月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

お聴聞のはなし

2013年10月12日 11時00分39秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

今日は秋晴れの爽やかな空でした

市内のお寺さま、明源寺様の永代経法要のご縁にお聴聞させていただきました

ご講師の野田先生がご法話のなかで

聞く足も称える口も拝む手も弥陀願力の不思議なりけり

という歌を紹介してくださいました

様々なご縁が繋がって、重なって、整って…

心からゆっくりお聴聞させていただくことができました

安心してその場所に座らせていただきました

美しいお荘厳を前に…

その光につつまれて…


明源寺様、ありがとうございました



連日宴会

2013年10月11日 20時41分40秒 | 仏々相念(住職日記)

もう毎日・・・

 

大切に思って下さる方々。

ありがたく思います。

 

約束させていただいた時間の10分前、

コイツにしてはちょっと遅くなり到着。

ニコニコを止めるなり家から飛び出て来て下さった。

「遅かったので心配してました」

エッて思いつつ時計を見ると10分前、

「すいません、ちょっと遅くなりましたね。今日は御縁をいただきま~す。」

「ようこそ、ありがとうございます。」

 

久しぶりにお会いするお方もおられてなかなかお勤めになりません。

近況を聞きつつ和気藹々。

「それではボツボツお勤めさせていただきましょう。

 御三部経さんの御本を持ってきておりますので一緒にお勤めさせていただきましょう。」

 

大きな声でお勤め下さいます。

背中に聞かせていただく声は温かく、優しい・・・

そんな空気がコイツをつつんで下さいます。

 

「一緒にお勤めさせていただくとありがたいですね。

 心が穏やかになるような気がします。」

「お釈迦様が阿弥陀さまのおはたらきを説いて下さるものですもんね、

 そりゃ、優しくなれますね。」

 

間の休みも朗らかに優しく流れます。

 

故人を偲びつつ今の確かさに出会う・・・

いいひと時をいただきましょた。

 

お斎のご案内をいただき席に着かせていただきました。

美味しくお腹いっぱいになります。

「ご院さん、もう連日宴会なんですよ!」ってお家の奥さん。

多くの姉妹家族が集われ出会えた喜びを語り明かすのでしょう。

「そりゃいいですね~、最高です!」

「みんなが集えるのもこんな時だけですから・・・」

 

こんなのいいですよね、

出会えたことをよろこぶ。

必ずまた会えることに気付く・・・

そんなひと時。

 

稀に坊守の里に行くとそういうひと時になります。

坊守の姉弟家族が集い賑やかに賑やかに・・・

義弟がお寺をしっかり守って下さっているが故に安心して優しい空気に包まれます。

いつものビールが一本から2本に・・・

美味いんですよね、これが・・・

 

安心して酔っ払えます。


同調圧力

2013年10月10日 19時40分43秒 | 仏々相念(住職日記)

生きづらい・・・

 

今日届いた本願寺新報を読んでいると「同調圧力」ということが書かれていました。

小学5年頃から友達との関係に「緊張がある」と感じている子どもが増えているとのこと。

どんな緊張感かというと

ノリに遅れないように友だちの顔色を伺いつつ、

ノリよく振る舞わないといけないのだそうです。

でなければ仲間外れにされ一人で過ごすことになる・・・

だから休み時間はサバイバルのごとく大変なんだとか・・・

休み時間に休めないとか学校嫌いのコイツには考えられないことです。

授業中の方が休めるというのだから嘆かわしい。

子どもにとって学校生活は大きなものです。

その生活において一人ぼっちになることは堪らないことですから耐えるのでしょう。

 

どの社会もしんどいな~って読みながらブツブツ。

 

コイツの時代でもあったのでしょうね。

言われてみれば仲良くしつつもどこかで気を遣って過ごしていたようにも感じます。

でもそれは子どもの社会でも必要なことで

サバイバルというような殺伐としたものでなく

みんながそうすることで穏やかで円かな空気が流れていたような気がします。

どちらかと言えばボスキャラみたいのものがいなかったからよかったのかもしれません。

否、ボスキャラみたいな奴がボスキャラしてなかったからなのでしょうか・・・

本当のボスみたいな奴はそうじゃなくてはって身近な奴を思い浮かべながらそう思うコイツ。

 

本当の強さっていうのは支えることができる優しさだと思います。

 

少しずつ齢を重ね今に至るコイツ。

外面を飾る・・・

それは、サバイバルのごとくに一生懸命にノリよく振る舞っているコイツのことなのだと知らされます。

正しくコイツの姿。

そこまで卑下しなくてもって思いつつも・・・

ホントのところです。

腹の中は大変なことになっているのに・・・

そんなコイツのホンマが知られたら一人ぼっちになります。

それが分かるコイツはいい人ぶるのです。

「生きる」ということの為に・・・

どこまでもコイツの姑息な人生です。

 

ご縁をいただくといろんな話を聞かせていただきます。

いい話ならいいのですが聞きたくもないような話・・・

あの人がどうした・・・

この人がどうした・・・

時には同業の方の話とか・・・

で、それをオレに言ってどうしろと・・・

そう思いつつ長い話を止めさせていただいて、

「それでは折角のご縁ですから優しい気持ちでお勤めさせていただきましょう」っていうのが関の山。

 

折角のご縁ですから殺伐とした空気の中でっていうより

穏やかな方がいいですもんね。

決してご門徒が圧力をかけているということではなく

その方々もまたしんどい思いをされての日常、

せめて阿弥陀さまの前くらいは優しい気持ちを取り戻したいものです。

 

阿弥陀さまは圧力を掛けたりしません。

阿弥陀さまはいつも一人一人のことをおもってくださっています。


台風一過

2013年10月09日 19時19分20秒 | 仏々相念(住職日記)

ペンキが・・・

 

台風一過っていうことでしょうか。

午前中からジワジワと空が明るくなりました。

あ~、晴れてきたな~ってつぶやくコイツ。

 

24号の進行方向を見ると今度は大丈夫かなって思いつつも

本堂の雨戸を閉めていました。

案じる程風も吹くこともなく雨もほどほど・・・

正直、被害がなくてよかったと思いつつ雨戸を開けました。

どこかでは大変な思いをされているのに・・・

 

また明日から下り坂っていう予報なのですが、

晴れた空の下に一日でも汚れた状態で車を放置することができません。

雨降りも続いていましたから

「おっしゃ~」って気合い一発立ち上がります。

 

洗車の仕方はホイール・タイヤ・タイヤハウスの下周りから始めます。

バケツ一杯アワアワにして予め濡らしたホイールから優しく泡で汚れを落します。

すると左前輪のタイヤハウスにベットリとペンキらしきものが跳ね散っているではありませんか・・・

「ワチャ~・・・」

独り言言いながら泡で擦るも落ちる気配すらありません。

どこかで白ペンキの上を走ったんでしょうね・・・

でも、タイヤの接地面にはその姿はありません。

例え付着したとしても走ることによって削られたのでしょう。

 

洗車の最後はタイヤの艶出しスプレーを掛けるのですが、

その前に軍手を着けてタイヤの接地面を撫でるのです。

釘等へんなモノが刺さってないか確認するのです。

そうするとタイヤの前後左右の減り具合なんかも見えてきたりします。

そろそろローテーションかな~って感じで。

 

その一連の動作をする中で愛おしさが募ります。

自らを削りコイツを支えてくれるはたらきを感じるから・・・

 

汚れようとも・・・

熱かろうとも・・・

冷たかろうとも・・・

痛かろうとも・・・

コイツを支えてくれるのです。

 

不平不満ばかりのコイツの人生をしっかりと支えてくれるのです。

 

願生れって・・・

 

今日は真夏のような暑さでした。

秋深まり紅葉のきれいな頃にドライブ行きたいな~・・・