月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

春之空気

2012年02月27日 20時19分27秒 | 仏々相念(住職日記)

お寺で・・・

 

ローカル・ニュースの中での話題。

遺骨と永代経を付けられて他県から送られてくるお寺の話でした。

いろんな事情の中、お寺に送られるのでしょう。

身寄りもなく、納めるところもなく・・・

そういう時代なのですね。

また、お寺自身も生き残る為に大変です。

ウチも他人事ではありません。

 

今日、本堂にて一人きりでご門徒の1年忌を勤めさせていただきました。

「誰もお参りできないのでお勤めしといて下さい。」

ウチの方でもこういうご縁が増えてきているのです。

少々、気分的にしんどく思うものの、

「仏さまに向かわんコイツを引きずり出して下さるんですね・・・」って思いながらお勤めさせていただきます。

 

「〇時よりお勤めさせていただきますので、都合が付けばお参り下さい。お待ちしてます。」

そうご案内させていただいていますので、もしお参り下されば入り易いように戸をすべて開け放して座らせていただいたことです。

一人でも沢山でも自らが聞かせていただくひと時ですので気持ちも変わりないのですが、やっぱり皆さんと一緒がいいな~って思いつつ・・・

 

寒い空気が入ってきます。

しかし、どことなく春の匂いのするような空気です。

そして、耳には春の音、元気に飛び回る鳥の鳴き声。

晴れ渡った天気でしたので陽の明るさも春を思わせます。

 

寒かったけど寒くなかった・・・

 

寒さの中に肩、力入れて歩んでいます。

ガチガチに・・・

春を感じつつ、肩の力を抜いてみます。

「フ~・・・」

 

日常もこんな事の繰り返し。

力を入れては抜き、また入れては抜く・・・

行き詰っては落ち込み、また、立ち上がろう!

冬があれば春もあるよ!

力入れんといけん時は思いっきり入れて、抜く時は思いっきり抜いて・・・それでいいじゃん。

ボツボツ歩ませていただこう。

 

阿弥陀さまに包まれる日々を思わせていただいたことです。

 

安心して・・・

 

お陰でご縁に会わせていただきましたよ~・・・

 

先程、パソコンに向かうコイツの肩を娘がマッサージしてくれました。

何か思ってくれているのでしょうね。

最近よくしてくれるのですが、もの凄く気持ちいいのです。

ず~っとして欲しいくらい気持ちいいのですが、娘も疲れているので直ぐに「ありがとう」で止めます。

本当にほぐれて力が抜けるようです。

でも、すぐに力が入ります、「よし!」って。

その手の温もりを感じながら・・・

 

また、明日も大切に願生ろう!

 

追伸、

明日は、愛媛県仏教婦人大会が松山のひめぎんホール、サブホールにて開催されます。

1時からのお勤めということです。

ご講師は、龍谷大学教授の鍋島直樹先生です。

きっと、きっと春のような優しさ溢れるひと時にして下さることです。

どうぞ、お誘い合わせの上、お参り下さい。