月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

木登住職

2012年02月16日 22時34分32秒 | 仏々相念(住職日記)

単純ですね・・・

 

しばらく晴れ間の少ない日が続きました。

昨日も路面の悪い道を走っていたのでニコニコさんもドロドロ状態でした。

 

今日、久しぶりの快晴だったのでず~っとウズウズしていました、洗車したくて!

娘も乗りますので汚れた車を運転させることは許されません。

買い物に行くにも気持ち良く運転させてやりたいのです。

夕方の買い物に行く相談を坊守としているので、「先にニコニコ洗うけん、ちょっと待っとって!」

 

ニコニコさんだと、シャンプー洗車だけなら30分程で仕上がります。

ホイール、タイヤ、足回り。

次にボディ―洗車、泡々で気持ち良く汚れを落とします。

仕上げに拭き取り。

手慣れた順序で進めていると、ある業者の方が来寺された、

「この紺の艶、凄いですね!よく手入れされているんですね!」

「ありがとうございます!でも、もう色褪せが酷いんですよ。ワックスでごまかしているだけですから・・・」

「いえいえ、本当にこんな輝き見たことないですよ!」

って立ち止まり眺めまわして気持ち良く褒めて下さいます。

お世辞と分かっていながらも嬉しいものです。

 

夕方になり娘と坊守が出てきました。

ニコニコのボディーに初心者マークをペタリンコ!

気持ち良さそうに出発していきます。

走り去るニコニコを見ながら、「本当にきれいだよな~、キラキラしてるもんな~」って一人でブツブツ自画自賛。

好きな車の姿を見るのって大好きです。

 

晩ご飯をいただきながら、先程の業者さんの話になり、

「ニコニコ、褒めてもらってね!」

「私にも言ってたよ!あの方の車も軽4で14万キロですって、白色なんだけど経年変化でそれなりになっているって・・・だから、満更お世辞じゃないんじゃないの!その前の車は20万キロ走ったそうよ、高速で小石が跳ねてフロントウインドウを傷めて断念したんだって・・・」

車好きの方だったようです・・・

 

それを聞きつつ、木に登っているコイツがいることです。


師之言葉

2012年02月16日 21時28分25秒 | 仏々相念(住職日記)

懐かしき香りのなかで・・・

 

茨城から帰られた御門徒さん。

今朝4時に出て羽田~松山飛行機、松山~宇和島レンタカーで昼過ぎに到着。

2時間程のご縁をいただき、直ぐに来た道を帰られるとか・・・

「ゆっくりできないですね~」ってレンタカーに乗って帰られる後ろ姿を見送ったことです。

 

お母さんのご縁でしたが、わざわざこの寺までようこそお参りをいただいたことです。

近所のお寺でお取次をお願いしているのだそうですが、やっぱり故郷でって思われるのでしょうか。

懐かしい空気の中、懐かしいお顔・声・温もりに出会われるのでしょう・・・

バタバタでしたが、温かいひと時をいただいたことです。

 

「もう愛媛を出て50年以上になります。今の自分があるのは恩師のお陰です。この先生の話を胸に生きてきました。帰省するたびに会いに行くことを楽しみにしていましたが、もう亡くなってからは墓参りだけしていることです。」

「あ~、心の師がおられたのですね!よかったですね、良い先生に出会えて!」

先生の言葉ってすごいですね!

人生を歩む力に成るのだから・・・

どのような言葉だったのでしょうか、尋ねてみればよかった・・・

 

長い人生において「先生」って呼ばれる多くのお方と出会ってきます。

そのなかで「心の師」って呼べるほどのお方に出遇えることはなかなか難しいですよね。

でも、よ~く考えてみると「先生」って呼ばれる方だけが「心の師」になれるのではなく、いろんなモノがそれに成り得るのでしょう。

車であったり、馬であったり、靴であったり・・・

「お~っ、そうやった!!!」って気付かせて下さる、そんな「心の師」に出遇われてますか・・・

 

私にもお一人だけおられます・・・

お会いすると「ホッ」とできるのですが、無茶苦茶緊張します。

お元気でおられるのでしょうか・・・

 

ひと時、懐かしいお顔を思い浮かべさせていただいたことです。

失礼ばかりして申し訳ありません・・・