今日は美里町役場恒例のお祭り・田園フェスティバルだ。
ボクは毎年知らずに土曜に来てしまい、「明日イベントだよ?」「へ?」って事になってしまい二日連続で南郷に来る事があった。
その反省を踏まえ、今日は日曜に来たのだ。のだ。のだ。・・・・誰もいないんですけど?
いやー、「大会のようなイベントは田フェスでは難しい、やるフリだけをする」ってのが最近の方向性だったんだけど、それすらやらないとは☆
もちろん町のお祭りはやっていて、ヒーローショーのようなものやバンド演奏や屋台はやっている。だがパークは閑古鳥だ。むしろいつもより静かなぐらいだ。
そんな中でニット帽を被ったスケーターが現れた。正直ニット帽で気づかなかったが、仙台のベテラン・トップスケーターであるノブたんだ。
イベントだから来たんだろうか?それともたまたまだろうか?
ひさびさではあるけれどひさびさでもないな。スケーターの一年なんて昨日のようなものだ。
なんだかんだ言ってもノブたんとは一年に一度は合うような気がする。
なんだかんだ言ってもノブたんってスケーターを続けてるし。
それにしても相変わらず速い。誇張抜きでここで滑ってるスケーターの平均速度よりも1.5倍のグラインド速度。
ちなみにその速度には単純に「速くグラインドする主義」ではなくて彼なりの理由があったりする。それは次回にお話しするとしよう。
グラインドだけではない。ノブりんの滑りを見ると、向かいのクォーターを複合的に使ってるんだよね。
カーブだけじゃなくクォーターも使う事によって総合的かつ流れのある練習ができる。
ぶっちゃけここのクォーターは持て余してたんだよな。
言われてみればなんて事ない事だけど、そおいう風にセクションを使うノブりんってやっぱベテランだ。
高速グラインドからでも回転のオフするってのも恐ろしいというか凄い。
やっぱノブたんって単純に上手いんじゃなくて圧倒的なスピードが玄人じみてると思うんだよね。
いくら高度なエアでも低いとショボィように、速度の無いグラインドもカッコ良さも半減してしまうと思う。
プロ・・・ってわけではないにしても、プロってこんな感じなんだと思うんだよね。
俺はプロと同じ技ができる、って思ってても実際プロの滑りを見ると次元の違いを感じるはずだ。
イベントの主催者・ハブたんも遅れて登場。いやイベントじゃないが。なんか新しいブーツになってる!
まあいつものVALOに赤いカフにしただけのようなものであるが。実際そこが違うだけで性能は同じだが。
そんな赤いVALOのハブたんの滑りに反応した男が。
さらに遅れて来たタカパチたんがある滑りにキラメイタのだ。
フェイキーに切り替える時にギュンってやってるとこに。
・・・・ボクは全く気付いてませんでした。
多分今までいっぱいやってたと思うんだが、ボクは微塵の欠片も気づいてなくて、タカパチキュンがめざとく反応したと。
よくよく見てみるとフェイキーにする時にギャっと音を立てて一瞬で切り替えてる。
タカパチキュンはその渋いというかオサレというかそんなとこに反応した。
ハッキリ言ってしまえば誰も気づかない程気づかない渋い小技。そんな小技にタカパチキュンが反応したのだ。
元々はアレックス・ブロスコウってプロスケーターがビデオで一瞬やってるのをハブたんが見て真似してみたらしい。
正直ボクはビデオでそんな小技やってても全く気付かなかっただろう。
ハブたんもタカパチキュンも見る所が違うなあ・・・・
ブロスコウってどちらかと言うとワイルドなスケーターだが、一瞬で気づきにくい小技をいっぱいしてるとの事。
どうしてもプロってエアとかグラインドとかアクションスケーターらしい技だけをしているように見えるが、気づきにくい小技も隙間隙間でいっぱいやってるらしい。
やっぱプロって凄いな、って思う。エアもグラインドも叶わないのに小技までやる余裕っていうか開拓もしてるんだから。
って言いつつ、ボクは実際にこの技を見ても「????」だったが後で映像で見るとなんとなくあーって感じだった。
なぜなら真似しようと思っても地味にできなかったから。
やり方としてはスキーの横滑りでブレーキ、をスケートでやる感覚らしい。
タカパチキュンはタカパチキュンのブーツを大変気に入ってます。
確かそれこそ田園フェスタイベントの時ハブたんからお安くお譲りいただいたブーツだったっけ?
VALOの廉価モデルと言うべきか・・・・
VALOと言えばハードブーツにカジュアルなスキンを被せたオサレブーツのイメージを持つ人が多い事だろう。
が、このブーツは中の人丸出し。裸だ。すっぱだかだ。ヌードだ。
ぶっちゃけて言えばロチェスのブーツをVALOの名前で出してるだけ。
VALOは親会社がロチェスの別ブランドで、おそらくVALOもロチェスが作ってるんだと思う。
な、わけでして、VALOがロチェスのブーツをVALOの名前で出したただのロチェスブーツだ。なんだただのロチェスか・・・
けれどこのブーツを大変お気に入りのタカパチキュンに「ロチェス」と呼ぶと激オコプンプンしてしまうので気をつけましょう☆
そして現在のロチェスはどおいうわけか先祖帰りしていて、ものすごーく古いブーツを現代にリバイバルさせて販売してる。
20年も前のモデルだろうか?マジョスティックトゥエルブ、通称MJ12をあえて今売ってるのだ。
タカパチキュンに「そんなブーツで大丈夫か?」と問いても「大丈夫だ!問題ない」の一点張りだ。
とは言え元・ロチェスユーザーのボクとしても、この超骨董ブーツに興味がないわけではない。
っていうかタカパチキュン猛烈にプッシュしてくるし。
いやあ、以前履こうとしたんだよ?でもサイズきつくって。
今回は紐をゆるめてグイグイ足を押し込む。マジきついんですけど?それでも履け履け禿ハゲ言ってくるので仕方なく入れる。入んないですけど?
死ぬ、死ぬ、死ぬ程押し込めてなんとか入った。指潰れてるんですけど・・・・
中国のある地域では、女性は小さな足が美しいとされ、幼少よりとても小さな靴を履かされるそうだ。
当然足の指も潰されるわけで、そこの地域は足の指が奇形な女性に育ってしまうという。そんな心境だ。
シンデレラ・・・あたすは卑しい義理姉です。とてもガラスの靴は履けないのよシンデレラ・・・・
ボク的にハードブーツはもう履けないのだが・・・・ブーツに「履かされてる」感覚はどーも嫌。
の、だが意外とイケる。自分の得意技なら普通にできるのだ。
ああここはロチェスだな、って思った。
すごーく古いベースモデルとは言え、ロチェスの設計理念は昔から変わってないのかもしれない。
カフが絶妙なんだよね。前にはギューっと曲がるけど横には程よい弾力性がある。
この絶妙な柔らかさこそが「ロチェスだなあ」って思う。うん悪くない。
あと意外とスピードも出る。ボクはグリップ重視でフルフラットにしてるが、二輪のこのブーツでも結構スピード乗る。
ウィール大きいしな。あとやっぱブーツって柔らかくしすぎると力が逃げてスピード出なくなる。
えっともしかして・・・富山での敗北ってウィールすり減ってた上にブーツがヘロヘロだったせい・・・・?
一方、ボクのカスタムシャドーを履いたタカパチキュンはヘロヘロだ。
「どうやってジャンプするの?」って。
まあわからんでもない。柔らかすぎるブーツって力がブーツに吸い込まれる感覚がするしな。ある意味呪いのブーツだ。
でもロイヤルはよく曲がってやりやすそうにも見える。
ちなみにタカパチキュンもハブたんも元シャドーユーザーだったがなぜ今履かないかと言うと「指が潰されたから」だそうだ。
つま先が靴のままのシャドーはぶつければ爪が血まみれになったりもするが、ボクは「ほとんど」そうはならないんだけどなあ?
ちなみにボクのブーツはハブたんから「ゾンビブーツ」などとボロクソに言われてる。
ロイヤルスポットがエグれてるMJ12はタカパチキュンのグラインドを見ているととても難しそうに見える。
きっとこのブーツが足引っ張ってるんだ、もっと近代的なブーツ履けばロイヤルなんて楽勝じゃない?って思ってた。
で、自分がやってみるとだ。いや、なんかフツーにできるし?
スゲー楽ってわけじゃないけど特別難しい技でもない。ロイヤル。
うん・・・別にロイヤルの足引っ張ってないね・・・・このブーツ。
タカパチキュン・・・・頑張ろう。
このチョコレート色のロチェス・・・もといVALOブーツを見てタカパチキュンは「カッコいいなぁ~」と何度も呟く。
ボクの滑りではなくブーツを見て、だ。
その昔、ビートたけし氏がポルシェを買ったそうだが、まず最初にやった事は自分が運転せず軍団に運転させ、自分は他の車から付いて行ったそうだ。
「なぜ自分で運転しないの?」と聞くとたけし氏はこう言ったそうだ「自分で運転すると自分の車見れないじゃん?」と。
どんだけこのブーツ好きなんだよタカパチ・・・・・
ソウルは・・・・超遅い。全然滑らない。
骨董シェルがベースとは言え、そこは現代基準のソールプレートとUFSフレームを装着されてるロチェスだけれど、
ソールは凄い軟らかい材質。全然滑らない。ボクの2.0ソールの半分ぐらいしか速度出ない。
そのソールもかなり狭いし、ソールプレートはもうちょっと良い物で作った方が良かったと思うんだが不思議だ。
ソウル系は初心者には結構足引っ張ると思う。別に難しくなるわけじゃあないが、にしてもあまりスケーターを助ける作りじゃない。
とは言え程よい固さを持つハードブーツなだけにカッチリしたグラインド感覚がある。
自分で言うのもなんだが、ソウルはいつもよりスタイル出てると思う。
シャドーカスタムでは、良くも悪くもベターっとしたスタイル。ぬるぬるというか。鈴谷風に言うと「ぬめぬめするぅ~!」だ。
このぬめぬめスタイルはボクのスタイルだと思ってたが、ブーツによる所もあったようだ。
えっ!?わたしのブーツって性能低すぎ!?
まあこのヘロカフは気に入ってる部分もあるし今更変えるつもりもないんだが、ウィールはいい加減新品にした方がいいようだ。
でもギリギリまで使い潰したいとこもあるし、新品ウィールは富山リベンジの時まで取っておきたい所もある。
え?また富山行くのって?うむ。出来る事ならもう一度だけ頑張ってみたい。
ゾンビとか散々言われてるボクのブーツだが、別にカフもフットラップ(靴)もカフパッドもソールも新品をストックしてる。
ほとんど新品同様にブーツを蘇らせる事もできるんだよ?ただね?ボクはね?エリクサーを使えない性格なんだよ・・・
タカパチキュンと滑るとボクの映像も動画で流しやすくなったりする。自分自身の追い動画は誰かが撮ってくれないと無理だしな。
もちろんボク以外のスケーターも撮ってくれてたりもするので色んなスケーターの良いショットが撮れてありがたい。
だが「滑るよりも撮ってる方が楽しい」って言うのは危険だ。
スケボーでもそうだが、自分は滑らず撮影ばかりしてるスケーター(それはスケーターか?)も結構いる。
自分から積極的に裏方に回ろうとしちゃう人もいるんだよな。
自分の幸せは自分で決める事なので、好き好んで裏方に回るのもそれはそれで幸せなのかもしれないが、
やはりタカパチキュンにはプレイヤーのままでいてほしい。
まあもちろん両立できるのなら編集者になるのもいいと思うが・・・・こっちの世界にも来てみる?