるさとの石見の方言になっているのです

(お聴聞されていらっしゃる方々には「伊予国と石見国とのバイリンガルです」と説明をしています・・・)

生まれた時から、その方言でおみのりのお聴聞のお育てにあっていたからでしょうね

 

育てていただいた言葉はなつかしく、ありがたいものです

方言だけでなく、言葉を大事に使いたいものですね